Book Diary このページをアンテナに追加 RSSフィード

歴史をテーマにした小説・新書を中心とした書評日記

2005-12-17

[]ウィーンの冬

プラハの春」「ベルリンの秋」に続く三部作の完結編。

前2作も面白かったのでこれも楽しみです。

[]イコン

戦争の犬たち 」や「ジャッカルの日」等のベストセラーを生み出したフォーサイスが、共産党体制崩壊直後のロシアを舞台に送る極上のスパイ小説

共産党体制崩壊直後のロシアに現れた人気政治家
人当たりがよく、演説も巧みで、大衆に受け入れられ権力の座が間もなく彼の元に転がり込むはずだった。

その彼が政権を握った後に行う極秘プランを記した書類が盗まれる。
盗んだのは文字がかろうじて読めるほどでしかない掃除夫だった。

書類を盗まれた政治家は、書類を取り戻すためにあらゆる手段を使い、そして書類に関する情報を入手したイギリス情報部に激震が走る。

書類には何が書かれていたのか・・・
掃除夫は何故書類を盗んだのか・・・

一時期に比べ落ち着きを取り戻したとはいえ、まだまだ混乱の続くロシアだからこそありそうな話でとても面白く、そして恐怖感のあるストーリーがフォーサイスの持つ重厚な筆致で展開されていきます。

この本の発売当時は、本作が彼の絶筆だとアナウンスされていてとても残念に思っていたのですが、彼はしばらくして戻ってきてくれました。
その時は本当にうれしかった記憶がありますね。
寡作でもいいんでこれからも面白い小説を書き続けてほしいもんです。

イコン〈下〉 (角川文庫)

イコン〈下〉 (角川文庫)