巨大翼竜は飛べたのか スケールと行動の動物学

巨大翼竜は飛べたのか?スケールと行動の動物学 (平凡社新書)

巨大翼竜は飛べたのか?スケールと行動の動物学 (平凡社新書)

翼の長さが10メートルで空を飛んでいたと言われる恐竜がいる。ケツァルコアトルスだ。
昔からずっと気になっているところは、恐竜って大きすぎないかということだ。
現在生きている最大の陸上動物は像だと思うが、見た感じ相当重そうだし、辛そうだ。
その像よりもっと大きい恐竜が陸上をうようよしていて、さらには、像よりも大きな動物が空を飛んでいるなんて、ホントか?という感じだ。
本書は、亀からペンギンから鳥まで現場で観察してきて、研究してきた大学の先生が、今考えられているケツァルコアトルスの体のサイズだと飛べなくね?という疑問が書かれている。納得できる。
ただし、著者も言っているように、大きな恐竜が空を飛んでいるというのは夢があるし、恐竜ファンじゃなくても実際にそうであってほしい。
だからこそ、著者は、空を飛べる理屈が今後でてくることを願っている。これも納得。