魔性の子

ある事件に巻き込まれたために、麒麟としての能力を失ったまま蓬?（現実の日本）に戻ってしまった主人公の周りで次々と怪事件が起きていく。
その原因は・・・。
小野不由美のベストセラー小説「十二国記」がシリーズ化される前に出版された、十二国記のサイドストーリー的なホラー小説です。
人なのに人ではない、何かが違う！
そんな、何か異質な物が紛れ込んだときの人間の恐怖感が小説全編にちりばめられています。
同一性を重んじる日本人は異物を排除しようとする感覚が強いので何となくフィクションではない気がするかも知れません。
この本単品でも十分楽しめますが、十二国記の世界観がわかっているともっと楽しめますので、できれば十二国記シリーズを読んでから、特に『風の海　迷宮の岸　十二国記 (講談社文庫)』のストーリの連続して読むといいと思います。
「魔性の子 (新潮文庫)」のストーリーと『風の海　迷宮の岸　十二国記 (講談社文庫)』のストーリーとは完全にリンクしている話なので。

魔性の子 (新潮文庫)

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