嵐の眼

人気作家ジャック・ヒギンズが送るショーン・ディロンシリーズの第一作です。
数々の魅力的なキャラクターを生み出してきた筆者がまた新たなヒーローを登場させました。
IRAの凄腕の闘士で悪魔的な知能と一瞬で自分の体を老若男女の姿にすることで1000の顔を持つ男として恐れられ、現在まで一度も逮捕されたことがない主人公ショーン・ディロン。
そんな彼の元に英・米に恨みを持つ大金持ちが攻撃を依頼する。
依頼を受けたディロンはその場で元首相サッチャーの暗殺作戦を提案し実行するが裏切りにあい失敗する。
そんな彼が選んだ次の標的は現役の首相メージャーだ。
そのディロンを捕まえるためにイギリス政府が選んだのはディロンと同じ元IRA闘士ながら以前にイギリス政府に協力してテロ事件を解決したことのあるブロスナン。
彼はディロンとは面識があり彼の手口に精通していた。
強力を渋っていたブロスナンだがディロンとの間に新たな因縁が生まれ、最強のハンターとなる。
悪魔的な知性で作戦を進めるディロンとそれを追う最強のハンターブロスナン。
一瞬1秒を争う展開の中で両者が火花を散らして戦う、テロは成功するのか?それとも防がれるのか?
この本は湾岸戦争中に実際にあったイギリスの首相官邸攻撃テロを題材にした物です。
作品中に出てくるエピソードは「テロリストに薔薇を (ハヤカワ・ノヴェルズ)」に関係していますので事前に読んでおくとされにこの作品を楽しめます。

嵐の眼 (ハヤカワ文庫 NV (852))

嵐の眼 (ハヤカワ文庫 NV (852))