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2007-12-30

オスバルド・プグリエーセ氏「『平和』を願うだけでは足りない」


プグリエーセ氏●民衆が大事です。平和が大事です。「平和」なくして「文化」もあり得ません。かつて私は広島の原爆資料館にも行きました。“ヒロシマ”を断じて繰り返してはなりません。人類を滅ぼす機械に“歯止め”をかけねば……。

 どこの国でも人々は平和を願っています。しかし、願いだけでは足りません。現実の「対立」を解消しなければならない。

 その味でSGI会長は、偉大な“平和の守り手”です。世界の人々を「友好」で結んでおられる。ゆえに私は尊敬するのです。


SGI会長●平和と友情の――それは人間の真髄です。また、芸術と文化の真髄です。ゆえに“大音楽家”は“大平和主義者”でもある。その証明を今、目の前に見るいです。そして戦争と核兵器は、人間幸福の破壊者です。悪の存在です。文化の対極にあるものです。だからこそ私は、「文化」の興隆と交流によって、磐石な「平和」をつくり上げようとしているのです。


【アルゼンチンタンゴの巨匠、オスバルド・プグリエーセ氏と会談 1989-12-10 聖教新聞社】


 オスバルド・プグリエーセ氏は、タンゴ発祥の地・ブエノスアイレスの生まれ。アルゼンチンは独裁者に翻弄された国家である。平和への強靭ないが、氏の革新的なタンゴを生むに至ったのだろう。


 何となく平和な日本に住んでいる我々とは違い、海外の識者は「世界の現実」を知っている。甘ったれた弟子が師匠を慕う情とは異なり、切迫した緊張を持って先生を見つめている。


 音楽は国を超えて人と人とを結びつける。米ソの冷戦構造下にあってすら、ソ連はロックンロールの侵入を阻止することができなかった。


 智に働けば角(かど)が立つ。情に棹(さお)させば流される。地を通せば窮屈だ。とかくに人の世は住みにくい。

 住みにくさが高じると、安い所へ引き越したくなる。どこへ越しても住みにくいと悟った時、詩が生れて、画(え)が出来る。


【『草枕』夏目漱石】


 私は、『草枕』の冒頭の一節が大っ嫌いである。詩が生まれなければ、ホームレスになりそうな気がする。また、画(え)ができたとしても、決して売り物になることはないだろう。日本の文芸界を、しみったれた私小説がリードしてきた理由もこの辺にあるのではなかろうか。


 東海の小島の磯の白砂に

 われ泣きぬれて

 蟹とたはむる


【『一握の砂』石川啄木】


 私が蟹(かに)だったら、ハサミで啄木の身体を切り刻んでやるところだ。死ぬまで蟹と戯(たわむ)れるがいい。


 弱々しい日本のセンチメンタリズムとは異なり、タンゴやブラックミュージックのリズムは力強い。家族や仲間が殺されても殺されても、失われることのなかった「叫び」が込められている。