音楽の蓮実重臣さんのこと

slowlearner_m2009-06-02



今日は、『私は猫ストーカー』の書店展開についての打ち合わせがありました。
浅生ハルミンさんの原作を出版している洋泉社の営業のIさんたちと、同じくハルミンさんの著書『猫座の女の生活と意見』を出版している晶文社の営業のMさんと打ち合わせです。
楽しい打ち合わせでした。最後には何の打ち合わせ何だかよく分からなくなってしまいましたが…。
まもなく書店での楽しいイヴェントを皆さんにもお伝えできると思いますのでお楽しみに。


さて、映画『私は猫ストーカー』の音楽は蓮実重臣さんにお願いしました。
蓮実さんとは、もう何の時に初めてお会いしたのか、よく思い出せないのですが、知り合ってからもうだいぶ立ちます。

パシフィック231としてリリースした『TROPICAL SONGS GOLD』が大好きでした。
繰り返して聞いていると、エキゾチックなエレクトロニカのポップセンスの奥底に、反骨心のような凶暴さが潜んでいる事に気付かされる名盤だと気がつきました。



私は猫ストーカー』のことを考えはじめた時に、たまたま喫茶店でパッタリお会いして、近況などを報告しあったのですが、さてサウンドトラックを誰にお願いしようかと考えた時に、蓮実さんの音楽がとてもこの映画によく似合う気がして、鈴木卓爾監督と相談して声をおかけしたのでした。もちろん卓爾監督もパシフィック231を聞いていました。


蓮実さんは、少ない予算の中すごく粘ってくれ、スタジオで聞かせていただくその音楽には一撃必殺の気合いがこもっていました。オープニングのテーマや、失われていく町のテーマは、サウンドトラックとしてだけでなく、独立した音楽としても、とても素晴らしい楽曲だと思います。可愛らしさの中に、やはり蓮実さんのパンク魂がこもっている音楽です。楽しい、可愛いだけでは済まさないぞ、という気迫が音楽の中に魂のように宿っています。蓮実さんのパンク中枢が、魂となって結実しているのです。

そう言えば、サウンドトラックにはうるさい友人が、映画を見終わった時に、久しぶりに考えさせられる映画音楽だ、と呟いたのを聞いて、ひそかに喜びを噛みしめました。



ダビングルームでの蓮実さんと監督です。


蓮実さんは、この映画のために素晴らしい主題歌まで用意してくれました。
作詞は、原作であるハルミンさんと監督です。ふたりで、ロケ地である谷中に集合して、アイディア出しをしていたのが印象的です。
ニゾンで歌っているのは、岡村みどりさんと蓮実さんです。

というわけで、今日の猫ストーカー映像には、蓮実さんのサウンドトラックをのせてみました。
ちょっとだけ公開より先に、蓮実さんの音楽を皆さんにお届けします。



サウンドトラックの配信も決まったようです。
詳細は、このブログでもご紹介します。


蓮実さんのプロフィールは、こちらから。
http://www.creekltd.com/prof/hasumi.html


私は猫ストーカー』は、7/4(土)よりシネマート新宿にてロードショーです。
特別鑑賞券は、劇場窓口(特典ステッカー付き!)のほか、チケットぴあ、都内プレイガイドにて発売中です。