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登 大遊@筑波大学大学院コンピュータサイエンス専攻の SoftEther VPN 日記 このページをアンテナに追加 RSSフィード

Daiyuu Nobori's SoftEther VPN Diary since 2004

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2007年3月26日 (月)

論理的思考の放棄3  論理的思考の放棄3を含むブックマーク  論理的思考の放棄3のブックマークコメント

先日の日記で「論理的思考の放棄」というのを書いたが、効率的に作業を行うために論理的思考を放棄したいと思った場合でも、初めのうちは結構難しい。

何も考えず作業に没頭しようとすればするほど、何か論理的なことを考えてしまったり、関係無いことを考えてしまったりすることがある。


そのような時にどのようにすれば、色々な考えが出てくるのを防ぎ、作業に没頭することができるのか、ということに関心のある方は多いと思うが、その最適な方法は人によって異なるので、これが良いというようなことを論理的に説明することは難しい。


一例を挙げるので、もし試してみたい人はやってみてください。

論理的思考の放棄の具体的方法  論理的思考の放棄の具体的方法を含むブックマーク  論理的思考の放棄の具体的方法のブックマークコメント

何か重要な作業を効率的にしようと思うのに、次々と考えが思い浮かんでしまい集中できないときは、まず、頭の中で、以下のように上下左右に強力な磁石のようなものが設置されている様子を想像する (ここで磁石には N 極と S 極があるがどっちの方向を向いて配置されているのかといった論理的なことは考えなくても良い。とにかく磁石のようなものがある、という程度で良い)。

磁石のイメージをリアルに思い浮かべる必要は全くない。だいたい磁石のような、何かを吸い寄せるような性質のものがあるな、という程度で良い。


次に、その磁石で囲まれた空洞の中央部分に、少し重いけど、手で簡単に持てる程度の鉄球 (鉄を思い浮かべなくても、磁石のような何かに吸い寄せられるような何か) を思い浮かべる。


f:id:softether:20070327015634j:image

背景のイメージは Microsoft Windows XP の壁紙からの引用であり、コンピュータのディスプレイを見ながらイメージをするというイメージをしやすくするための表現です。


この状態で、常に鉄球を、磁石によって構成される空間の中央部分に在るかのように想像する。

このような状態が物理的に存在すると仮定すると、論理的に考えれば、鉄球が少しでも中心点からずれて、上下左右のいずれかの方向に動くと、そっちの方向にある強力な磁石に引き寄せられ、吸い付いてしまうことになる。そのような性質があることについても、頭の中でなんとなくイメージする。しばらくそのようにすると、少し鉄球が動いたような感じがするだけで、本当に、その鉄球が上下左右のいずれかの方向に吸い寄せられ、磁石にくっついてしまう状態がイメージできるようになる。


そうしたら、今度は、引っ付いてしまった磁石から鉄球を引き離し、再び中央点へ戻すイメージをする。完全な中央点に鉄球がある限り、鉄球はいずれの磁石にも吸い寄せられないので、なるべくその位置に鉄球が存在し続けるように軽く想像する。少しでも中心点から鉄球がずれてしまうと、また磁石に引き寄せられるので、再度中心点に復帰させる。


そういうことを夢中で想像しているうちに、しばらくすると、鉄球が、ずっと中央点に留まっていて、まったく上下左右にぶれなくなるようになる。そうすればまず第一段階は成功したことになる。


第二段階として、次に、上記に書いたようなイメージに専念するのではなく、何か作業を行うときに、作業を行いながら、あたかも脳の内部で新しい優先度の低いスレッドを作成して並列実行するかのような感じで、上記のようなイメージ作業を行う。

そのとき、初めのうちは、やはり鉄球がいずれかの方向に吸い付けられてしまったり、そのうちイライラして、磁石と鉄球のイメージが崩壊してしまったりするが、何度か繰り返すうちに、作業をしながら、並行して、中心点に留まって微動しない鉄球をイメージすることができるようになる。


まさにそのとき、目的としている作業に 100% 完全に没頭することができる。脳の思考能力の多くを、上記の鉄球と磁石のイメージに費やしているので、無駄な考え (論理的な思考や、無関係なことを思い出すなど) を自動的に消滅させ、「何も考えないで」作業を完了させることができる。

作業が完了した後、本当に何も考えなくても作業が完了したという、これまでと異なる意外な結果に驚き、多少感動することになる。


前述したように、この方法は例の一つなので、誰にでも適しているという訳では無いが、こういった方法を基礎としていろいろイメージトレーニングをしていけば、自分に最適な方法を発見することができるはずである。

通りすがり通りすがり 2007/03/27 04:54 人間の優れた感覚的思考能力が、文章を書くときにも応用可能だとありましたが。
努力や基礎知識なしで、本当にそれが可能なら、あなたは自分の掲げているテーマについて、既に正確で適切な文章を構成できているはず。
正直なところ、これまでの貴方の解説からは、とてもそれが実現しているとは思えません。
このことは、貴方のいう”優れた感覚的思考能力”が、経験を積み重ねた(無自覚的にしろ)得意分野でしか発揮されないものだということなのでは?

それはそれは 2007/03/27 05:25 既に正確で適切な文章が構成されているけどあなたの脳は受け取る準備が不完全だということでは?

通りすがり2通りすがり2 2007/03/27 09:14 「ノーベル物理学者と登氏に見る」と似たような意見ですが、どのような環境(たとえば騒がしい都会の昼下がりのオフィス)で、無理に集中しなくても
それが可能だというのならば素晴しい。まさに「無」の状態で仕事をしていると思えるからです。

要は要は 2007/03/27 12:44 RTEを脳内で実装しろというわけですね。

これはこれは 2007/03/27 13:46 見事な新興宗教ですね。
1. 崇拝の対象たる教祖をカリスマとして演出
2. 教祖の「秘技」を儀式として体系化
3. 「この儀式を行うことで何某が得られよう」という予言

RyoRyo 2007/03/27 17:20 瞑想とかと基本的には同じアイデアですね

http://d.hatena.ne.jp/kanbayashi/20060225/p5

ellyelly 2007/03/27 20:34 論理的思考の放棄の対象者をはっきりさせておいてほうがいいのでは?
その一言があるだけで、読者としても問題点がはっきりすると思いますよ。

umiumi 2007/03/27 23:35 サブの思考が負荷はかかるが新たな知識や考察を要求しないものであるため、メインの思考に切り替える必要が生じずメインの思考の集中力が高まると言う事ですかね。

t-murachit-murachi 2007/03/27 23:49 なるほろ。言いたいことはなんとなく見えてきた。
要点は「没頭」であって、その為に作業中に脳内で主に考えるべきことが、必ずしも目的そのものである必要は無いどころか、むしろ何も考えないか、あるいはまったく関係ないもので頭を満たした状態にしておいた方が没頭しやすくね? っちゅーことだ罠。
大音量で音楽聴きながらの方が仕事も勉強も捗るって人もいるけど、それに近い感覚なんじゃないかな?

2ndch2ndch 2007/03/28 00:37 ”脳の思考能力の多くを、上記の鉄球と磁石のイメージに費やしているので、”のくだりに関して思うことがありますので質問させてください。

自分は仮想的な視覚感覚を想起することが困難です。そこで脳の思考能力消費行為の代案として、手のひらの上のお盆上に置いたピンポン球をお盆の中心に保持する行為を、実際にお盆とピンポン球を用意して行う事を考えています。
(ウエイターorウエイトレスさんの様に片手でお盆を持ち、その上にピンポン球を乗っけてその玉がお盆の縁に転がらないように手首を動かす様子を想像して頂けるとわかりやすいかと思います。)
このような触覚や平衡感覚を用いた運動も脳の思考能力を消費させる行為として有効かどうかについて登さんにお尋ねしたいです。

もし、このような指先や体の運動も、脳の思考能力を消費させるに当たって有効であるとするならば、学生が授業中に行う鉛筆回し行為にも有る程度の説得力が生じるのではないかと考えているのですが、この点についても答えていただければ有りがたいです。

ほっさんほっさん 2007/03/28 17:14 認識によって収束する情報を自己言語化せずにアウトプットする技法だから
しっかりと認識を育て上げる必要があるような、自転車に乗れることと同じかなぁ

柴田柴田 2007/03/30 04:38 かなり実用的なエントリありがとうございました。

hamastahamasta 2007/03/31 00:47 余計な事、邪魔な考えを想起させずに目の前の事に脳の意識を向けさせるんですね。
なんとなくわかりました。Googleの検索結果にゴミが極めて少ないのと同じように、
思考を発散させない、そのために自己暗示をかけるのが没頭するポイントなのか。。
受験などでプレッシャーがかかるときには、誰でもこうなるものだと思いますが、
日常的にすぐできるようにする為の1つのテクニックですね。

kajiyakajiya 2007/03/31 03:14 集中力を上げる方法として、瞑想に近いように思います。
ただ、これは作業に没頭する方法であって、どうやって感覚的思考によって設計まで行うのか、というのはいまひとつ分からないです。
まだ続きがあるんでしょうか

ryu2netryu2net 2007/03/31 07:20 脳科学者の池谷さんにお話を伺う機会があったのですが、没頭しているときというのは時間の感覚もなくなり、空腹も忘れる。つまり、脳のある部分が麻痺している状態だというんですね。だから一般に思われているように脳がフル回転しているというよりも、もっと静かな状態。ここで扱われている、おそらく空間を扱う部分の脳の使い方がそれに関連するのかは、とても興味深いところ。大脳生理学での裏づけは、今後できてくるんじゃないかと思います。

ryu2netryu2net 2007/03/31 07:25 時間感覚を忘れるというのは、将棋の羽生善治さんも言っていました。将棋の読みは、ある種の論理的思考のように思えますが、上級者のそれは、登さんが指摘するように、論理的思考(登さんの意味するところの)ではなく、より感覚的思考に近いと僕には思われます。

DeveloperDeveloper 2007/03/31 22:45 ミカン集中法というのがあるんですが、それに結構似てる感じですね。
ミカン集中法は、読書(等)をする時に後頭部に意識を集中するものです。

stdstd 2007/04/04 11:01 標準無意識入力から無意識処理した結果をという意識処理(と標準意識出力)にパイプした結果をさらに標準無意識入力にパイプして無意識処理を継続する普通の論理的思考過程よりも、
標準意識出力をビジー状態にしてでも標準無意識入力から無意識処理したものを無意識出力する方がどう考えても処理は高速でエラーも起こりにくいよね、という話だと思った。
が、無意識処理プログラムが優れていないと無意識出力してるプログラムがバグること請け合いな予感。

mm 2007/04/07 17:48 みかん集中法の話が出てますね。それとも関係があるのですが、登さんが言っているのは、いわゆる『速読』をやるときの感覚に入るのと同じですね。おっしゃってることは全然怪しくないです。

bainiqbainiq 2007/04/14 05:28 ひとつ言えることは、努力もムダではないということです。
私は、努力の一環でこのブログにたどり着くことができたので。

banban 2007/04/15 15:43 論理的思考力を放棄した状態下では磁石という論理的な状態を思い描けないと思います。磁石とか鉄が磁石に吸着しそうとか等は、論理的思考力が必要だと思います。集中したいけど雑念が入るんですか?、疲れたら何か食すか体を動かすか気分転換されたらいいと思いますよ。softether活用してます。気分害したなら削除よろしく。

palmwoodpalmwood 2007/04/16 12:35 とても興味深く読ませていただきました。
私も登さんのような境地でコーディングできるようになりたいものです。
現在の私の境地からみると、コーディングという作業は、こんなふうに見えています。
私にとって、コーディングという作業中に時間がかかるのは、
思いつくことと思い出すことと決断することの3つです。

「思いつくこと」とは、プログラミングによって解決したい問題の解を思いつくことや、
もともとの問題が頭の中で解決したあとでも、そこからさらに細かいレベルを
詰めていくと派生してくる問題の解を思いつくための時間のことです。

「思い出すこと」とは、あの関数の名前はなんだったっけ、とか
引数の順番はどうだったっけ、とかそういうことを思い出すのにかける時間です。

「決断すること 」とは、2つ以上のやりかたを思いついたときに、
どちらがいいか考えるのにかける時間です。

思いつくことについては、コーディング前に設計をすましておくことで、
それに時間を使うことをある程度回避できます。しかし、コーディングすることによって
初めて気づく問題もあるので、その問題の解を思いつくための時間はどうしてもかかります。

思い出すことについては、cscopeなどを活用したり、端末の横にメモを置いておいたり
して、思い出す努力をある程度軽減できます。

決断することについては、ある程度考えたら割り切って作業を進める覚悟を持つようにしています。

登さんは、この3つの作業に時間がとられることはありますか?
それがないとしたら、どうしてそれが可能なんでしょう?

iiiiii 2007/04/26 11:07 記事を読んだだけでは,まったく意味がわからず,単に慣れているか慣れていないかだけの問題ではないかと思っていたのだけれど,苫米地英人という人の本を読んだ結果,なんとなく意味がわかりました.

あ 2011/11/14 20:44 言ってることはなんとなく感覚的にわかるけど、
この感覚はひとえにブログ主の鍛錬の賜物の結果であって、
その境地に至っていない人は、結局訓練に訓練を重ねるしかない気がする。

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