Book Diary このページをアンテナに追加 RSSフィード

歴史をテーマにした小説・新書を中心とした書評日記

2005-11-11

[]昔話の考古学

昔話で誰もが聞いたことのある山姥に関する話を「古事記」「日本書紀」等の神話の世界から読み解き、そしてそれらの比較から土偶等をはじめとする古代人の宗教観までを説明してくれています。

誰もが聞いたことのある山姥に関する話が、日本各地の離れた所で同じ様な話が残っていたり、その話も様々なバリエーションがあることに驚きました。

今ほど人の交流がない時代になんで日本の北と南で同じ様な話が伝承されているんでしょうね?
これもやはり古代から連綿と同じ様な信仰が続いてくる中での偶然の産物なんでしょうね。

それに人の多産にしろ食物の豊作にしろ豊饒へのあこがれとそれを生み出す女性への畏敬の念が古代人の心の奥底にあることがよくわかりました。
やはり「女性は太陽」の言葉に間違いはないんですね。

昔話の考古学―山姥と縄文の女神 (中公新書)

昔話の考古学―山姥と縄文の女神 (中公新書)

2005-10-05

[]名刀 その由来と伝説

美術品の中でもファンが多い日本刀
その中でも歴史上の有名人が身につけた刀や様々な伝説に彩られた刀等を紹介していてとても興味深い内容です。

酒呑童子の首をはね、源氏の象徴として崇められた「童子切安綱」、北条一門の宝刀が滅亡後に新田義貞に渡り、その後室町幕府・織田信長・豊臣秀吉と時の権力者たちの手元にあり続けた「鬼丸国綱」、織田信長の愛刀にして後に森蘭丸が拝領し、ともに本能寺の火炎に包まれた「不動行光」、そんな名刀たちの様々なエピソードが楽しめます。

巻末には日本刀の基本知識も載っているので、日本刀を勉強するきっかけには最適な本です。

名刀 その由来と伝説 (光文社新書)

名刀 その由来と伝説 (光文社新書)