こんなんだったっけ日記

さよなら はてなダイアリー

今月の音楽(2014年12月)

 1か月分をまとめて書きます。12月の前半に聴いていたのは次のようなもの。

旺福『旺得福』(2013)

わんだふう (旺得福)

わんだふう (旺得福)

 「わんだふう」と読む。旺福の現時点での(CDとしては)最新作。半年以上前に入手していたのだけど(と言っても図書館から借りてきてデータを取り込んだだけ)、なんか勿体なくって聴けなかった。実際に聴いてみて、良いんだけどガツンと来ない印象もあったのだが、なんだかんだで今月一番聴き返したのはこのアルバムかも。噛めば噛むほど沁みてきます。旺福は歌詞が良いので、歌詞を読んだら印象が更に良くなる期待大。
 日本語バージョンはまだ聴いていない。


東京カランコロン
東京カランコロンe.t』(2010)

東京カランコロンe.t.

東京カランコロンe.t.

『We are 東京カランコロン』(2013)
We are 東京カランコロン

We are 東京カランコロン

『5人のエンターテイナー』(2013)
5人のエンターテイナー (ALBUM+DVD)

5人のエンターテイナー (ALBUM+DVD)

 ディアフーフとの2マンライブに行くことになったので予習(すまんけど全て図書館で借りて来たもの)。『〜 e.t』はあまりに詰らんので一聴して返却。『We are 〜』はかなり良くって何度も聴いた。「Darling, Hello?」は泣ける。「渚のセレナーデ」は、面白いけどもうちょっと笑えるところがあればなー、と思いながら聴いていたら最後で見事に笑わされた。なお偶然、初めてこの曲を聴いていた時には100均のヘッドホンで聴いていたのだが、そうすると昔のAMラジオみたいで一層味が出ます。おすすめ。
 『5人の〜』は、悪くなかったけど、『We are 〜』の方が随分いいなあという印象。1月に「笑うドッペルゲンガー」を含む新作アルバムが出るそうなので、これは買おう。


 12月の後半に聴いていたのは次のようなもの。
・V.A.『宇多田ヒカルのうた 13組の音楽家による13の解釈について』(2014)

 こうしてみると、珍しく今月は割と新しい音楽を聴いているなあ。本作は、実は原曲を知らない曲ばっかりだったのだけど、思いの外にどの曲・バージョンも良かったです。しかしね、これタイトルおかしくないか?「13組の音楽家による13の解釈について」って。最後の「について」は要らないだろう。字義通りに捉えるとなんか「メタ」トリビュートっぽくなる気がするんだけど。
 閑話休題。何といってもやはり椎名林檎の「Letters」が素晴らしいが(これも知らなかった曲。めちゃくちゃ名曲ですねコレ)、他にもハナレグミのとか良かったなあ。
 あと、参加者にキリンジがいると知って、「そういやキリンジって"Musician's Musician"って感じで気にはなっているんだけど聴いたことないんだよなあ」と思ってYouTubeで検索して、代表作らしい「エイリアンズ」という曲を聴いてみた。
 
 なんじゃこりゃって感じですよ。めちゃくちゃ名曲やん。なんで今まで知らなかったのか。これもCDを入手して新年に聴こうと思っています。なお宇多田のトリビュート盤に参加しているキリンジは上記動画の(堀込兄弟の)頃とは随分面子が違います。新生キリンジによる「Keep Tryin'」は、元の曲が良いのでそれなりに良い仕上がりだが、期待したほどではなかったかな。
 CDではないYouTube上での「めっけもの」ということで言えば、「すているめいと」という曲もよく聴いた。
 
 見るからにアニメの主題歌のようだが、アニメのことは知らない。これはしかし、プログレっつーか、変態ポップというか、非常に良いですね。ポップなプログレ(例えばジェントル・ジャイアントみたいな)が好きな層にはタマランでしょうコレ。
 アニメと言えば、「恋は渾沌の隷也」という曲も一時期よく聴いていたけど(これも元のアニメは全然知らない。「隷」はシモベと読むのかな)、なんかナンセンス歌詞というのがこういう「萌え」(でいいのか?)アニメの曲では流行っているのだろうか。


モダンチョキチョキズ『別冊モダチョキ臨時増刊号』(1994)

 上野顕太郎の新しい本を読んでいたらモダンチョキチョキズの話が出て来た。モダチョキのことは以前から「格好良いバンド名だなあ!」と気になってはいたのだが、曲としては例の「ジャングルグルグル・・・」とオバQしか知らなかったので、これを機に聴いてみようと思い立った。上顕の本に出て来るのは『ボンゲンガンバンガラビンゲンの伝説』(タイトルが覚えられないので検索してコピペした)というアルバムなのだが、それは図書館に置いていなかったのでジャングルとオバQが入っているというこの臨時増刊号を貸し出し。全部コミックソングっぽい感じかと思ったら1曲目は割と普通の90年代前半ポップスで拍子抜け。でもなんか聴いている内に惹かれて来る部分もある。しかし何といっても「THE 絶望行進曲」だ。これは最高ですね。特に3番! 不幸な人間の可笑しさって他に得難い魅力だよなあ。カラオケに入っているらしいから今度歌おう。
 駄洒落で押し通すコント部も結構好きだ。スネークマン・ショーもこんな感じなのかしらん。なお「CHEAP JOKE IN JAPAN」はシャレになっていなくて、僕はポール・マッカートニーのコンサートにてまじでこれを経験しました。


トライセラトップス『SONGS FOR THE STARLIGHT』(2014)

SONGS FOR THE STARLIGHT

SONGS FOR THE STARLIGHT

 格好良い名前のバンドと言えばトライセラトップス。12月の初めに渋谷のタワレコに行ったら邦楽(というかまあ、Jポップ・Jロック)のコーナーにトライセラの格好良い写真ボードが掛っていて、「あ、遂に新作出したんだ!」と知った次第。ところがCD置いてないんだ。アマゾンで見てもなんか間に別の店が入っているらしくてやたら値段が高くなっているし。少し様子を見て、適正価格になったところで購入。
 アマゾンのレビューでも評判いいですけど、これはねえ、本当に良いですよ。今年の新譜1位かな。ドラムが打ち込みっぽい音になっているのが不満と言えば不満だけど、曲はまじで粒揃い。特にバラード系がいい(ラストの「ふたつの窓」はもひとつだが)。「PUMPKIN」は号泣モノで、今まで聴いた彼らの楽曲の中でも最高傑作と呼びたい。
 映画をモチーフにした曲が多いのだが、その中でも「HOLLYWOOD」は、「父親」という言葉が出てきた上に、「お楽しみはこれからだ」というフレーズまで飛び出して、和田誠ファンでもある人間には必殺パンチ。
 おまけCDはまだ聴いていない。
(補記)今知ったんだけど、11月の『徹子の部屋』に平野レミが出ていて、和田唱もVTRで出たそうな。これ観たかったなあ。ネット上のまとめを見ると期待通りの面白さだったそう。そう言えば暫く前に毎日新聞かなんかで母子対談みたいなのやっているんだよ。それも読みたいと思いつつ読めていない。うーん。
 それとは直接関係ないですが、三谷幸喜が昔出したインタビュー集『気まずい二人』に平野レミが出ていて、これは本当に面白いです。