Hatena::ブログ(Diary)

前世紀遺跡探訪 <80s-バブル終焉> このページをアンテナに追加 RSSフィード

2012-07-16

松任谷由実 - 恋人がサンタクロース(1980)

バブル期とは実質1986年12月から1991年2月までの4年3か月(51ヶ月)を指すらしい。
たったの4年数ヶ月か。もっと長かったような印象があるのは、ちょうど自分の「女としての市場価値」が一番高かった時代と、バブル期がシンクロしてるからだろう。といっても根ッからのアングラ体質なのでバブルを謳歌した記憶が全く無いんだが。アングラだのサブカルだのといえば言葉はいいが、ようするに貧乏なアソビばっかやってたから、バブル期のメインストリームな若者のアソビを全然やってねえの。なんせサーフィンもスキーもやったことねえもん。ゴルフもないねえ。スキーやったことないって、この世代の人間としては悪い意味で希少種だよな。

でもね奥様、ご存知でした?「洋楽離れ」「車離れ」「テレビ離れ」と、最近の若者は色んなものから離れているようですけど、スキーからも離れているのですってよ。スキー場の利用客がバブル期の4分の1にまで落ち込んでるんですって。ちょっとネットでググったら「板とウェアだけで10万円以上飛んでいくみたいでワロタ」 「バブル世代のレジャー」「毎年ウエア買い換えるとかもうやってられんわな」 なんて若者の生の声が聞こえてきましてよ。いえね、2ちゃんなんですが。
バブルの空気に踊らされていなかった俺勝ち組。時代が俺に追いついた。つーか、まあ日本全体が貧乏になって、私の生活レベルにまで世間の皆様が降りてきたってだけの話だな。勝ち組も糞もあるか。


そんなバブル下層民の私でさえ、バブルの持ちネタはいろいろある。
ありすぎて書ききれん。

NTT株
財テクブーム
ゴルフ会員権
山一證券
オヤジギャル
シャインズ
トレンディドラマ
赤プリ
アッシーメッシーミツグ君
カルティエの三重リング
ティファニーのオープンハート
ウォーターフロント
空間プロデューサー
ボディコン
カフェバー
MZA有明
ソフトスーツ
三高
柴門ふみ
わたせせいぞう
プールバー
ソバージュ
マハラジャ
キング&クイーン
苗場スキー場
そして松任谷由実。


うん、松任谷由実がね、日本人に「冬はスキー、夏はサーフィン」つうバブルなレジャー観を植えつけた張本人。
日本人のレジャー感覚をバブル仕様に転換させた戦犯。
「サーフ天国、スキー天国」は1987年公開の「私をスキーに連れてって」という映画(ホイチョイだよ。バブルの遺物。レッドデータアニマル。マジョリティの「あるあるネタ」の集大成。)主題歌だったから、バブルを象徴というか、バブル渦中の歌という印象が強いのだが、この曲が発表されたのは1980年なんだね。
「SURF&SNOW」つうアルバムの中の1曲。バブル以前からバブル的なレジャー観を庶民に植え付けた洗脳ソング。時代がユーミンに追いついた!つうことなんだろう。
この「SURF&SNOW」で、底辺層にまでユーミン的レジャー観が浸透したため、冬の苗場はどえらいことに。リフトの1時間待ちは当たり前だったっちゅうじゃないですか。行った事もないくせに見てきたようなフカシをこきますが。


もう一つの「SURF&SNOW」の功罪は、ユーミン的恋愛観の布教だろう。恋愛観というよりクリスマス観か。
あの「恋人がサンタクロース」ってやつな。
それまでは日本には「クリスマスに恋人と過ごす」という習慣が無かった。それを日本に最初に押し込んだのが1980年の松任谷由実「恋人はサンタクロース」。この曲以前は、「クリスマスを恋人と過ごすという内容の商業曲」が無かったんですね。 


D

松任谷由実 - 恋人がサンタクロース(1980)



私はバブルを謳歌できなかったが、バブルの恩恵に与ったという自覚はある。
自分のようなバブル下層民が、当時フラフラ適当に生きてこれたのも、「豊かな社会によって生かされてきた」からだ。今の世の中にはそんな豊かさはもう無い。
そういう意味ではバブルに感謝している。
自分のような下層民を高等遊民の如く遊ばせてくれてありがとう。


が、恋愛観つうか、クリスマス観についてはバブル的価値観なんぞ滅びろと思うね(もうとっくに滅んでるが)。
「恋人がサンタクロース」には本っ当に心の平穏を乱されたわ。
冬にスキーに行かなくても別に死なないけど、クリスマスに恋人と一緒に過ごせないと死にそう(いや、死なないけど)だという強迫観念を植え付けられたのはこの曲のおかげだ。「クリスマスを一人で過ごすのはイヤ!」には、いやーもう、私のようなバブル下層民でさえ、振り回されたよ。クリスマス前に彼氏と別れたりしたら、当時の女子はほぼ全員「クリスマスの後に別れればよかった」と思ったんじゃないだろうか。
私のようなアングラサブカル女でさえ彼氏が出来て最初に思うことは「ああ良かった、これで今年のクリスマスに一緒に過ごす人ができた」だった。もう、どんだけユーミンに洗脳されてたかっていう。私はユーミンという商品の直接的消費者じゃなかったんだが、それでもコレですよ。当時ユーミンの積極的消費者だった女子などは、どんだけ振り回されたかっていうね。
このバブル的クリスマス観というのは、恋愛至上主義というより消費行動ですね。恋愛と消費が結びついた、極めてバブル的な傾向だよな。
恋愛を成立させるために、あれだけの消費(クリスマスイブには1泊5万円で赤プリに泊まらねばならないとか、何回目のデートではどこに行かねばならないとか、プレゼントにどれだけ金を使わねばならないとか)を促されたのは現代の感覚から考えると明らかに異常だ。



昨今は「あの」松任谷由実がディナーショーをやってるという。
CDが売れず、車が売れず、赤プリが潰れ、割り勘が当たり前になり、「おひとりさま」という概念さえ生まれた。
つくづく時代は変わったと思いますわ。
で、ここ最近、松任谷由実のことがニュースになると、決まってネットで拡散される「ユーミン語録」。


ユーミン語録 - ある音楽人的日乗


実に強烈ですね。
これらコピペがどこまでガチかガセか検証のしようもないが、ラジオでこのコピペと同程度のすんごい発言いっぱいしてたのは確か。
積極的にラジオを聴くという習慣があまりない私だが、80年代のある夜、たまたま聴いた松任谷由実のラジオで「こんなことまで言って大丈夫なのこの人」と蒼白になったことがある。
たまたま聴いた人でさえソレなんだから、毎回聴いてた人はどんだけアレな思いをしたかと、想像にかたくない。
私は「松田聖子」の項で、「時代がどう移り変わっても松田聖子とマドンナと松任谷由実は新宿二丁目で支持されると思う」と書いた。
組合員は過剰でビッチでタフな女が大好きだから、とも。
訂正はしないが、つけ加えるとしたら、松任谷由実の場合は「過剰でビッチでタフな女」枠というより、「女の皮を被ったオカマ」枠で組合員に支持されているのだと思う。
いや、組合員的な意味で「ホントに底意地悪い」から、松任谷由実。
底意地の悪さと比喩(悪態)のセンスがこのひとの一番の才能。
最近はどうなんだろうね、松任谷由実。
ちゃんと悪態ついてる?
 
 
 
 

いしまりいしまり 2012/07/17 00:51 はいはい。カナヅチのくせに、バブルのど真ん中コースを犬かきで泳ぎ切った私が通りますよ〜〜。

いやあっ、楽しかったっすよ、バブル!!
ディスコのVIPルームで、半分に切ったメロンにブランデーを注ぎ、スプーンで崩しながら、
ストローで飲むという日常……。あっ、ブランデーはヘネシーでした。
レミーマルタンはオヤジで、若者はヘネシーって決まっていました。
今思うと、意味わかんないけど。
もちろんお金なんて払いません。ディスコもタダで入っていましたね。
だって「女の子」だから。
あの時代ほど「若い女の子」ってだけのアイコンに商品価値がついた時代はありませんでしたね。
おかげで、み〜〜んな勘違いしちゃった。
罪作りな時代でもありました。

んで、大手企業に勤めていたコンサバ美人の友人(でも学生時代にはピストルズのコピー歌ってた)が、
社内のエリートのカレと付き合いだしたとき、
「(結婚相手としては)とってもいい人なんだけど、どうしてもイヤなのは、すぐに"ユーミンの新譜買った?"って聞くこと。女の子は全員、ユーミンを聞いて、新譜が出たら100%買うものと信じて疑っていない。そういうところがイヤ」って……。
すごくよくわかりましたよ。
なんか、そういう存在でしたしね、ユーミンって。
いいとか悪いとか好きとか嫌いとかじゃなくて、ノルマみたいな。女子としてのノルマ。

ちなみに私は、結婚した時、なにがいちばん嬉しかったって言って、
「ああっ、これで毎年、誰とクリスマスを過ごすかで頭を悩まさなくてすむ!!」でしたよ……。
ものすごく気が楽になったのを覚えています。
カルマが落ちた、みたいな。

でも、これっぽっちもユーミンが好きではなかった私ですが、
やっぱり劣化したユーミンを見るのは哀しいなあ……。
テレビの画面が液晶だから、なおキツイ。
ユーミンが「日本の繁栄の象徴」ってのは本当だと思いますよ。
19世紀、産業革命時のイギリスの繁栄の象徴がビクトリア女王であるように。
だからこそ、劣化したユーミンの姿は、今の日本経済のようで、なお哀しい。
やっぱりユーミンと島耕作は、どんなに浮世離れしたって、バブリーでいてほしいです。

snksnksnksnksnksnk 2012/07/17 02:09 私もディスコもクラブも金払ったこと殆ど無かったですね。
私のようなバブル下層民ですら「女子」というだけで優遇されてましたよ。
嘘みてーな時代でしたよ。もうあんだけ女子の市場価格が高騰した時代は来ないだろう。
ていうか、あの時代が不当に女子価格が高すぎた。今は適正価格になってるだけだと思うのだが、「女子というだけでチヤホヤされない現代の女子」というのはどうなんだろう。勘違いや増長がないぶんだけ、ヒトとして賢く生きられるのかもしれないな。

「メロンにブランデー」は銀座の高級クラブでさんざん見ました。
えっと、「ママ」がいるほうのクラブです。
私は下戸なんで一度も飲んだ(食べた?)こと無いんだけど。
(ええ、超絶下戸なんすよ。おかげで周囲がどんな状況でも常にシラフです。)
これねえ、実はまだホストクラブで生きてるよ。
今はブランデーじゃなくて、縦割りにして繰り抜いたメロンにシャンパン入れるらしいけど。ドンペリとか。

ユーミンが「女子としてのノルマ」っていう感覚は確かにありましたね。
そんなノルマを達成しなきゃならん筋合いは無いので、ユーミンに金使ったこと今まで一度もないんですが。バブル世代の女子の義務として、一度くらいコンサートに行ってみても良かったかなと今なら少し思います。この人は本当に「日本の繁栄の象徴」ですもん。個人的に好きか嫌いかは別問題。
この人がバブリーで毒吐きまくってないと、日本はつまんないですよ。やっぱり。

スパム対策のためのダミーです。もし見えても何も入力しないでください
ゲスト


画像認証

トラックバック - http://d.hatena.ne.jp/snksnksnk/20120716/1342443408