IPA 未踏ソフト 加藤PM会合 (今日)

softether2004-11-22

今日は、IPA未踏ソフトの加藤PMの会合がつくば国際会議場であり、ちょうど1年前と同じように招待講演ということで行ってプレゼンをしてきた。この 1 年間に起こったことなどをスライドにして面白く解説したつもりである。
その後、山水亭という高級料亭へ全員で行って宴会。まだ未成年なので酒は飲まないということにしておいた。
ここで、何故か筑波大学のAC入試とは」というテーマで盛り上がる。加藤先生がAC入試の面白い話をたくさん話してくださった。それで、今日来ていた未踏ソフト関係の人に、「感電したことはあるか?」 と聞いたところ、かなり高い割合の人があるようだった。やはり感電とACの法則は正しいのだろうか?

二十歳の誕生日に起こった出来事

11月17日(水)の日記の続きを書くことにする。
この日の午後3限は「体育」の授業である。筑波大学の情報学類では、なぜか「体育」が4年連続必須となっている。これは他のほとんどの学類と比べて多すぎる。
(昔からの疑問として、なぜ筑波大学の情報学類生は4年間体育に通う必要があるのか?工学システム学類は3年間である。この差はどこから来ているのか?何かの嫌がらせか?そもそも普通の大学は体育が必須でない場合が多いし、あっても教養部の間だけなどとなっているが、筑波大学があえて体育の授業を4年間も必須にしているのは、体育専門学群があるからだろうか。もしそうであれば、単なる迷惑である。)

まあ上記の文句は良いとして、とりあえずこの日の午後は体育の授業であった。体育は毎年希望する科目に抽選で落ちると、希望していなかった科目へ行くことになる。(抽選会場で第一希望に落ちると、第二希望の抽選場所に走るが、抽選は大学会館の講堂で行うので走ると危ない。それでも皆に遅れて残った『剣道』などに当たると悲惨らしいので皆必然的に抽選会場を走り回る。このような場所での抽選という制度は、学生の安全を考えると好ましく無いのではないか?)

野外運動とカヌー

さて、自分は抽選の結果、今年は「野外運動」という怪しげな科目を取った。
詳しくは http://www.sapec.tsukuba.ac.jp/syllabus_h16/2nd/37_outing_sports.htmlシラバスがある。

  • 対象学類(時限): 国際・情報・工シ・工基(水3)−2235073
  • 担当教官: 坂本 昭裕
  • 実施場所: 野性の森他
  • 学習目標: 野外運動のための1基礎的な技術を習得,2そのための知的理解を深める,3活動実践のための方法的能力を養うこと,4自然の中で活動することを通して,自己や環境に対する興味,関心,肯定的な価値観を涵養すること

この授業、シラバスの内容は変だが (懸垂下降;ビル等の高所 とか)、授業内容は結構面倒くさそうでやってみると以外に楽しいと思うことも多い。まあ『剣道』などを取るよりもよほど良いだろう。そもそもこの日記を担当教員が読んでいる危険性がある(w ので、あまり悪口は書いてはいけない。

野外運動では、2学期は「カヌー」をやる。授業参加者全員を5つのグループに分けていて、毎週、カヌーには練習ではグループごとに2人組みで順番に乗って練習をする。
その後、授業終了30分前くらいになると、グループ間での「リレー」が始まる。
この日は、2学期最後の体育の授業であるので、カヌー最終日であった。
カヌーをやる池は、「天久保池」という、大学の南のほうにある広くとても汚い池である。

リレー

自分は1周目で、前で漕いだ。(2人乗りで、前には体重が軽いほうの人が、後ろには重いほうの人が乗れば良い。) 1周目なのでがんばらなければ大幅に出遅れてしまいグループに迷惑をかけることになる(というかこの週はなぜか欠席が多く自分はあとでもう一度漕がなければならない)。しかしスタート直後に5位になってしまった。それでも5個目杭のあるところで前にいた奴らが変な方向へ行ったので、そこを追い抜いて4位に浮上した。
最後の杭のところをターンし、あとは岸まで全速力で漕いで接岸するだけである。

カヌーでは、バランスを崩すなどによって転覆して上に乗っている人が池に落ちることを、「沈」(ちん) というらしい。(専門用語らしい)
先生がよく、「沈は毎年1人か2人出ますよ」などと言っていたが、まさか自分が沈するとは思っていなかった。
さてリレーで最後のところを全速力を出して前進しようとした。後ろの人に「いけー!」などと声をかけてオールを力いっぱい漕いだ瞬間、なぜか大きくバランスを崩してカヌーごと左に傾いた。

水中

カヌーは、ある程度まで傾くと、もはや逆側に体重をかけても後戻りできず、確実に沈する角度があるようである。なんとその角度を突破してしまった。バランスを崩してから約1.5秒以内に、カヌーが完全に転覆し、自分ともう一人の後ろで漕いでいた人は水中に落ちた。
あちゃー。
筑波大学は広いのでたくさん池があるが、天久保池の汚さはまた格別である。
水位はそれほど高くない(1メートルちょっとぐらい)のだが、湖底には底なし沼のようにヘドロがたまっている。しかも、この天久保池には、隣に立った「総合研究棟D」などと呼ばれる巨大ビルの建設中の廃液を流し込んでいたようである。(以前、工事中にポンプで直接工事廃液を流し込むところを見てしまった。)
また、冬なのでとても水は冷たく、5℃くらいだったと思う。
これくらい冷たいところに突然落ちると、全身の感覚がおかしくなって冷たさをほとんど感じなくなる。
幸運にも、携帯や財布などはあらかじめ出しておいたのでそれらが破損することは無かったが、ポケットに入っていたメモとボールペンがお亡くなりになった。
通常池に落ちただけであれば、そのまま岸まで泳げばよいのだが、カヌーを転覆させてその後微妙な角度で水に浮かんでいるので、放っておくとどんどんカヌーに水が流れ込み、やがてカヌーは沈み出す。一旦カヌーが沈み始めると、数トンの水がカヌーに入ることになり、どんな力で引き上げようとしてもカヌーを引き出すことはできなくなってしまう。(と先生が言っていた)
そこで一生懸命カヌーに水が入らないように安定させて、泳ぎながら岸まで運んだ。
埠頭(のようなところ)では何十人もの体育の受講生がこっちを見て唖然としていた。

その後

今日は沈をしたので帰って良いと先生が言ったので、とりあえず家まで歩いて帰宅。(歩いて5分くらいしかかかならいので良かったが、たとえば一の矢に住んでいる人とかはどうするのだろうか。)
その後シャワーを浴びて着替えて20分後に大学に帰還。
大変記念に残る一日だった。