こんなんだったっけ日記

さよなら はてなダイアリー

『ココロ空モヨウ』

 関ジャニ∞の25枚目のシングル『ココロ空モヨウ』、タイトル曲の「ココロ空モヨウ」はベースをコピーしようってんで伴奏ばっかり熱心に聴いていて、PVも丸山の手元ばっかり見ていたのだが、曲を改めてきちんと聴いてみると、こちらもなかなかに良い。UNISTからの提供曲は、メンバー個人名義のものも含めると既に5曲以上あったかと思うが、ハッキリ言ってムラが大きいという印象であった。しかし、今回のは「当たり」である。メロディーも悪くないし、歌詞は短いBメロが良い。
 編曲の力もかなり大きい。編曲者は『JUKE BOX』で活躍したPeachである。爽やかでエネルギッシュなサウンドが気持ち良い。
 言うまでもなくバンド・スタイルの曲であるが、渋谷アコギ、安田・錦戸エレキというバランスが非常に活きたアレンジである。これはライブで観たいなあ。先月末の『ベストアーティスト2013』で披露されているのを見たが、歌唱はナマだったけど残念ながら演奏はアテブリだったな。手の動きはちゃんとしていたけれども。
 でも、この番組での歌唱では、重厚なコーラスは非常に魅力的であった。主旋律を強調してハモリをぐっと抑えるCDのバランスではなく、各々が等分に近いバランスで鳴っていて、とても気持ち良かった。ハモリはあのバランスで聴きたいんだよ。コーラスで締め括るエンディングは、何度観てもグッと来る。
 ツアーではこの曲がどうなっているか、DVDで確認するのが待ち遠しい(最近こればっかり書いてるな)。


 カップリングもなかなかだ。実はそもそも、作家陣からしカップリングの方を期待していたのだった。2曲目「朝焼けの太陽」はTAKESHI作。これは10年ほど前の曲だと雑誌で語っているのを読んだが、まあ確かにそう言われるとそのようにも聞こえる。
 いつもながら捻ったメロディーが嬉しい。ラウド・ロックのバンドが演るミドル・テンポの曲という感じで、歌詞も含めてなかなかにヘヴィーな出来で、格好良い。イントロに弦楽が入るはこのテの曲としては珍しい感じで、フレーズもプログレっぽくて良い。
 シメの歌詞が「スミマセンね この目線で二度と見つめることはないの」というのが、救いがない感じで凄くいいぞ。ゾクゾクする。
 そして1曲目に続いてこの曲もベースが格好良い。1曲目よりもフレーズの動きは大きいようだ。こっちも半音下げのようだし、一緒にコピーしたいな。


 3曲目「クジラとペンギン」は田中秀典・野間康介の2人による提供。彼らによる関ジャニ∞への提供曲は、micro+grande名義での「エネルギー」が最初と思うが、この曲と聞き比べると「思えば遠くへ来たもんだ・・・」と、ちょっと郷愁を感じてしまいそうだ。
 ゆったりして平板な曲である。クジラの泳ぎのようなおおらかさ、と譬えられなくもない。ぼんやり聴き流してしまいそうであるが、じっくり聴いてみるとこれもなかなか良い。「歌詞は比喩だ」と雑誌で語っていたが、別にそのまま捉えても良いんじゃないかしらん。なおこの曲も実はベースが美味しいです。