10/2/7

■ ここ最近どうにも自宅室内が寒過ぎて、今一歩酔い切れぬもどかしさ。
ふと、かつて秋田で体験した横溝的葬儀後の、お斎の席(外気温-1度。室内にダルマストーブはあるが、外套を脱ぐと歯の根が鳴る/熱燗を延々と呑んでも一向に酔えない)を思い出しました<まぁソコまでではないにせよ
■ 自転車で走る出退勤時に体感する外気温は、むしろ一時よりも随分温かくなっているように感じるのですがなー。単純に個人的な体力が弱っているのか…あるいは室内に『何か』がいるのか!?<…とか言って、第六感はサッパリなので、そんなんの存在は感知できないのですが(笑)



■ フォロワーとやり取りしているTwitter文章を見ていると、推理小説を読んでいるような気分になります。あるいは答えだけを先に見て、『問題が何だったのか?』を考えるゲームのような?
対話相手も追えば全容が見えるのでしょうが、ソレも面倒だし、このままでも面白いから今のままでいいかなと。

10/2/4〜2/7

■ 『タブロウ・ゲート0/上・下巻』

タブロウ・ゲート0 上 (プリンセスコミックス)

タブロウ・ゲート0 上 (プリンセスコミックス)

タブロウ・ゲート0 下 (プリンセスコミックス)

タブロウ・ゲート0 下 (プリンセスコミックス)

秋田書店で仕切直し連載&刊行される以前の、角川書店刊行版がリリース。
現在進行系な秋田版にはない展開やエピソードも多いので、秋田版以降のファンの方は押さえておくと美味しさ二倍かと。
ちなみに自分は角川版からのファンですが、未収録作品も収録されるとあって、改めて購入しました…有難いが上手い商売だなと思い(笑)
ともあれ上下巻でひと繋ぎの表紙や著者氏のコメントなどの追加要素もあり、個人的には不満はありませんよ。リリース中の秋田版とフォーマットが同じなのも嬉しい所です<コレクター的価値観
仕切直しでリリース中の秋田版(現在)の方が、絵も話も繊細かつ巧みにえがかれているのですが、個人的には角川版(過去)の荒削りで勢いのある『手探り具合』も大好きなのですよな。
正直、絵に関しては角川版位のマンガ絵寄りなデフォルメ具合の方が、私的には趣味だったりします。
いや、でもレディとエレナの愛らしさは新旧どちらもすンばらシーので、ソレでいいのですけれどもね! 3話のはにかみレディは、思い出に残る私的最強コマですよ。あ、エレナたんはいつでも作中最強萌えキャラで(笑)<このロリコン野郎

■ 『BLEACH/43巻』
BLEACH 43 (ジャンプコミックス)

BLEACH 43 (ジャンプコミックス)

あるえ〜? 『コンの大冒険』の続きは〜!? (T△T)
バラガンはなー…何でバトル中に『うっかり』技を当て損なったりして、砕蜂の服を部分的に『老い』させたりとかしなかったのかなーと。頑張りが足りませんよ! てか、チラリも夢も希望もねぇ!
あとは、白のツルペタで懐かし特撮系ファッション&頭悪げな力任せの攻撃がちょっとツボでした。
あ〜…以上!<アレ、そんだけ!?
…いや、だってストーリー的には、変態誘拐魔のエセメガネが卓袱台ひっくり返しちゃったしねぇ…「一体オマエは何がしたいのか!?」と、本気で問いたい(笑)

■ 『ドロヘドロ/14巻』
ドロヘドロ 14 (BIC COMICS IKKI)

ドロヘドロ 14 (BIC COMICS IKKI)

ニカイドウのパワーアップとトラウマ清算の巻き。
ぞんざいな扱いに見えて、何だかんだで皆から愛されている藤田の決死の旅立ち模様も良かったですな〜。さりげに涙する恵比寿とか!
うあー…うん。話もキャラも本当に心の底からめっちゃくちゃに面白いと思っているのですが、『感想』として自分の中から何かが出てくるタイプのものではないのですよな、この作品。
てか、『ただ個人的に気持ちがいいこと』を、他人に伝える手法が身に付いてないよなぁ自分…orz

■ 『長門有希ちゃんの消失/1巻』スピンオフではなくてリビルド…うん、正鵠を射る表現だ!
愉快な仲間たちによる、ラブな米で時に切ないうたかたのお話。
単なるパロディを越えた、『あり得たかも』と信じられるもうひとつの物語です。
大筋としてはオリジナルから端的に逸脱はしないでしょうが、この作品ならではの展開を楽しみにしております。
本家の映画も公開が始まっており、どこかのタイミングで観に行かねばなと。
チケットを格安入手できませんか、エラいひと〜!?(異次元へ向けての叫び)

■ 『チャンネルはそのまま!/2巻』
チャンネルはそのまま! 2 (ビッグ コミックス〔スペシャル)

チャンネルはそのまま! 2 (ビッグ コミックス〔スペシャル)

誰も彼もが全身全霊で真剣であるが故、その乾坤一擲(てか、窮鼠猫を噛む?)がとてつもないミラクル展開と笑いを生み出す、ローカルTV局のコメディ群像劇が待望の第二巻刊行。
てか、雪丸の破壊力はハンパないですなぁ。『純粋』なモノは強い!…まー度あるごとに言っていますが、ソレが良い(善い)とは限りませんが(笑)
けれどソレは確かにダイヤモンドのごとく、ある種の美しさを鑑賞者に感じさせ…させるか? いやでも自分が視聴者なら、雪丸の出る番組は録画チェックして、きっと彼女を応援(という名のヲチ)すると思いますよ。 マジで。 てか、この局が実在したら、そのあらゆるローカル独自番組から目が離せねぇwww
本編に加え、メイキングな巻末マンガがまた面白いのですよなー。
著者氏のエッセイマンガも読みたいなぁと思うのですが、どこかで連載したり、描き下ろし刊行したりされませんかねぇ。

■ 『純潔のマリア/1巻』
純潔のマリア 1 (アフタヌーンKC)

純潔のマリア 1 (アフタヌーンKC)

百年戦争時代の中世ヨーロッパ。争いを好まぬ魔女(で処女!)のマリアは戦禍を避けるべく、せめてこの手と目の届く範囲だけでもと、人々を守るため魔法による闘争を続けていた。だが、『神の作りし世界』の秩序を乱すほど強大なマリアの力と行いは、神の僕たる大天使・ミカエルの審判に『否』と断じられてしまい、彼女の命運は風前の灯火と化す。
まっすぐキュートで『純潔』たる魔女とオモロ頼もしいしもべたち、そして彼女を慕う者たちの運命や如何に!?
…アレ? 妙な『厨二系萌えマンガ』の紹介みたいになってる!?
いや、そーいう作品も好きだけど…じゃなくて! この作品ははそうじゃないんだけど、特に歴史的知識もないし、何か上手い説明が出来ませんYO!(T▽T)
ともあれ、実際ちょっと考えてもかなりシャレにならぬ状況に、けれども真剣でありながらユーモア溢れる自然体で立ち向かうマリアと仲間たちの活躍が、何とも心地よく格好良く心に響く快作…つーか、スゲー面白いよ〜〜〜!!!
『魔女であり、人でもある者』として、自らの願いと意思を歪めまいと闘うマリア。そしてそんなマリアを、『人の価値観で人にあるまじき力を振るい、『神』の作りし世界の秩序を乱す者』として糾弾する『神』の代弁者たるミカエル。
『神』(『作中の』ではなく、物語を俯瞰する権利を与えられた『(超越ポジションを許された)読者』)としての視点からは、双方の言い分はどちらにも「なるほどな〜」と思わされるのですが、それに対して提示された『(作中の)神』の『許容条件』が、その意図を思うと諸々と意味深で、以降の展開が興味深くあります。そこを踏まえてタイトルを見直すと、更なる『神(作者)』の思慮深さを垣間見る気がしたり…って、自分の陳腐な『神』形容の大安売りで、自分でも何を言っているのか分からなくなってきたwww(死)
端的で意外な、けれど神話や寓話に於いて(あるいは現代的なフラグとして)はオーソドックスな『条件』を『魔女たる礎』とされたマリアが、この先どのような『決断』をし、どのような冒険と困難を迎えて乗り越えてゆくのか…お、オモロ楽しみ過ぎるッ!!!
もやしもん』の続きも気になりますが、こちらの作品にもぜひ御注力を願いたいと、著者氏に平身低頭土下座してお願い致します。

■ 『おやすみプンプン/6巻』
おやすみプンプン 6 (ヤングサンデーコミックス)

おやすみプンプン 6 (ヤングサンデーコミックス)

『愛情』というのは、多かれ少なかれ『ひとりよがり』な部分を内包するモノでしょうが、それでも遣り手と受け手の間に幾ばくかでも通じ合えば成立するものではなかろうか…とは思うのですよな。
でも、気分や感傷や都合だけでソレを投げつけたって、そんなんは相手に届きゃしないのですよ。あるいは、ソレでも届くような関係性を築いてきていれば別でしょうが、それすらも怠っていたのならば、そこにどんな想いを託した所で、受け手側からしたらただの『エゴの押しつけ』に過ぎぬのですよな。
と、いうワケで、ラストのプンプンのモノローグは、至極まっとうに至った感情だよなと思いました。熱のこもらぬ血の繋がりに、何の意味があろうかと?
けれど将来、自分を『大人になった「僕」』と称すものの、まだまだその未成熟さで他人と自分を傷付けることを繰り返すプンプンが、視野と価値観を広げて本当の意味でもう少し『大人』になれた時…かつて自分にぶつけられた、そのあまりに勝手我儘で独善な情動の数々を、『それもまた、愛』として受け取れるようになるのかもしれません。
…まぁその上で、「でも、そんなん愛じゃねぇ」とか、「そんなのが愛なら自分には要らない」とか思うかもしれませんが。
とか、そんな言葉遊びはさておいて。今日はひとまず、おやすみプンプン
次に君が何をして、何を考えどこへと向かうのか。それを覗きながら苦笑したり考えたりして、君と同じような道を辿った(そしてそれぞれの答えを見付けたり、まだ探していたりする)人たちが、きっと君が手にする答えを待っている。
そんな君と、それを見る自分との間に共感を、あるいは断絶を感じながらも。