POP2*5

過去にはてなダイヤリーで連載してた連載コラムのアーカイヴです。

「POP2*5」は、サブカルか? ヲタクか?(すねふぃん心のつぶやき)

 ちょっと短めに心情吐露を。普段、星もブクマもほとんど付かないような底辺ブログなので、先日取り上げた『けいおん!』を検索して、初めてここを訪れて知ってもらった読者がたくさんいて、反響をいただけることはとてもありがたい。まあ中に数人おられる、辛口のアンカーコメントでバッサリってのはヲタ世界の流儀なんでしょうけど(笑)、ヲタ流儀に併せて小生も辛口の反駁してるだけだから、実はけっこう喜んでたりする。ヲタクの方々を目の敵にするつもりはさらさらなく、そもそもが「POP2*0」を「POP2*5」にリニューアルしたってのは、以前の主要読者だったサブカル系の人たちの無反応にちょっと失望したのが理由だから。ヲタクの人たちに混ぜてもらおうと思って、まともな知識もないくせにマンガ描いてそっちに近づいてるのだって、喜んでもらおうっていう純粋な気持ちあってのこと。それなのに「絵がフリテン君みたい」って言われて、中身も見ずに脊髄反射で無視されちゃうんで、相手を怒らせてちょっと拗ねてみてる猫ちゃんみたいなもんで(笑)。「POP2*0」の前身にあたるホームページ時代も、サブカル系というか音楽系の人たちって読んでもまったく無反応だったし、そんなの知ってたよってうそぶく人ばかり。拙著『電子音楽 in JAPAN』の初版を出したときだって、YMOファンの人たちに完全に無視されてた中で最初に面白がってくれたのは、『電子戦隊デンジマン』のアルバム載っけてるとか話題にしてくれた、特撮ヲタクの人たちだったからね。
 宅さんがここを取り上げてくれたことで、初めて知ってくれた人が大勢いることも知っている。あそこに書かれていた「テクノポップ村」の話に、誰よりも辟易してるのは小生だから。なんで「小生が関わったものは、テクノ歌謡YMOもTPOもフィルムスも取り上げない」って話になるのか、中立性を重んじるべきナビゲーターなのに、まったく理屈がわからない。「テクノポップ」ってカテゴリ掲げてるくせに、小生が関わると取り上げないなんて勝手なルール作って、アホなアイドルのオナニー話ばっかり(悲)。それとも検閲もできないAllAboutがアホなのか。そういう閉鎖的なニュー・ウェーヴの世界から少しでも離れたい気持ちが、マンガ、アニメなどもう少しポピュラリティのある話題をテーマにした「POP2*5」にリニューアルした本心にあるかもしれない。そんなにメーカーに「ワタシを使うな」って警告してテクノポップを独占したいのならどーぞ勝手に。でも、選ぶのはメーカーの意思。自慢のフィルムスやTPOの趣味データベース作ってる人が、今回“殺人予告”されるような騒動の火種になってることにみんな呆れてるよ。
 拙著『電子音楽 in JAPAN』の巻末資料には、ギョーカイの流儀に則って、好き嫌いなど関係なく出典本はきちんと載っけている。なのになんで、田山とか四方とかっていう人たちはワタシよりずっと年上のクセに、倫理観のかけらもなく、出典隠蔽したりフレーズパクったりしてるんだろ。匿名サイトで実名名指しして悪口書いてるのも知ってるよ。過去スレにあったけど、小生が仕事で使っているメルアドを、ワタシの了解もなく勝手に某メーリングリストに登録したことを怒って、MLから外してしてもらったことを知ってるのなんて、当事者のあんたしかいないじゃん、四方なにがしさんよ。
 昔、『電子音楽 in JAPAN』を出したときに、熱狂的なYMOファンというヒトから「いくら本を出しても、欧州版のYMOのジャケ違い持ってないでしょ?」、「ピットイン聴かずに書くのは手落ちでしょ」とかいう、偏った批判意見をもらったことがあった。オリジナルアルバムの分析もまともにできてない現状で、何がレアトラックス&ライブ音源研究だよ。おそらく音源厨の田山なにがしが作った山ほどあるYMO本の教育の賜なんだろうけど、そういう悪しきYMO本の伝統から、少しでも一音楽グループとして評価を回復させるために、正面からYMO分析に取り組んでみたのが『電子音楽 in JAPAN』のYMOに関するページだと思ってる。これをさらに真似た田山本が、またぞろレアトラックス研究だのやってるのを見て、怒りを通り過ぎて永遠にこの人には真理が見えないんだろうと呆れてしまった。それは、共著者である四方なにがしに対する印象もまったく同じ。それにワタシは書名にYMOの名前なんか入れずに単著でがんばっているつもりなのに、アンタらの本は全部「YMOなんたら」で、秘蔵写真入りで、しかも全部共著。大人なんだからしっかりしろよ、まったく。テクノポップ以外にも、ジャズもロックもサントラも普通に聞くワタシには、何をしたから村長を怒らせたとかの「テクノポップ村」のルールなんてハッキリ言ってわからない。そういう彼らの非生産性を思うたびに、サブカルチャーの暗黒面を見るような気がしてしまうのだ。
 とまれ、せっかく「POP2*5」にリニューアルしたというのに、ヲタクの方々と不毛な論争をしてもしょうがない(生産性のある論争なら、望むところだけど)。『けいおん!』のエントリだって、アニメヲタ視点否定というより、多視点を持ち込んで作品批評に参加したいって意思表示だからね。



(ちょっとだけ追記)
 これ見た読者の人から好戦的な反応もあるとは思ってたけど、ケンカのためのケンカみたいな挑発はどうでもいい。永遠にアンカー芸人やってネットの肥やしにでもなってればよろし。ヲタクの人をバカにしてるって被害者意識丸出しにする意見も、散々さっきまでサブカル排斥とかやってたくせにフェアじゃないじゃん。売られた喧嘩は返すのルールなんじゃないの? テクノポップ界がドロドロしてるって話も、まるでこっちが原因みたくミスリードしてる人もいるけど、スタッフと一生懸命作ったCDを個人の不当な差別で取り上げてもらえない状況があるってのに、声を荒げないのが大人なのかよ。でも、それはまあいい。一つだけこれは酷すぎる、看過できないってアンカーだけは名指しで上げておく。


「これまでの実績や知識、調査力を評価しているからこそ黙ってROMってたと言うのに」(bardiche-assault)
理由は自分で考えろ!


(更新)
……とさっきは書いてしまいましたが、その前の文が「にーてんぜろで反応がなかったって言うけど、あれか、読者はいちいち素晴らしいだの同意だのと表明しないとアカンのか?」だったので、ダメだこりゃ、何も見えてないんだろうなと思ったので、ゆとり向けヒント>「ネットの情報リソースの循環の話」。「からこそ黙ってた」は日本の恥だろ。