紫微斗数の来因宮と化権・化忌

 
新しい年を迎えると、この1年がどんな年になるのか気になりますよね。
この時期は、身内や友だちから「ちょっと占ってみて〜」と言われるので挑戦してみるのですが、ものすごく時間がかかります。

四柱推命紫微斗数と西洋占星術を勉強してきたので、3つの盤を出して推理してみるのですが、勉強したことが自分の中に落とせてないというのもあり、本や資料をひっぱり出しては調べるつもりが読むことに熱中していた…みたいな感じで。

私は、知識活動の3ハウスに冥王星がありますし、ハーモニクスでも水星と冥王星がタイトに発芽しているので、とことん調べてみないと気がすまないところがあるのですな…。

そして、自分のことを占うのは感覚的につかめた気分になるのですが、人のことを占うとなると推理したぼんやり感を言葉で表現しないといけないわけで、それがすごく難しい…。
占い師さんって、言葉を紡いで表現できてなんぼなわけで、本当にすごい才能で憧れます。
 
最近は、もっぱら西洋占星術の勉強にはまっていたのですが、紫微斗数もぼちぼちと復習はしていました。
紫微斗数というのは、星を飛ばしたり自化の動きで動向を考えたりするのですが、的中率が高いと感じています。
ただ、自化というのはよくない意味をもつことの方が多く、当たれば厳しい結果報告となるのですね。

なので最近は、可能性や適性を占うような西洋占星術の方法に魅力を感じています。 
紫微斗数は、不幸や試練と感じられることから人生哲学を学ぼうとする意気込みがないと、受け入れが難しいかと思いますので…。
 
紫微斗数では、自分の生まれた年の十干の宮を「来因宮」としてみます。
来因宮とは「因が由して来る」ということで、その人の人生では宮が意味する人や事との関わりが大きい、となります。
今世での課題としてやることを見る宮ですね。
 
そして、そこから四化を飛ばして、どこの宮に四化が入っているかを見て、その人の生き方を考えていきます。
宮に自化があれば、変動や辛苦を伴うことも多くなってくるのですね。
自分が苦なく活かしていける宮と厳しい境遇をもつ宮を心して、どのように使いこなしていくか?ということが大事かと。

特に、生年化権は「天」、生年化忌は「地」、を意味しているので、従うしかないみたいな感じのところはあるような気がします。
化権は業(カルマ)の意味をもち、良くも悪くも自分が生きていく上での原動力となります。
化忌は欠債で、前世の借金のようなもの、償うといった内容での精神的な獲得という意味をもちます。
化権と化忌の意味することで、人生の修行をしていくと考えるといいのかな、と私は思っていますが。

私の場合だと、来因宮は財帛宮、化権は遷移宮(男星)、化忌は父母宮(女星)です。
宮の意味には、それぞれに色々な象意を含んでいるのですが、財帛宮は、主にお金全般のことや結婚後の夫婦関係などを考えます。
遷移宮は、自分の外交面や、移動、意外(災害)などで、男星についているので、夫(夫妻宮の三合)とも見ます。
父母宮には、父母や上司、公共機関などの意味があり、女星なので、主に母を意味しますね。

これだけで考えてみましても、お金や結婚後の夫との関係、そこにまつわる移動や意外(災害)、そして母との関係、が私にとっては今世での修行というイメージです。  
私は節約好きで、お金の損得については、かなり几帳面なところがあります。
結婚してからは、金銭面・生活場所・社会性や考え方など旦那に関わることでの変動は大きく(実際旦那の会社が倒産して大変なことになりましたし…)、人生の経験値?も上がってきたような。

そして、母はかなり個性的なので、私が最も気をつかう気にかかる人です。
彼女は周りの空気が読めず人との関係をうまく作れませんし、こだわりがものすごくあります。
人に受け入れてもらえなかったという被害者意識も強く、友だちもつくらず単独行動を好みます。
彼女が喜ぶかと思ってしたことも拒絶されることは多く、こちらが期待する反応が返ってくることは少ないです。
今は認知されている、ASD(発達障害)の特性を少しもっているのではないかとも感じるような…。
性格は優しく子どものように純粋で好奇心旺盛、本や新聞を毎日読む博学で知識量は抱負、すごいなあとは思うのですが。

こういうタイプと関わると、あきらめる力?もついて、周りは寛容さが育てられますよね。
それぞれ人は感性が違うことや、相手には自分が期待する反応を押し付けないようにしよう、と子どもの頃から自然に習得してきた気がします。
母を通じて人の個性について考えるようになったことが、私にとっての化忌の獲得なのかな、と。

紫微斗数を学んだことで、周りに振り回されているんじゃなくて、こういうカルマをもった運なのね、と人に向かう気持ちを捨て置くことができるようになったように思います。
紫微斗数は、自身の気づきを得る占い、まさに「命理学」です。

重い内容を伴う結果を得ることもあり、人様を占うにはどう解釈すればいいのか?私には至難だと感じる占いですけどね…。