Jenkinsのセットアップ

-概要-
jenkinsのインストール（セットアップ）の方法について述べる。
「warファイルから実行する方法」と「Windows版インストーラを使用する方法」の２種類の方法について書く。

-前置き-
jenkinsをインストールするにはjavaが必要となるので、環境が整っていなければ整える。
Javaのセットアップについて - smallplaceの日記

-warファイルによるインストール-
・Jenkins（war）のダウンロード
以下のページの右側のメニューよりダウンロードを行う。
no title

ダウンロードしたwarファイルに対して、コマンドプロンプトよりコマンド実行することで、Jenkinsの実行（セットアップ）を行うことができる。

この方法の問題点として、JENKINS_HOME（Jenkinsの各種設定ファイル群が入るフォルダ）がユーザーのドキュメント&セッティングスの直下に作成されてしまうことが挙げられる。
環境変数を使用してJENKINS_HOMEを変更する方法で、JENKINS_HOMEとなるディレクトリを変更することは可能であるが、Jenkinsを複数インスタンス稼働させた際に同一のJENKINS_HOMEを参照するため競合してしまう。
＊WindowsのインストーラからJenkinsをインストールする際にJENKINS_HOMEを変更する方法を調査中。知っている方いましたら教えてください。
一台のマシン上にJenkinsのインスタンスを複数立ち上げる方法についてはこのページの「Jenkinsの設定を変える方法」を参照してください。＊

-Jenkins(msi)のダウンロード-
warファイルのダウンロードと同様に上記のページからWindows版のインストーラをダウンロードすることができる。

ダウンロードしたzipファイルの中にあるsetupを実行し、インストールを行う。
インストールを行う際に、インストールするフォルダ（デフォルトだとドキュメント&セッティングスだったかと思う）を指定する。
ここで指定したフォルダが後のJENKINS_HOMEになる。

インストールが完了するとWindowsのサービスとしてJenkinsが登録された状態まで行われる。

<Jenkinsをサービスから削除する方法>
サービスを削除するためには以下の手順で作業を行う。
1.サービスが実行中であれば停止する。

2.コマンドプロンプトよりディレクトリをJENKINS_HOME（インストールしたフォルダ）まで移動する。

3.コマンドを実行する。

jenkins.exe unistall

<Jenkinsをサービスに登録する方法>
逆にWindowsのサービスに登録したい場合は以下の手順で作業を行う。
1.コマンドプロンプトよりディレクトリをJENKINS_HOME（インストールしたフォルダ）まで移動する。

2.コマンドを実行する。

jenkins.exe install
jenkins.exe start

(3).上記のstartコマンドの代わりにサービスからGUIを使用して実行してもよい。

<Jenkinsの設定（ポート）を変更する方法>
Jenkinsのサービス化にあたり、登録されるサービス名（サービスID）や使用するポート番号（http、ajp13）を変更したい場合は以下の手順で作業を行う。
1.上記の「サービスの削除」の手順を実行する。
以下に書く設定の変更を行ってからだと正しくサービスを消すことができない可能性があるため、サービスの設定を変更する前に削除を行うこと。

2.Jenkinsの設定を変更する。
jenkins_home内にあるjenkins.xmlを開く。
・「id」、「name」タグに設定したいサービス名を記入する。（デフォルトだとjenkinsになっているはず）
・「arguments」タグに以下の設定を加える。

--httpPort=8180 --ajp13Port=8181 --prefix=/jenkinsA

上記の例ではhttpポートを8180（デフォルトでは8080ポートになっているはず。ほぼ他のアプリケーションと衝突する人気ポートのため変更）、ajp13のポートを8181（デフォルトでは設定されていなかったと記憶）、プレフィックスをjenkinsA（この設定により、http://localhost:8180/jenkinsAとなる。）

3.上記のサービスの登録の手順を実施し、設定後のJenkinsをサービスに登録する。
＊上記の作業によって、ポートを変えた複数のJenkinsを同一マシン内のWindowsサービスとして立ち上げることができる。＊

-まとめ-
Windowsでjenkinsを立てるのであればインストーラを使用する方法が楽。
（サービス化までしてくれるため）
また、JENKINS_HOME問題もインストーラを使用した場合は回避することができた。