この人のスキャットを聴け!

 スキャットと申しましても、由紀さおり先生の「るるる〜♪」のことを話すわけではありません。(「夜明けのスキャット」は好きな私ですが・・・笑)


う、書きながら話題に出ちゃったし・・・折角だし、・・・
検索しようっと♪(おいおい)


由紀さおり - 夜明けのスキャット


おうっ! 
前言撤回、由紀さおりさん、最高ですわ!!
この「伸び」のある歌い方も素晴らしいし、
「あ〜いしあ〜〜う〜♪」という歌の部分で(オリジナルトラックのレコードでは)、
「あ〜いしっあ〜〜う〜♪」という区切りをつけるところに色っぽさを感じたよね!(私だけか?)


そういや最近、「なのよ」調な話し方をする人っていなくなりましたなー。
「パァ〜、パッパ〜♪」と歌う方もいなくなりましたなー。
こういうの、大切な要素なんだよなー・・・。


あー、・・・ごほんっ!


えっと・・・、そういう方向の話をしようとしたんじゃないぞっと・・・(^^;



*********



 「スキャット」というのは、ルイ・アームストロングが発案したといわれています。歌詞を忘れたアームストロングが、とっさに即興で「ダバダ、ドゥビドゥビ、ドゥワッバ〜ッ♪」と口ずさんだのが初めだったとか。あれ?ディジー・ガレスピーだったっけか?ちょっと記憶、曖昧ね、ワタクシ。。


 ま、まぁ、ともかく、事の真相は定かではないが、スキャットという歌唱法は歌詞が飛んでしまった時用に限定されるものではなくて、「シュビデュバッ、パッパ〜♪」と歌い上げる、間違いなくボーカルの「歌詞抜き」で勝負を仕掛ける格別な武器の一つなんですよね。
 私はそういう意味からも、スキャットという歌唱法に、なんだか特別な思いを持って接してしまう傾向があるようです。


さて、スキャットと言えば、絶対に外せない歌手がいます。



由紀さおり


違う。(そういう切り込み口もあるが)




「ファースト・レディ・オブ・ソング」こと、エラ・フィッツジェラルド
グラミー賞に輝くこと13回。権威あるジャズ雑誌「DOWNBEAT」で20年間、女性ヴォーカル部門でトップを譲らなかった歌手。それがエラさん。


 もうね、JAZZ界でこの人の名前を知らなかったら「もぐり」だといってもいい程、ビッグ・ネームでございますわな。そりゃサラ・ボーンとかビリー・ホリディなんて有名ボーカリストもいらっしゃいますが、次元が違う印象があるんです、少なくとも私には。


とにかく、彼女の歌は半端じゃない。
圧倒的なグルーヴ感、正確無比のテクニック、遊び心満載のインプロビゼーション
こんな歌手は中々お目にかかれませんって!


Ella Fitzgerald - One note Samba(1969)


ね?
69年のライブでこれですよ。
この表現力、ただものじゃないでしょ?(特に3分00秒過ぎ以降はとんでもない)
一気にお客さんを虜にしてしまうようなドライブ感、ミチミチ満ちてますっ!
実際、会場のお客さん、思いっきりエラ・ワールドに引っ張りこまれてるし。
とにかく楽しそうなのが、この上なく素敵なんです。
やっぱ、エラのスキャットってのは、尋常ならざるものがあるんですな。


ほんと、凄いです。




由紀さん、がんばれ!(だから違っ