論理が伝わる世界標準の「書く技術」
- 作者: 倉島保美
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2012/11/21
- メディア: 新書
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(2013-04-17読了)
倉島保美氏の著書.パラグラフライティングを学ぶのであればまず本書をおすすめの一冊.日本人著者によって,パラグラフライティングのいろはが書かれている.本書でも前著同様,読者のメンタルモデルの説明から,パラグラフライティングを行う上での注意事項の記述が行われている.
基本的には前著と同じ内容であるが,本書の方が新しいため,どちらかと言われれば本書をオススメする.ただし,自分の場合は文庫サイズに横書きというブルーバックススタイルが合わなかったせいか本書の方がなぜか読みづらかった.
パラグラフの一文目は要約文 (トピックセンテンス) であり,要約文を読むだけで文章の意味が伝わるように記述する必要がある.本書でもパラグラフの一文目をボールド体で記述しており,それだけを読めば文意が取れるように記述されている.要約文の選択と順番を意識したい.
要約文がうまくまとまらないときには「パラグラフを切る」すなわち複数のパラグラフに分割することを検討する.トピックが2つ混在してしまっている場合があるため,適切な単位に分割することを検討する.パラグラフライティングを意識する以前は,文単位でものを考えていた.どんな文を記述するか,ということを中心にしていたため,文同士のつながりしか考えず,どうも文章として見なしたときにおさまりが悪いという思いをしてきた.
ブログ記事をすべてパラグラフライティングできるかわからないが,技術文書を書く機会が多いので今後も意識していきたい.
メモ
- パラグラフは4〜8文で構成する (p.84)
- パラグラフを要約文ではじめるときに注意すること
- 具体的に書く
- 簡潔に書く
- キーワードを文頭にして書く
関連リンク
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- 前著の読書記録