今やってたウルト ラマンの再放送

凄い話だな。自分が見たのは途中から。首まで穴に埋められてる少年が学ラン着た学生にいじめられて泥水かけられてるの見てリモコン持つ手を止めた。少年は宇宙人説ってのがあってそれでいじめてるらしい。こいつは宇宙人なんだ、だからお前達もやれと少年と同い年くらいの子達にも煽る。そこに隊員が着て浦島太郎的に助けてその場では一応終わるんだけど、いじめはその後も続き、河原の小屋で晩飯のおかゆを作ってる少年の元へ学ラン3人組が着ておかゆをこぼす。で、少年はそれをかき集めるわけだ。泥まみれになってんのにまだ食べようと。そこにトドメとばかりに下駄でグリグリ。少年がキレたので大型犬を放って逃げる。えげつないな、おい。
街歩いてても少年は宇宙人だって噂になってるからみんな白い目で陰口。飯買おうにも売ってくれない。で、場面変わって、なんか調子悪そうなおっさんが出てくる。宇宙人はこいつで、死にかけてた少年を救ったらなついたらしい。人型タイプっていうか見た目はまんま人間なおっさん宇宙人は帰りたいんだけど、宇宙船が河原に埋まってるとか何とかで帰れず、少年は宇宙人のおっさんのために穴掘ってて、見つかったら自分もおっさんの星に連れて行ってもらうとか。へー、そうなんっすかーって隊員が聞いてたら、街の連中が大挙してフルボッコにやってきた。竹槍持ってるやつもちらほら。竹槍って。
街の連中が少年をフルボッコにしてたら宇宙人のおっさんが出てきて、俺が宇宙人でそいつは悪ないねんっと訴えるが揃ってフルボッコ。隊員はやめろ!こいつは帰りたいだけなんだ!っと言うも、誰も聞くわけがなく、生かしておいたら何をされるかわからないぞとフルボッコ。そんなこんなで揉み合いしてたらパンパンパンと軽い音。え?何?って思ったら警官が発砲。フットワーク軽っ。まあ宇宙人撃っても殺人罪では訴えられませんもんねー。
緑の血流しながら宇宙人死亡したら怪獣登場。うわあー、怪獣だー、変身してやっつけてくれー、っと街の連中逃亡。お前達が怪獣を生み出したようなもんじゃないか!やってられるか!っと一人でストを起こしていると、突然現れた虚無僧に説教されて変身して怪獣退治。実はその虚無僧は隊長らしい。なぜ虚無僧。最後は宇宙人のおっさんは星に帰ったんだ。俺を迎えに来てくれよ。っと穴を掘り続ける少年の絵で終わり。
途中からの上に作業しながらのながら見だったけど、それでも凄いインパクトの話だった。左とか云々じゃなしに、子ども向けでやる内容じゃねーなって感じで。ウルト ラマンは人間ドラマが云々って話は聞いたことあったけど、こういうことなのかな?って検索してみたら、中でも割と異色な話らしい。だろうな。にしても、異色ていうか異常な感じがした。サブカル話で安直な正義を描けないのは戦争のトラウマ云々ってのがよくあるけど、どこかでそれは、んな大げさなーとか思ってた。でも、これ見ると確かにそう思える。あっこで戦争勝ってたらこんな話はできねえよなって。
でもまあ、あれだよな。現実問題、学ランは正義だし、警官は英雄だわな。曲がりなりにもそっち側に属してるんだから隊員ちゃんと仕事しろって話だし。宇宙人ではなく自国民の安全を目的とする集団と、安全を脅かしかねない宇宙人とそれに与する行為を働いてる人間との構図で見ればさ。話し合えばわかるよって言ってもさ、実は地球人だまくらかしてる宇宙人で、その結果あなたの身近な人100人死んじゃいました、てへ♪ってのを寛容できる人はほとんどいないだろうし。身近な人や自分が殺される可能性をそのままにしとくよりは、自分たちとは違う生物である宇宙人の命なんかないも同然だし、そんな奴の味方をしている得体の知れないガキなんか自分たちと同じ人間じゃねえってことになるだろうし。基本的にはそういうことだよね。迫害系のそれは。わかんないは怖いってのと、身近な命が重いから。後はなんだろ。ストレスの捌け口とか、自分より下を作ることで上になるってのとかか。身近が重いってのは副作用的な産物なのか、働き蜂が女王蜂のために働くあれなのか、それともパワーゲームなのか。まあつるんだ方が安全だからか。中でも身近なやつでっていう前に書いたあれライクな。ていうか長い。そしてgdgd。眠いのに無意識的にキーボード打つからこうなるんだわな。寝る、寝る、寝るー。

暴力を悪とすると

義憤にかられて暴力で対抗しようとする奴よりも、見て見ぬ振りをして暴力を振るわない人間の方が上になるんだなーっと昨日立ち読みしながらふと思う。文化的なことで。暴力を禁止すると基本的に暴力を振るう輩には対抗できない。やられるがまま。動物は復讐しない、ライオンに食べられる草食動物は妻の恨みー母の恨みーって復讐するだろうか?、って価値観ライクにどんな理不尽も受け止めるだか受け流すだかできる覚悟があるのなら、いいんだろうけど、そうじゃない限りは、まあ現実的ではない気がする。
で、話変わるっていうか上の話は終わりなんだけど、今書いてて復讐話について思ったこと。草食動物は目先の復讐より種の繁栄による長期的な復讐を選んだってことはなく、単に現実を受け入れるって感じなんだろうな。現実を受け入れないって選択肢は、現在の現実以外の現実を持ってないと発生しない。まあ過去とか未来とか、そんな類の現実を持っていないと、現在目の前に存在する現実を受け入れないなんて選択肢はポップアップすらしない。だから一定の認識能力やら記憶能力がないと、目の前の現実を受け入れるって選択肢しかないんだろうなっと。それが事実であり真実であり現実だと。