山崎元氏、児童ポルノ法改定問題を斬る!!
性の商品化はどう規制すべきか? 児童ポルノ規制報道で考えた|山崎元のマルチスコープ|ダイヤモンド・オンライン
http://diamond.jp/series/yamazaki/10058/
出だしでは、第3回「児童の性的搾取に反対する世界会議」(リオデジャネイロ会議)の模様に
ついて報じた読売新聞の記事が紹介され、単純所持を制限すべき、漫画やアニメなどを規制の
対象とすべきとした宣言の内容にも言及されています。
しかし、規制推進派がはばかるこの問題の中、この記事は大変に異例です!!
山崎氏は基本的に、表現規制や単純所持規制に批判的な論調です。
単純所持に関し、
たとえば、意に反してファイルを送りつけられて削除しなかったら罰せられるのか。あるいは、児童ポルノを格納したディスクを何らかの形で物理的に押し付けられて、その状態で摘発されると、罪になるのか。所持や閲覧をどこでどういう証拠の基に摘発するのかは分からないが、すでに流通しており、場合によっては意図せずに持つ可能性のあるものに対して、その所持や閲覧を規制するのはいささか危険ではないだろうか。
http://diamond.jp/series/yamazaki/10058/?page=2
と懸念を表明し、表現規制に関しても
その他の被害者を挙げると、意図せずに、つまり、見たくないのにポルノを見せられる人だろう。たとえば、一般向けの雑誌に、児童ポルノが掲載されていて、通常そういうことを想定していない人が見てしまい不愉快に感じれば、その人は被害者だといっていいだろう。
とはいえ、このロジックで、マンガやアニメまでも規制の対象にするのがいいかは議論の余地があるだろう。マンガやアニメは現存する児童そのものに被害を与えていない。「悪い事」をテーマにするのがダメなら、悪い事の代表である殺人も戦争も描けないことになる。
http://diamond.jp/series/yamazaki/10058/?page=2
というまさしく規制反対派の主張にかなっている意見を山崎氏は述べています。
表現規制や単純所持規制の動きを批判的に見た山崎元氏の記事は非常に貴重です。
是非、皆さんにも注目していただきたいと思います。
ちなみに、
個人的に筆者は、児童ポルノや児童買春自体はおぞましいものだと思う。被害者の子供はまず自分がどういう風に商品化されているかに関して正確な認識を持っていないだろうし、その認識を持っていない子供の写真や映像を商品化するのは重大な人権侵害だ。児童買春では、心身の健康や衛生面での被害もある。
というこの問題に取り組む人間であれば、当然の認識もちゃんと持っています!!
安心して理論武装できます。
(もっとも、禁酒法ロジックはうまく使えば有効ですが、下手に使うと裏目に出るかもしれません…)
ところで、この記事は『週刊ダイヤモンド』にも掲載された記事なのでしょうか?
日本雑誌協会によると週刊ダイヤモンドは約16万部印刷されているそうですから、
もしそうであれば、10万人余りの読者にこの記事が目に留まる可能性があるということでしょうか?
これで少しでも考えを変えてくれる人がいたらいいな…と思います。
保坂展人議員が今期国会で児童ポルノ法改定案が審議されるかもしれないと
言っている一方で、規制推進派の立場に立つ毎日新聞の記事が、
児童ポルノ:国会混乱、協議されずという見出しからもわかるように、
審議の見通しが立っていないとしているその違いは一体なんでしょうかね…
もし、仮に審議されるとすれば国籍法改定案が通った後、恐らくは週明けにも
なんらかの大きな動きがあるかもしれないでしょうね… 私は内情を全く知りませんけど。
あと、id:Quietworksさんにもレスしておかなくてはいけませんね…
私に対する反論も頂いたので、コメントし返さないと…
あと、国籍法改定案についても書かないといけないし、今週末に行われるであろう
コミックマーケットの拡大準備集会のレポートを見て*1、その雑感も書かないと
いけませんし、ネットの外でも忙しいですし…
*1:行くかどうか検討中です