コピー用紙の裏は使うな!―コスト削減の真実

コピー用紙の裏は使うな!―コスト削減の真実 (朝日新書 37)

コピー用紙の裏は使うな!―コスト削減の真実 (朝日新書 37)

(2007-09-04読了)


本屋でよく見かけたcatchy title新書。この類の本のタイトルにいちいちつっこんでいたらほげほげ


あぁ、自分は管理工学科でこういうことを学んだのだな、ということを実感した。設備投資の意思決定方法、パレート分析(ABC分析)などのツール(俗に言うQC七つ道具)を用いたコスト削減の考え方は、まさしく「管理工学的見地」に他ならない。
「品質管理」の長田先生、「経済性工学」の中村先生に深く感謝。
# こういった考え方が自然と身についている管理工学科卒業生って捨てたもんじゃないですね。


現場に経営を見せることにより、(1)コスト削減のモチベーションを現場に与える。(2)「群集の衆知」ならぬ「現場の衆知」によって効果的なコスト削減のアイディアを得る。というふたつが言いたいのかな。


ケーススタディが多く紹介されているので、わかりやすい。自分は会社勤めを(まだ)していないので、「本当かよ?」と思う点はあるけれど、参考になる点は多々ある。特にコピー機や電力に関する契約の話は「目のつけどころがシャ●プだね」


読んでも読まなくても良い本。「あー、読んだ読んだ」程度で。