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2008-06-01

『セックスボランティア』河合香織


 衝撃的なタイトルだが、「障害者と」を真面目に考察したノンフィクション作品。


 竹田さんはビデオでこんな言葉を語っていた。

介護を受けるってことは僕らにとっては最大の屈辱なんだ。我慢してるよ。生きるためにね」


【『セックスボランティア』河合香織(新潮社、2004年/新潮文庫、2006年)以下同】


「ソレデモ……」とかすれたでつけ加え、竹田さんは目を細め、ゆっくりと瞼を閉じた。

「イチド デ イイカラ カノジョ ト セックス シタ……カッタ」

 風俗店では、みどりさんのことを店の女に重ねている。亡くなって20年以上たってもなお、彼女へのうしろめたさのようなものをじるという。

「おんな の こ と あそびに いきたかった けっこんも したかった こども も ほしかった きょういくも うけたかった でも そう おもうことさえ ゆるされなかった」

 文字盤の上に、静かに涙がこぼれ落ちた。


 オランダでは「セックスボランティア」という仕組みが自治体の援助を受けて、組織化されているという。


 安積さんもワークショップの講座内容にはまだ満足はしていない。大阪での報告会で知的障害者の結婚についてグループで話し合っていた。そこで、養護学校の教師が「知的障害者の結婚についてどううか?」と質問を投げかけてきたので、「では、あなたの結婚観はどうですか?」と安積さんは教師に聞き返した。すると、その教師は「私のことは別にいいですから」と答えたという。


 優生保護法は不良の子孫の出生を防止することを目的として1948年に作られた法律である。遺伝のや精神疾患や顕著な遺伝身体疾患に加え、遺伝ではない精神障害者や知的障害者にも本人の同なしで生殖機能を断つことができるという内容になっていた。

 河東田さんによると、

1953年に出された厚生省のガイドラインでは、審査に基づく優生手術は、本人のに反しても行うことができ、やむを得ない場合は、拘束しても、麻酔を使っても、騙してもいいと明示されていた。とんでもない内容です。この法律は96年に改正されましたが、長い歴史の中で積み重ねられてきたマイナスイメージを払拭することは容易なことではありません。したがって、優生保護法が改正されてもなお、障害者は子どもを作ることすら認められないという状況があるのです」

 と言う。

 さらに、優生保護法でさえも、卵管や精管の結紮(けっさつ)、切断しか認められていなかったのだが、経の介護の軽減を目に、女障害者に対して子宮摘出手術が行われてきた事例もある。

セックスボランティア (新潮文庫)

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