悲しい知らせと、うれしい知らせと。

スティーブ・ジョブズの訃報で幕を明けた朝。印刷会社に入ったころは、ちょうど写植からDTPへの移行期。会社にはすでに数台、Macが導入されていた。最初はもっぱら手書きで写植指定をしていたが、ほどなくしてMacも併用するように。それからずっとMac。信者というほど熱い気持ちではないと思っていたから、ジョブズが亡くなってこんなにショックを受け、悲しいと感じる自分に驚く。私に訃報を伝えてくれたのは、手のなかのiPhone。「会ったこともないのに、この人がいなかったら違う人生だった、と思わせてくれる人はそういない」。友だちがそう書いていた。本当に、そう思う。ありがとうございました。

申請中だった電子書籍「言葉のデザイン2010 オンスクリーン・タイポグラフィを考える」for iPadが、無事公開されたとの知らせ。手探りしながらつくりあげた本。とてもうれしい。

初めての場所で、ひさびさの人に会った。気がつけば、けっこうな年月が過ぎている。