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娘希的 (にゃんしーの)

2017-01-20

「花むすめものがたり」(泉由良)のこと。

昨日に続きましてーー
今週末日曜日に京都で開催されます「文学フリマ京都」。
http://bunfree.net/?kyoto_bun01

おとなりの白昼社さんのオススメアイテム、2つ目を紹介するよ。

「花むすめものがたり」
https://c.bunfree.net/p/kyoto01/7210

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寺山修司レスペクトで書かれた少女詩集
泉由良の詩集って今これしか買えないんじゃなかったっけ。
貴重。
詩というのは僕が書くときもそうですけど、
小説で書かれるのとはまた違う、生々しいものが現れる
表現だと思う。
ましてやそれが少女。
ただ泉由良作品の特徴といえるのか、
生々しい一方で非実在を感じさせる。
非実在の少女。
心のなかのガールフレンド

美しい端正な文章で書かれた、
大切な女の子<花むすめ>についての詩。
この詩集を開いて、文章を追いかけて、書かれていないものを読んで、
その女の子に出会って欲しい。

2017-01-19

「ウソツキムスメ」(泉由良)のこと。

というわけで今週末日曜日に京都で開催されます「文学フリマ京都」。
http://bunfree.net/?kyoto_bun01

おとなりの白昼社さんのオススメアイテムを書いていこうかと。

ウソツキムスメ」
https://c.bunfree.net/p/kyoto01/7208
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幻想と少女を描いた純文学だと思う。
嘘をつく、ということは、夢を見る、ということを包含している。
逆はそうではないので、嘘をつく行為は夢を見て終わる。
そんな嘘から始まり、夢で終わる短編が8つ。

少女は嘘をつく、と言い切っちゃうとなんだか怖い気がする。
脆く繊細な飴細工を手で掴み粉々にしてしまう気がして。
少しだけそんな怖さを感じる小説たち。
基本的に、泉由良の小説は「怖い」。
それは暴力ではなく、気が付いたら足元を浸し首元まで迫る
水のようなもの。
透明な純水。窒息する寸前、に、物語は終わる。

一番好きなのは「ナナンタさんの鈴の音」。
ナナンタさんのような、無条件にかわいがってくれる大人がいて、
それに少女や、あるいは少年だった私たちは救われた。
それぞれにとってのナナンタさんは必ずしも実在ではなく、
やはり幻想や、嘘のなかにいるような、今思い出すと不確かにも思える
記憶のなかでだけの、実在。

2017-01-05

文学フリマ京都参加宣言。

我々おとそ大学パブリッシングは、
1/22(日)に京都で行われる
文学フリマ京都」に参加することを
ここに宣言する。

文学フリマ京都
http://bunfree.net/?kyoto_bun01

ウヒョー京都ですよ。
なんだかんだ京都には7年間住んでいたので、
ぐうホームです。

ブース番号は「か-59」。
過酷」って覚えてね!
はいってわりとすぐのとこです。
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扱う本たちはこちら。
https://c.bunfree.net/c/kyoto01/!/%E3%81%8B/59

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にゃんしー最新刊「First Strike」
詩集ですな。

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にゃんしー大長編「キャンディーと王様」は変わらず頒布しています。
40万字越え。尼崎の女の子の草野球小説です。

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にゃんしー純文学シリーズ「ポエムの墓」「ともだちの国」「赤ちゃんのいないお腹からは夏の匂いがする」
完売していたんですが追加でわずかながら刷ったので、ふたたび頒布します。

最強の委託本たち。

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「ミニチュアガーデン・イン・ブルー」「夏火」「はばたく魚と海の果て」(キリチヒロ)
大好き!blue三部作!海の町の男子高校生たちの美しいおはなし。

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「地獄に落ちる為の26のメソッド!」(弍杏)
牛乳を飲みながら読んではいけない系現代詩。

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「Love Robotics」(生方凛)
アンドロイドBL!

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アドレナリンリライト」(遠藤ヒツジ)
吉増剛造トリビュート短編集!

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「菌くさびら」(山本清風)
ゼロ年代垂涎の純文学

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世界革命シンタックス」(木野誠太郎)
最近商業デビューされたきのせいさんがおとそに託してくれた至極のエンタメ。

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「ツーピース」(霜月ミツカ)
「男女/少女と少女/少年と少年」の関係を描いた、とてもいとおしい話。

というとてもつよい本たちで京都に攻め入ります。
たぶん着物でいくよ!京都だからね!

お会いできるのを楽しみにしていますー!

2017-01-03

新年の抱負

1年の計は元旦にあり!
……ということで。
新年の抱負でも立てようと思います。
(1/3って元旦だっけ??)

今年はですねー。
カーショウのようになりたいですね。

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クレイトン・カーショウ
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AF%E3%83%AC%E3%82%A4%E3%83%88%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%82%AB%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%82%A6
ロサンゼルス・ドジャースのエース。
人呼んで全米最強左腕。
全米最強左腕ということは、そっくりそのまま世界最強ということで、
右腕を含めてもいま世界一の投手なんじゃないかなと思います。
野球星人が攻めてきたら、先発のマウンドに立ってほしいくらい。
最も優れた投手に与えられるサイヤング賞を3度取るなど華々しい球歴の一方、
高校時代からのガールフレンドと7年の交際を経て結婚するとか、
盛んに寄付活動を行うとか、
7年2億ドルの年俸を貰ってるのに普段は安くて飾らない服を着てるとか、
いやどんだけ完璧超人やねん!?ていう。

昨年はずっと応援してるマエケンドジャースに行ったこともあって
ドジャースの試合をちょいちょい追ってたんですが、カーショウはすごかった……。
「エースになりたい」と常々言ってたマエケンおして「俺は脇役でいい」と
言わしめるという……。

まあなんだ、完璧、というか、いろんなことを丁寧にやりたいなあ、と思います。
心をこめて。
台湾から帰ってきて1年、
帰ってきた当初は溜まってた疲れとかストレスとかいろいろあったけど
ようやく落ち着いてきたかな。
初心に帰って、丁寧に、焦らずに休まずに。

具体的な目標としてはこのへん。

1.文芸新人賞の2次を通過する
昨年は1次止まりだったので。
今年は2次を通過できたらいいな。
出す予定の賞はこのへんです。
小説現代長編新人賞(1月末)
日本ファンタジーノベル大賞(6月末)
群像新人文学賞(11月末)
昨年は「純文学より大衆小説のが合ってるんじゃね?」という気づきがあって
基本的には大衆小説に照準を絞ろうと思います。
でも、純文学でも群像だけは出したいかなー。好きな文芸誌だし。

2.あまぶんで集客200人
いろいろ目指すものはありますが、ひとまず数値目標ということで。
前回100人くらいだったので、倍くらい集まればいいなあ。
そのためにいいイベントにしていこうと思いますーー。

3.TOEICで900点
来年、カーショウとマエケンの試合を見にLAに行きたいと思うんですよ。
そのための準備として、英語を勉強しておこうかなーと。
TOEICで900点取れたらLAに行くし、取れるまでは行かない、という
目標ということで。

あとは、たくさん本を読んだり、映画を見たりしたいな。
小説もたくさん書きたい。

ひとつずつ、丁寧に積み重ねていこうと思う元旦なのでありました。
(1/3って元旦だっけ?)

2016-12-28

2016年振り返り。

というわけで改めて2016年を振り返ろうかと。

カープ優勝にマエケンメジャーデビューと
話題性の高い年になりましたね(野球の話かい)
個人的には日本に帰ってきて1年目ということで
いろいろありました。
というか、この1年長かったな。

■目標のこと。
年の初めに「誠実でありたい」「新人賞の1次に通過する」
という目標を立てた気がします。
というかブログを見るかぎり立てたらしい。

「誠実である」というのは、「好きなものを好きなだけ好きでいる」
ということだと思っていて、まあその通りに過ごした1年だったと思います。
いろいろありましたが、ただ1ついえることは、後悔はない。
やはり嘘をつかないのはいいことです。

新人賞の1次に通過する」のほうは
「赤ちゃんのいないお腹からは夏の匂いがする」が見事
群像新人文学賞の1次を通過しまして。
嬉しい、という気持ちと、1次止まりかよー、という気持ちがありますが、
ひとまず目標達成ということで、よかったよかった。
この「赤夏」は同人誌として頒布しているのですが、
賞関係なくとてもよい作品だと思っているので、たくさん読まれてほしい。

■執筆のこと。
群像の1次に通ったんですが、
文藝のほうは駄目で、その次に出した群像は結果まだですが
たぶん無理だと思います。
あと地味に中原中也賞にも出してるんですが、これも無理やろなー。
今は小説現代に向けて執筆を進めています。

ようやく書き方が分かってきた気がするのですが、
「分かってきた気がする」と言ってる人は
常にそう言ってる印象があるので、あまりよくない。。

まあ執筆に関しては、わりと迷走した年だったかな、と思います。
主に純文学なのか大衆小説なのかという迷いがあって、
群像に出したやつはそれが色濃く出てた。

ひとまず大衆小説でいこうという心が決まったので、
来年は2次を通過したいな。
あと、たくさん小説を書きたいです。
ただただ、小説を書きたいな、そんな気持ちです。

■テキレボのこと。
今年は文芸同人誌即売会テキストレボリューションズ(テキレボ)に2回参加しました。
3月と10月。
3月はBLフェアというイベントを率いて。
10月は一般参加として。

3月のBLフェアのほうは、110冊頒布したんではなかったかな!
わあい!こんなに頒布したの初めて〜〜。
(まあ殆ど預かりものなので、自分の本がそんなに売れたわけではないんだけど)
アラビアンカフェであやしいスイーツ販売したし、
アラブBLアンソロジーとかいうあやしい本を作ったりもしました。
成功といってよいのでは!

10月は一般参加という形で楽しみました。

テキレボは、参加者が楽しそうだから、いいなあ、と思います。
楽しもう、という意欲を感じる。
楽しいから笑うのではなく、笑うから楽しい、
楽しもうと思って取り組むから楽しいんだと思うので、
あの雰囲気はすごく好きです。
そういう雰囲気の中から新しいものが生まれることも知ってる。

一方で、楽しまなきゃいけない、同調圧力のようなものを感じてる人もいるのかな。
これはちょっともったいないかなーと思います。
どちらかというと優しい人、いい人がそういう風に感じてると思うんだけど、
小説を書く・作る上で何かや誰かにおもねるというのは、うーん、それは違うとしか。
誰だって王様であってほしいと思うし、妨げるものには「うるせーはげ」と思っていてほしいし、
イベントはそのための受け皿であってほしいと思います。
個人の感傷といえばそれまでですが。

来年のテキレボはどうしようかな、行きたいんですが、
4月のほうはタイミングが合わないうちに申し込み締め切りが来そうなので、行けても一般参加かな。
秋の部があれば行きたいですが、どうなるかは分からず。

zine展inBeppuのこと。
今年はzine展inBeppuという委託オンリーの同人誌即売会に出店しました。
出店というか、委託オンリーなので現地には行かなくてもいいんですが、現地・別府にも行きました。
元々別府という土地が好きだし(防府市民にとって別府はまんまリゾートでした)、
フェリー旅行大好きだし、zine展inBeppuは書籍を大切にしてくれそうな予感がして、
あれよあれよという間にzine展inBeppuに惹かれ、参加することになりました。
主宰の豆塚エリさんの文章もすごく良いんですよ。
詩集金魚は尾ひれをうしなって」を読んで「詩っていいなあ」と思えたし、
太宰治賞最終の「いつだって溺れるのは」はすごい小説だった。
で、zine展inBeppuに行ってみて、予感通り、書籍を大切にしてくれてるのと、
がんばって売ろうとしてくれてるのが凄く伝わった。
いいイベントだな、と思いました。
イベントを主宰してると「これでいいのかな?」と迷うときが多々あるんですが、
やはり、ただ「書籍を大切にすること」これに尽きるのかな、と思います。
そう教えられました。
あと、豆塚エリさんと、カフェルームのオーナーと(偏屈なオーナーと)
美味しい紅茶飲みながらいろいろお話させてもらって、楽しかったですね。
次会ったときは、あの偏屈なオーナーを言い負かすのが来年の楽しみのひとつです。

尼崎文学だらけのこと
おっとこれは書いておかねばなるまいね。
主宰イベントですからね。
7月に主宰した文芸同人誌即売会。無事終了しまして。
集客はそうでもなかったけどそれなりに数が出て、
初回としては順当な滑り出しだったのではないかなと思います。
たくさんの方に推薦文頂いて、ポスカや写文頂いて、企画に協力してもらって、売り子手伝いしてもらって、
ありがとうございました。支えられたイベントでした。
基本的なコンセプトとして「小説を書くことに集中してほしい」というのがあって、
理想は「いいものを書けばそれだけで売れる」というところにあるのです。
推薦文はそのためのシステムのうちの1つでした。
自分が宣伝しなくても、いいものであれば他の人が宣伝してくれる。
委託書籍にバンバン完売が出たとおり、ある程度はこの企みは機能したのではないかな。
でも新規(参加者・書籍含めて)には優しくなかったな、という反省があります。
次回はこのへんを強化したいかな。
イベント的にも新しいイベントで、新しいお客さんをどんどん集めないといけないので、
「新しいひと」に対するテコ入れは、来場者さん・出店者さんそれぞれについて
行いたいな、と思います。
書くこと、読むことが純粋に楽しめるイベントであるように。

■読書のこと
商業誌で読んだ中では「ジニのパズル」がとてもよかったなー。
群像新人文学賞受賞作であり、芥川賞最終候補作。
むしろこれが芥川賞でもよかったのでは。。えー(「コンビニ人間」読んでないけど)。
この「ジニのパズル」に影響受けすぎて、一時期文体崩してましたからね。
あげく書いた小説が全然おもんないという。。
大衆小説でいえば小説現代長編新人賞受賞作の「お父さんと伊藤さん」がすごくよかった。
なんせ、ふつうに面白い。
この2作を読めたことは、この1年の幸せのうちの1つですな。

■映画のこと
徒歩5分のところに映画館があるので、今まであんまり映画を見てなかったんだけど、
ちょいちょい行くようになりました。
といってもめっちゃ見たわけではなく
インデペンデンスデイ〜リサージェンス〜」「この世界の片隅に」「君の名は。」を
見たかな。あれ、あんまり見てないですね。
来年はもっと見たいなー。

■旅行のこと。
だいぶ行ったね。
防府鞆の浦別府宮津、魚津。
どの場所も大好きです。
魚津が印象に残ってるかな。
水族館も花火もお祭りもすごく楽しかった。
海はきれいで、轟いてた。
魚津の何処にそこまで惹かれるのか、
それを説明することは難しいんですけど、
瀬戸内の少年の、日本海に対する憧憬
みたいなものかなと思います。
日本海には、魚津には、自分が選ばなかった選択肢を選んだもう一人の自分、
防府にいた自分と鏡映しの自分がいるような気がして、
懐かしくもあり悔しくもあり、ただ、時々会いたくなるのです。

そんなところかな。
あ、振り返ってみると、なんだかいい1年だったね。
いい人に出会えて、いい場所に行けて、いい本を読めて。
来年もいい年にしたいものです。
日進月歩日々一歩。