Book Diary このページをアンテナに追加 RSSフィード

歴史をテーマにした小説・新書を中心とした書評日記

2005-11-03

[]石田三成と津軽の末裔

関ヶ原で敗れ、江戸時代には奸臣・佞臣・横柄な小人物として扱われていた石田三成。
彼は関ヶ原の戦いの後六条河原にて処刑され一族は佐和山城で討ち死にし、彼の子供も処刑されて彼の血は途絶えたのが一般的な歴史です。

この本はひょんなことから自分が石田三成の子孫かもしれないと気づき、様々な資料を検討していく中で、江戸時代にねじ曲げられた彼の子孫に関する歴史を解き明かした労作です。
一度はウワサのたぐいの話として片付けられた説を丹念に資料を読み込み、整理していく中でもう一度光を当てていく作業には本当に頭が下がります。

本の中では三成の娘が津軽藩二代藩主信枚の側室となり三代藩主信義の生母になったことが紹介されていますが、信枚の正室は家康の養女の満天姫であり、津軽の地で再び関ヶ原の戦いが行われていたんですね。

最近は織田信長の子孫の話題がありましたが、江戸時代に残っていた大名家以外の有名武将の子孫に関してはあまり知られていませんが、中でも徳川家に敵対した武将に関しては江戸時代に資料の改ざん等が行われて正しく伝わっていないのが現状です。

正史と言われる物はどうしても時の権力者に都合がいい様に作られるのは仕方ないですが、それが真実とは限らないので真実に迫るための努力はいつの時代も必要ですね。

石田三成の子孫を扱った本にはこの本を書く際にも協力している白川亨さんが書いた「石田三成とその一族」もありますのでそちらも読むと面白いですよ。

2005-09-29

[]馬産地ビジネス

競馬場では役者は変われど日々舞台が行われている。
サラブレッドはその中を颯爽とターフを駆け抜け、勝利した馬は喝采を浴び主人公となり、敗れた馬はひっそりと去っていく。
普段私たちがみる競馬が舞台の上だとすると、この本は舞台裏描いた物語です。

その舞台裏では様々な試行錯誤で挑戦している人々や、時代の流れで苦悩している人。
そんな人々が今何を感じているかに迫った労作です。

競馬が好きな人は一度読んでみると、次からは競馬場にいる馬たちが違って見えるかもしれません。

馬産地ビジネス―知られざる「競馬業界」の裏側

馬産地ビジネス―知られざる「競馬業界」の裏側