学芸のためなら女房も・・・ このページをアンテナに追加 Twitter

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2004-08-20 夏休みの宿題の出し方 このエントリーを含むブックマーク

今日から博物館は標本同定会。夏休みの宿題をかかえた「親」たちが、子供を連れてやってくる。今週から特別展の監視・解説バイトでやってきた研究室の後輩のSくんが昆虫担当に加わってくれたので頼もしい。

それはいいとして、標本同定会をやると、この手の夏休みの宿題がどうにかならんのか?と毎年思う。福井の小中学校では「植物採集をして標本を作りなさい」という宿題がはびこっていて、毎年大量の干し草が各家庭で作られ、博物館に持ち込まれるんである。

標本を作ることは決して悪いことではないのだけど、この宿題を出す学校の先生に対して、2つのギモンがある。1つは、なにをねらいとしてその宿題を出すのかということ。ある学校では、

同じ科なら30種類、違う科が混じる場合は50種の植物標本を作ること

というわけのわからない出し方をしてるらしくって、その「科」で30種ってなんなん?と思ってしまう。夏休みに子供を遊ばせないために宿題を出すんならこういう出し方でもかまわないと思うのだけど、学校の先生はたぶん別の大義名分をお持ちのはずで、それならもうちょっとマシな課題設定がないものかしらと思うのである。

もう1つは、提出された宿題がどのように評価されてるのかということ。キレイに押されてるかとか、同定は正しいか、という点の評価で終わってるような気がするのだ(ひょっとすると、前者のキレイさだけかもしれない)*1。けど、算数のドリルとか漢字の書き取りと同列に植物標本を扱うのは、あまりにもったいない。標本はそれ自体にたくさんの情報がつまってるモノなので、そこから何かを気づかせるフィードバックがあってしかるべきだろう。

例えば、同じ植物採集・標本作製をさせるにしても、学校の周辺エリアをクラス全員に振り分けて採集させて、夏休み明けに持ち寄って校区のフロラリストを作るだとか、あるいは特定の種を決めて、持ち寄って分布図を描くだとか、いろいろアイデアはあると思う。

そういうわけで、わたしらも学校の先生も、やってて面白いと思う仕事をしたいのですが、いかがでしょうか。流行りの百ます計算みたく「百枚標本」作っても、たぶん何も面白くないと思うのですよ。

*1:いや、そうじゃない、という先生がいたら、すんません。コメントください。

大阪市立自然史博物館 イシダの玉手箱
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