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日々のものごと日記(政治問題中心) このページをアンテナに追加

2010-08-03

[][]「十万人の宮崎勤伝説 暫定まとめ

id:lovelovedogさんが取り上げて以降、「十万人の宮崎勤伝説についてのエントリが増えました。

「10万人の宮崎勤」におけるTV局の現場不在証明

http://d.hatena.ne.jp/hokke-ookami/20100731/1280595764

の記事中で、id:hokke-ookamiさんは宮崎勤幼女殺害を自供したのが8月10日で、

1989年夏コミが開催されたのが8月13日、14日であったことから、宮崎勤事件と関連させて

マスコミが乗りこむ可能性は低いのではないかと仮説を立てています。しかし、id:y_arimさんは

別冊宝島104 おたくの本』(1989年 宝島社刊)中の米澤嘉博氏の発言、

 TRCでの三回の開催の後、また晴海に移ったコミケットは、三館を使用し、二日間開催という、巨大なものに脹れあがっていた。八九年夏のコミケット36には一万サークル、十二万人近い参加者が集まったのである。――しかし、そこには好奇の目を持ったマスコミテレビ局が次々と押しかけた。その三日前に、幼女誘拐殺人容疑者宮崎が捕まり、彼がアニメファンであったことにマスコミは飛びついたのだ。

 

 テレビ局の取材の最後にはつねにこうつけ加えた。

 

「何が宮崎を作ったかと、強いていうならば、それはテレビでしょう」と。

という言葉引用して、反論しました。

その事実からすると、宮崎勤事件と関連してコミケに乗りこんだマスコミがいたのは事実

ただし、米澤氏がマスコミの取材を受けているにも関わらず、

「ここに十万人の宮崎がいると書いたマスコミもあった。」がどのメディアか明言していません。

伝説で言われているような「ここに十万人の宮崎勤がいます」と会場内でレポーターが発言したのであれば、

どのテレビ局がとか、あるいはレポーターは誰だとかという話が伝わるはずです。

ましてや、東海林のり子氏のような有名レポーターならなおさらです。

騒ぎにならない方がおかしい。と思うのです。


Youtubeで見たとの証言が紹介されていますが、ならそのURLを教えてほしいと思いました。

Youtubeニコニコ動画場合は削除されても痕跡は残ります*1し、

政治関連の動画が消されても消されても何度でもアップし直されているのと同様に、

アップされなおされたり、複数の動画サイト投稿されたりすると思うのですがね…

そういうことを考えると、「十万人の宮崎勤」発言は都市伝説であると、

今の段階では断定的に結論を出さざるを得ないと思います。

その記事のコメント欄には、

1989年漫画アクション誌で発表された「シャッター」という漫画(作画:はやせ淳)に、コミケと思われるオタクイベントに参加した主人公の一人が、それを宮崎勤の大群であるかのように表現し、他の登場人物もそれに同調するというエピソードがあります。この漫画は決して影響力のある作品ではありませんし、いわゆる「俗流若者論」べったりの作品ですから、先行して同様の認識が何らかのメディアに発表されたものと思われます。

との情報もあり、新たに検証の材料になりうるでしょう。



さて、hokke-ookamiさんの記事を受けて、その記事の元ネタとなる記事を書いたid:Moominwalkさんが

「10万人の宮崎勤コミケを悪者にしたのは誰だ?

http://d.hatena.ne.jp/Moominwalk/20100801/p1

中で、コミケ参加者宮崎予備軍とみなす記事や発言が1989年8月時点で果たして存在するのか

探してみようということで、いくつか記事を紹介していました。

8月16日毎日新聞コミケ宮崎勤を関連付ける記事では「コミケ参加者宮崎予備軍」的な

内容は確認できないが、8月20日毎日新聞で「コミケ参加者宮崎予備軍」とする内容があったことを

紹介しています。そしてMoominwalkさんは、少なくとも他の大手紙各紙にはコミケという言葉自体

存在しなかったようだ、よって、

「あくまでコミケ悪者説、オタク変態説の嚆矢ともいえる毎日新聞のこの記事だけが異質で、突出している」

とし、「10万人の宮崎勤」発言は

「上記の毎日新聞記事のようなあからさまなコミケ参加者宮崎予備軍といったトーンの記事を意味する暗喩なのかもしれない。」

と見なしているようです。


また、id:enjokosaiさんは

2ちゃんねる『「10万人の宮崎勤」放送を覚えてるヤツ集まれ』より

http://d.hatena.ne.jp/enjokosai/20100801/p1

と題して、2ちゃんねる同人板のスレッドでの「十万人の宮崎勤」発言の「証言」を紹介しました。

筑紫哲也番組だったとか、リアルタイムで観てびっくりしたとか、

宮崎勤の予備軍とかオタクは第二、第三の宮崎勤って言い方は各局各番組で平気で言ってたとか、

いろいろな証言がありますが、検証可能性が低い内容ばかりで、2ちゃんスレは当てにできそうにありません。




そんな中、随分前に削除されていた、私の記事の元ネタになった

どこに10万人の宮崎勤がいたのか?

http://www.jarchive.org/journal/2008/07/miyazaki10.html

が見られるようになっていたので、また紹介します。

2年前に取り上げた時には抜き出して載せなかったのですが、この記事には

別冊宝島358 私をコミケにつれてって!』(1998年 宝島社刊)の中に、

●にしかた公一(マンガ防衛同盟共同代表)による「コミケ世界と一般社会とのアツレキ」文中に以下。

しかし八九年に連続幼女誘拐殺人事件が発生し、逮捕されたM容疑者がいわゆる「オタク」であったこと、コミケットにも参加していたことなどが報道され、状況は変わっていく。このときのマスコミ各社による報道は悪意に満ちた無神経なものだった。コミケット会場を前に「ここに十万人のM容疑者実名)がいます」と叫んだリポーターもいたそうで、参加者マスメディアへの強烈な不信感が生まれることとなった。


筆谷芳行コミックマーケットカタログ編集者インタビューにて以下の会話。

──宮崎事件は、コミケにもある種の影を落としたんでしょうか?

筆谷 ありましたよ。マスコミでの紹介のされ方が、気持ち悪い部分しかやらないじゃないですか純粋な思いでマンガを描いてるとかは、一切報道しないし。だから、参加者十何万人が、みんな宮崎予備軍のように言われたりしましたね

(太字は引用者による) 

と書かれています。これをもって私は

「「10万人の宮崎勤伝説コミケの幹部スタッフに(事実として)信じられている」と書いたわけです。

1998年には既にあやふやな伝聞状態になっているので、これより後のものを調べても意味がなさげ。ということで後は『贖罪アナグラム 宮崎勤世界』(1990年3月2日)を参考にすると、正確な時期が不明だが当時の『文春』*2に掲載された「ロリコン五万人戦慄の実体・貴方の娘は大丈夫か?」という記事に以下。

 

「いきなり宮崎みたいなレベルまで突っ走るのは特殊な例にしても、『宮崎予備軍』は相当数いるでしょう。いわゆる『オタク』といわれている連中がそうです。『オタク』が生まれる事情を知ることが、宮崎を知る近道だと思いますよ」(ロリコン事情に詳しい大学講師酒田浩氏)

オタク』族。今回の事件で急に有名になり、大新聞までが訳知り顔で書き立てているが、その描く素顔は様々で統一されていない。

新聞だけを読んだ多くの人は『アニメホラー映画にのめり込む孤独青年』といったイメージを持つでしょうが、それだけなら全国に何百万人もいるはずです。

その中でも本当のオタク宮崎を含めて一握り。彼らはネクラな割に、自分趣味を満足させる部分では異常なほどアクティブなんです。一番いい例が、コミケットに来るオタクたちですよ」(酒井氏)

 

ロリコン事情に詳しい酒井氏、というのも気になるが次。『新潮451989年10月号掲載の長谷邦夫「私は見た「恐怖の漫画市場」」に以下。

幼女誘拐殺人者宮崎勤が、今年三月のコミケットに「E・T・C大腕」のサークル名で参加していたことが判明した。腕が不自由な彼が「大腕」とつけたところが意味ありげだが、イラストレーションを見ると、「マンモスコング・月光仮面」と題された、実に幼児性丸出しのつたない落書きでしかない。彼はビデオマニアグループからも独善性格を嫌われて排除されてしまう程の、孤独な屈折者であった。コミケットの群の中には、同じように孤独を抱えた若者がいるのかもしれない。不気味さがますますわいてくる。

 

ちなみに、Google検索しても酒井浩氏が何物かは全く見当が付かなかったです。

89年に大学講師なら、今はすでに教授になっていても不思議ではないのですが…

というわけで、この酒井浩なる人物が何物かは謎のままです…



さて、この件について検証するにあたって、

雑誌記事を調べるのであれば国会図書館よりも、八幡山にある大宅壮一文庫の方が便利かもしれません。

記事目録もあります。大宅文庫が所蔵している雑誌の記事を人名と件名でまとめたものです。

http://www.oya-bunko.or.jp/taikei.htm によると、大カテゴリ心中自殺や、奇人変人などもあります。

中小カテゴリにも変わった項目がたくさんあります。なお、漫画は大カテゴリ芸能・芸術に分類されています。

泉麻人氏がB級ニュースを探すために使ったそうです。

カテゴリには、幼女連続誘拐殺人事件もあり、このカテゴリを見れば

宮崎勤コミケを関連付ける雑誌記事が見つかるかもしれません。


1995年以前のものは冊子として、それ以降のものはCD-ROMとして出されています。

目録であれば、大学図書館などの大きな図書館に行けばあるかもしれません。

事実、私が行っていた大学図書館には大宅文庫目録があって、それを元に卒論ネタを探しました。



それにしても、テレビで「十万人の宮崎勤」とレポーターが叫んだのは事実だろうか?

何月何日の何という番組かも不明ですし、現場で叫んだら目立つはずですし、

動画サイトにアップされたなら痕跡が必ず複数残るはずですし、キャプチャーされた画像も出てくるはずです。

そういった客観的な状況証拠の存在が確認できないことから、少なくとも今の段階では

都市伝説であるとせざるを得ないと思います。

おそらくは、興味本位報道バッシング報道についての話が変化して、

言われるような「十万人の宮崎勤」になったものかと思います。

「十万人の中の宮崎勤」という文言はすでに事実としてありますからね…




コミケ情報については当時のカタログにも残っているはずですし、

米澤嘉博図書館に行けば、当時のカタログが見られるのではないかと思うのですが…

*1ニコニコの方が痕跡がはっきり残る

*2引用者注:「週刊文春」と思われるが、月刊誌「文藝春秋」の可能性もあり。

2008-09-09

[][]相撲界がこんなもんだから・・・

大麻所持事件で激震が走った角界で、ようやく北の湖理事長が退任しました。

北の湖親方には、理事長どころか理事も辞めていただきたいというのが私の本音です。

そもそも、力士暴行死事件の時点でやめるべきだったのでしょう。

あと、3人の力士解雇処分どころか、名目上の違いに過ぎなくても永久追放を課すべきですよ!

本当に相撲界は身内に甘い。その期に及んで、口先三寸の改革さえもあまり話が出てこない。


露鵬白露山ロサンゼルス巡業中に大麻を入手したと話しているそうですが、誰でも知っているように、

ドラッグの類は常習性がありますので、ロスで吸ったぐらいで済むということは考えにくく、

また、ドーピング問題に詳しい専門家によると、6月に吸ったぐらいでは基準値の5倍以上になることは

まずないということから、日本に戻ってから何らかの闇ルートで入手した可能性は高いでしょう。

本人はまた「吸っていない」と言い出したようですが…


朝青龍問題、時津風部屋力士暴行死事件、

得てして、こういった不祥事は立て続けに出てくるもので、現に角界では雪だるま式不祥事が続出していますし、

玉ノ井部屋力士タクシーの運転手に「力士大麻を吸って何が悪い」(本人も吸っていたのだろうか…)

暴行した事件もあったことから、ロシア力士だけでなく、日本人力士にも麻薬汚染が広まっている可能性は十分にあります。*1


天下の国技も堕ちたもので、いっそのこと相撲協会はいったん解体して出直すべきなのかもしれませんね。

政治の改革もなかなか進みませんが、相撲の改革はある意味それ以上に進んでいないのかもしれないと、

個人的には思ってしまいます。

相撲の改革もできない国に、政治の改革もできるわけないのもしれない…と憂いているところです。


余談ですが、記事を調べていたら毎日jpYahoo!広告が復活していました…

すぐに抗議で潰されるのでしょうけれどもね…

*1暴行事件を起こした力士鹿児島県出身

2008-07-31

[][]続「10万人の宮崎勤伝説はどこまで真実か

どこに10万人の宮崎勤がいたのか?

http://www.jarchive.org/journal/2008/07/miyazaki10.html

紹介するのが遅くなりましたが、私の記事*1など受け、文献資料を交えた上で

「10万人の宮崎勤」発言についての考察をまとめた記事があったので紹介します。


それによると、コミックマーケットの会長(当時)である米澤嘉博氏が

別冊宝島104 おたくの本』(1989年 宝島社刊)の中で、

コミケットを、一部のマニアによる秘密の会合のようなつもりで取材に来たマスコミは、秘密というにはあまりに巨大なその数に驚いて帰っていった。ここに十万人の宮崎がいると書いたマスコミもあった。

と言及しています。

そして、ある説にたどり着きます。

2005年に刊行された『コミックマーケット30'sファイル』中の「宮崎事件とオタクバッシング」と

いうトピックに1989年8月21日の埼玉新聞の記事が引用されており、その中には

「10万人が集まったコミケ会場の中の一人だった宮崎幼女を殺害した彼と、他のビデオアニメファンとの違いは何だったのか…

という文面があります。これが米澤氏が言う「10万人の宮崎勤がいると書いたマスコミ」だという

推測が成り立ちます。


しかし、奇妙なことに米澤氏が阿島俊名義で書いた『漫画同人誌エトセトラ'82-'98』(2004年 久保書店刊)

で加筆されたコラムには、

コミックマーケットの会場には、多くのマスコミが押し寄せ、無遠慮に参加者にマイクを向け、この場を知ろうとする意思もなく、単純な図式による裁断を行なおうとしていたのだ。「ここには、10万人の宮崎勤がいる」というコメントを加えたTV局もあった。

となっており、前掲のの宮崎勤事件直後の文章より具体的になっています。何故でしょう?


別冊宝島358 私をコミケにつれてって!』中のにしかた公一氏や筆谷芳行氏らが、

「10万人の宮崎勤がいます」と言ったそうだとコメントしており、

「10万人の宮崎勤伝説コミケの幹部スタッフに信じられていることがわかります。

結局、私よりも踏み込んだ方でさえ、テレビ説の起源を見つけることは出来なかったそうです。


俗に言われ、多くの方に信じられているような「10万人の宮崎勤伝説と比較すると、

かなり不可解な点があります。米澤氏のコメントが新しい方が具体的になっている点もそうですし、

第一、東海林のり子ほどの有名人がコミックマーケットの会場にいたら絶対に目立ちます!

必ず多くの人々の目に留まるはずです!

それに東海林氏がその場にいたら、米澤氏が「ここに十万人の宮崎がいると書いたマスコミもあった。」と

抽象的に書くはずはないでしょう。東海林氏でなくてもワイドショーのレポーターコミケに来ていたら

レポーターの○○が『10万人の宮崎勤がいます』と叫んだ」という話がその日のうちに米澤氏の耳に

伝わり、曖昧性の残る余地はほとんどないでしょう。

どこのテレビ局のカメラが会場に入ったかを準備会は把握できるでしょう。

もし、そのようなことが実際に起これば、最終日の集会あるいは拡大準備集会でも話題になることは必至でしょう。

1989年12月に発行された本ですから、その1ヶ月ほど前に米澤氏は原稿を書いているはずなので、

実際にテレビレポーターが「10万人の宮崎勤がいます」と発言していたなら当然ご存じでしょう。

それに、誰かがその問題の動画を持っていれば、ファイル交換ソフトや動画投稿サイトなどを通じ、

幅広く動画が流通するでしょう。

よって、私はテレビ説には懐疑的です。


商業出版されている出版物であれば、ほとんどの本は国会図書館に行けば閲覧することは可能です。

国会図書館ほどの品ぞろえはありませんが、雑誌記事は大宅壮一文庫で探した方が見つけやすいでしょう。

しかし、テレビは勝手が全く違います。

過去のテレビ番組を見ることができるのは、放送ライブラリーやNHKアーカイブスなどの施設がありますが、

見ることができるのは一部の番組にすぎません。

コミケ準備会がそういう構想を持っているそうですが、同人誌を保管している図書館があるという話も

聞いたことがありません。*2

結局、真実はどうなのかを追求するのは極めて困難なようです。


米澤氏の記憶の謎を推測してみる

普通、人間の記憶というものは最初の方が具体的になるはずです。

にも関わらず、米澤氏のコメントは宮崎勤事件直後の1989年よりも、2004年に書かれたものの方が

具体的になっています。何故でしょうか。

私は、虚偽記憶であると推測します。


虚偽記憶というのは、得てしてショッキングなものが多いと言われています。

「抑圧された記憶」と強引な催眠療法で、あなたは幼少期に虐待されたとか強姦されただとかいう

非常にショッキングな記憶を脳に植え付けられた結果、「虐待した」、「強姦された」などとされる

人物(特に家族)が身に覚えのない虐待で訴えられるという事件がアメリカで相次いでいるそうです。


「ここに10万人の宮崎勤がいます」とテレビレポーターに叫ばれるというのは、

コミックマーケット主催者にとって大変な屈辱で非常にショッキングなものでしょう。

故に、「ここに十万人の宮崎がいると書いたマスコミもあった。」という、

埼玉新聞の記事が出展とされる曖昧な記憶が一挙に具体され、その結果として

「ここには、10万人の宮崎勤がいる」というコメントを加えたTV局もあった。

とい記憶が定着したものだと私は推測します。

米澤氏はじめ、コミックマーケット準備会のトップなどの皆さんも

曖昧な記憶だったものが、ショッキングな噂や伝聞を聞き、

それを真実だと(本当に真実かどうかは定かではありませんが)思ったのではないでしょうか。


「虚偽記憶」と言いましたが、本来であれば語弊を招きかねない言葉です。

「実際に起きていないはずの出来事に関する記憶」と書くと長いので、

敢えて「虚偽記憶」としました。

「10万人の宮崎勤」発言が事実だとしても虚偽記憶でないと断言することも、

その逆も不可能なので、あしからず。


米澤氏、他の皆様には大変失礼かもしれませんが、記憶というものの奥深さに興味を持ち、

この文章を書きましたのでご了承ください。


結局、どこまで真実か

私には実際のところは分かりませんが、

埼玉新聞の記事や、他のいくつかのメディアでの報道がいくつも重なり合い、

虚実入り混じった結果、コミケ参加者らを中心に「伝説」が流布し、

その後、米澤嘉博氏をはじめとしてコミケ幹部も信じるなどして、

「具体的な事実」として広まったのではないかと推測します。


動画サイトで実際の映像が流れていないことなどを考えると、

東海林のり子氏が会場で叫んだというのは事実と異なると思います。

ただ、「十万人の宮崎勤」という言葉が複数のメディアで取り上げられていることを

考えると、それらのメディア報道内容から派生したことは確実です、


私のまとめを改めて取り上げます。

テレビ番組で取り上げられれば、事実証明は容易なはず

コミケ幹部は「事実」として捉えている

・埼玉新聞のように、「10万人の宮崎勤」と報じたメディアは実在したので、

 いずれにせよそこから派生したようだ


というわけです。

時間があれば、大宅壮一文庫国会図書館に行って調べてみたいのですが…

*1http://d.hatena.ne.jp/slpolient/20080617/1213703855

*2:白樺とかアララギとかそういった同人誌ならあるかもしれませんが…

2008-07-11

[][][]WaiWai問題と幸福の科学

WaiWai問題に関する続報。参考までに以後のページをご参照ください。

そのページは若干、相手をコケにしているところがあるようので、ご注意を

毎日変態記事訴訟が懲戒請求騒動と同じような流れになっている件について

http://d.hatena.ne.jp/Prodigal_Son/20080710/1215617059


Prodical_Sonさんは、橋下徹弁護士が山口親子殺害事件の弁護団に対し、

懲戒請求を呼び掛けた事例を引き合いに出しましたが、

私はむしろ幸福の科学フライデー事件のほうが近いのではないかと考えております。


幸福の科学がフライデーの記事に対して抗議し、

大量の電話やファックスを講談社に送りつけて

一時的に講談社の機能をマヒさせたという事件がありました。

大川隆法総裁は、「フライデーを廃刊に追い込む」とかなんとか

豪語していたそうですし、講談社がつぶれてもかまわないと思っていたのでしょうかね…*1


しかし、大量の訴訟を同時多発的に起こすことにより、

威力業務妨害などに問われたという話は寡聞にして聞いたことがありません。

それに、一人ひとりの意思でやったと言われれば、業務妨害に問うことは不可能ではないでしょうか…

幸福の科学だってそのロジックを使って言い逃れを図りましたしね…


弁護士の懲戒請求が何万件も来たところで弁護士会が黙殺すればそれまでですが、

裁判の場合はそうはいきませんからね…


架空請求詐欺の手口の一つに少額訴訟を起こし、相手が無視を決め込んだら

法的に払わなければいけなくなるという手口があります。

よって、相手が出てこなければ少額訴訟には100%勝てます。

おそらく、毎日新聞を提訴する有志一同は同時多発的に裁判を起こすつもりでしょう。

そうなればいくら毎日でも全部に取り合ってはいられなくなるのではないでしょうか…


金目当ての訴訟なら、もっと高額の慰謝料を請求するでしょうが、

少額訴訟の上限の60万円でもなく10万円ですからね…

やはり、同時多発的に訴訟を起こすのが狙いだと推測します…

簡易裁判所ではなく、地方裁判所に本人訴訟制度を用いて

訴えるという話もあるそうですし・・・


大量の裁判を同時多発的に起こす行為が威力業務妨害に当たるかということに関し、

少なくとも私は存じません。何せ、前例が無いんですから…

その理屈なら、水俣病訴訟も薬害エイズ訴訟も何もかもみんな威力業務妨害に

なってしまうではないでしょうか!


あと、裁判を起こした人は反訴されたらどうするつもりなのでしょうか?

勝算はあるように思いますが、(なければそんな裁判をおこすまい)

敗訴したら訴訟費用を(勝訴した側の弁護士費用も)負担しなければならないので、

負けたら懲りるのでしょうかね…

いや負けたら、また裁判を起こすつもりなのでしょう…

まさにプロ市民中のプロ市民ですね…


天下の毎日がタブロイドのエログロ記事をよりによって普通の記事と同様に

載せてしまったことに発端するこの騒動。

ますます泥沼にはまっていく勢いですね。


私は訴えた人の属性には特に興味はありませんが、

どのように裁判を進めていくのかは気になりますね…


それにしても、竹橋の毎日新聞社に街宣車はどれぐらい押し寄せているんでしょうかね…

*1:それにしても、幸福の科学の信者である漫画家が講談社で探偵漫画を描いているのだからよくわからない…

2008-07-05

[][]WaiWai問題とババァ発言とフィギュア萌え族発言

先日WaiWai問題で、毎日新聞に法的措置を実行しようという人がいるという

話題を取り上げましたが、どうも本当に訴えたようです。


ソースはこちら↓

とうとう

http://d.hatena.ne.jp/hikobee33/20080705/1215207938

hikobee33さんは非常に冷笑的なようです。私なんかの比ではありません。

訴訟を起こす人は勝算があるのでしょうかね…

アメリカならまだしも、この日本においてこんな裁判をやっても勝つ見込みは皆無でしょう。

「ババァ発言」をめぐる名誉毀損の裁判からして、問題となった『週刊女性』の記事中では、

特定の人物や団体を挙げることも示唆することも一切なく単にババァと言っただけであり、

石原慎太郎は原告を指してババァと言ったわけではないので、損害賠償は1銭も取れません。

こういう裁判を起こす人に限って、「ババァ発言」訴訟の原告を嘲笑しているんですよね…

まあ、私も「彼女たちは何で勝てない訴訟を起こしているんだ」と思っていましたけどね…


少なくとも、日本における法の論理では「日本人全体の名誉が傷つけられた」からといって、

損害賠償や慰謝料を請求しても勝算はないでしょう。

それが何百万人もの日本人の名誉を傷つけたとしても、法の論理では絶対に勝訴は不可能です。

訴訟費用と弁護士費用だけの骨折り損になってしまい、仲間内でのパフォーマンスにしかなりえません。

実益主義者の私だったら絶対に訴訟を提起しませんがね…



前も書きましたが、天下の毎日だからこそ大真面目に食ってかかることができるのであって、

低俗なタブロイド紙やゴシップ誌がこのような記事を全世界に配信したって、

誰も国辱ものだとは思わないし、大真面目に「これが日本の風俗だ」などと思う人も

ほとんどいないと思います…

それにしてもなぜ今までずーっと問題になってこなかったんでしょうかね…

何年も前からWaiWaiの「変態記事」はネット上にアップされ続けていたのに、

なぜここ2、30日前になって大騒ぎになったんでしょうかね…



勝つ見込みが無い裁判がある一方で、提訴すれば勝算が十分にあるはずなのに

提訴されていない名誉毀損があります。

その一つとして、大谷昭宏氏の「フィギュア萌え族」発言をめぐるものです。


「フィギュア萌え族」発言そのものは特定の人物をあげているわけではないので、

名誉毀損で勝訴できる見込みは皆無ですが、この一連の騒動の中で、

NGO-AMIが公開質問状を出したり、大谷氏の講演の際に「フィギュア萌え族」発言を

批判する質問があったりしたそうですが、

大谷氏は、彼ら抗議してきた人たちに対し、刑務所にぶち込んで性欲減退の措置を取れなどと

いう発言をしたそうです。

これは、名誉毀損に該当するのではないでしょうか。

具体的な名前が出ていなくても、「質問状を出した人」と言っているので、大谷氏に対し

公開質問状を提出したNGO-AMIのメンバーに対する名誉毀損は法的に成立すると思います。


名誉毀損での損害賠償の請求は、不法行為があった時点から20年、

あるいは不法行為があったと知った時点から3年で時効になります。


あ!


もう遅い!手遅れだ!

何でAMIの皆さんは大谷氏を名誉毀損で提訴しなかったのでしょうか?

「不法行為」があったと知った時点からすでに3年経過しているのではないでしょうか?

「ババァ発言」のケースでは、「ババァ」と言っている特定の対象が一切存在しないので

勝つ見込みは皆無ですが、「フィギュア萌え族」の一連の騒動では、

大谷氏に「質問状を出した人」は具体的な名前がその場で出ていなくても、

その質問状の提出者の名前が公表されているために特定可能なので、

十分に勝算があると思います。違いますか、山口貴士弁護士?


なら、何で提訴しなかったんでしょうか?

それとも、私が知らないだけですでに提訴されているのでしょうか?

マンガ論争勃発』にはそういった話は載っていなかったように思いますし、

少なくとも私は知りません。

私は非常に不可解でなりません。


なお、オタクバッシング的な発言を除けば大谷氏は優秀なジャーナリストだと

思いますのであしからず…