リチウム電池は有償 (ゆうしょう) で交換させていただきます by 任天堂

昔から、機械やゲーム、ソフトウェアなどを購入した場合は、マニュアル (取扱説明書) を隅々まで読むという習慣がある。


小学生のころ、任天堂ファミコンのゲームソフト (セーブ機能が付いたもの) を購入したとき、取扱説明書の注意事項の欄に、以下の図のように、『バッテリーバックアップのリチウム電池は、有償で交換させていただきます。』というような記載があった。



小学 1 年生のころ、上記を読んで、「有償」という意味や漢字がよくわからず、「ゆうしょう」というふりがなが振ってあるのを見て、「優勝」という意味であると勘違いしてしまった。
そして、つまりこれは以下のような制度があるのだと、真剣に思い込んでいた。

  1. ファミコンのセーブ用の電池が切れた場合は、任天堂に交換してもらうことができる。
  2. しかし、ファミコンのカセットはたくさんの数が販売されており、全国的に考えると膨大な数の電池切れが発生してしまうから、任天堂はすべての電池交換の依頼に応えることができない。
  3. そこで、やむを得ず、任天堂は、運動会のようなもの (運動場で行う長距離走のようなもの) を 1 年に 1 回程度の頻度で、定期的に行っているのである。
  4. ファミコンのゲームカセットのバッテリー電池が切れて困っている子どもは、任天堂がやる上記の運動会のようなものに参加して、優勝 (ゆうしょう) しなければならない。
  5. 優勝 (ゆうしょう) した 1 人だけがゲームカセットの電池を任天堂に交換してもらえる。それ以外の子どもは、次の運動会まで待たなければならない。


上記の勘違いは結構長い間していたと思う。
小学校で体育の時間や運動会などで、やたらと、徒競走やマラソンなどをやらされた理由についても、やはり、任天堂のカセットの電池が切れて児童が困っているときに任天堂の運動会で優勝 (ゆうしょう) できるように、児童を鍛えているのだと思っていた。