Book Diary このページをアンテナに追加 RSSフィード

歴史をテーマにした小説・新書を中心とした書評日記

2005-10-21

[]帰化

日本の発展と技術進歩の大きな原動力となった帰化人(渡来人)を、彼らが日本に来る事になった様々な事情や彼らが伝えた様々な技術、そして日本人と帰化人との関係を綿密な考証で書いてあります。

現代の日本につながる様々な文化、文字・仏教・法律・織物などの発展には帰化人達のもたらした技術が大きな働きを果たしている事はある程度は知られているとは思います。
しかし、日本の歴史上の大きな事件「大化の改新」「白村江の戦い」「平安京遷都」などには帰化人達が深く関わっている事がよくわかります。

今、日本と韓国・北朝鮮との関係が盛んに議論されていますが、日本と朝鮮半島の国々との関係の出発点ともいえる朝鮮半島の人々と日本との関係は、現在の議論の際には抑えておかなくては行けない歴史だと思います。

帰化人―古代国家の成立をめぐって (中公新書 70)

帰化人―古代国家の成立をめぐって (中公新書 70)

2005-10-09

[]謎の大王 継体天皇

大和朝廷の歴史に燦然と異彩を放つ継体天皇。
今までの大和育ちではなく、近江の国に生まれ即位後も20年かけて大和に入る事ができた彼の生涯とその歴史的意義を解き明かしていくとても興味深い本です。

記・紀に記されている事とその裏側にある思いを読み解きながら継体天皇が即位する事になった理由や彼の権力構造、そして彼の即位が後の武家政権による天皇擁立につながっていく事等、歴史の教科書からは読み取れない古代の実像がその元になる出典と著者の解説でわかりやすく書かれています。

地方の時代と言われている現代に地方から中央に駆け上っていった彼の事が注目されている中で入門書としておすすめです。

謎の大王継体天皇 (文春新書)

謎の大王継体天皇 (文春新書)