なんだかすっきりしない日々

slowlearner_m2012-01-18



体調もそうですが、なかなか考えがまとまらず、なんだかすっきりしない日々が続いています…。
今日はデスクワーク。
あれこれと連絡をとったり、DVDの特典映像を作ったり、そんなこんなです。



そんな中、ジュディス・ヴィオースト文、はたこうじろう絵、金原瑞人訳の絵本『サウスポー』(文渓堂刊)が、とてもよかったです。
映画と絵本の近さを考えていた時があります。
そのことは今でも変わらないのですが、『サウスポー』のような映画を夢見てしまいます。



こちらは漫画ですが、柳川喜弘『ばいばい、にぃに。〜猫と機関車〜』(小学館刊)です。
とても心に残った漫画です。



私を生んですぐ、母親は死んでしまった。

「さよなら赤ちゃん、バイバイ」

「どこに行っちゃうの?ぼくが生まれて来たところなのに」

「ちょっといなくなるだけよ」

母親はカッコつけて逝きたかったんだ。

それで、神が映画を創ったのだ。


私は産着にくるまっていた。

医者があかりを消すまで、じっと横になっていた。

それからバッグに荷物をつめた。

名札も入れて。

夜の闇の中へこっそり立ち去った。

うまく行きますようにと願った。

それで、神が映画を創ったのだ。


約束してくれませんか。

あなたの愛あふれる胸に私をうけとめてくれると。

そのやさしさで私を育んでくれると。

レディが時々するやり方で。

約束してください。

ほかのだれかを取って私を見捨てたりしないと。

この私のまんま、愛してくれると

約束してください。


私を生んですぐ、母親は死んでしまった。

「さよなら赤ちゃん、バイバイ」

その日から私は自分で自分の道を切り開いてきた。

小さい時に狼にひろわれたという野生の少年----あれが私だ。

それでそれが、神が映画を作った理由だ。


ポール・サイモンの「神はいかにして映画を創りたもうたか」を長谷川集平さんの訳で。
ずっとこの詞をもう一度あげておこうと思っていたのですが、どうしてもそんな気分になれず…。
でも、やっぱりあげておこうと思います。