Hatena::ブログ(Diary)

斧節【onobusi】 このページをアンテナに追加 RSSフィード


WWW を検索 創価王道を検索

2008-09-05

『「量子論」を楽しむ本 ミクロの世界から宇宙まで最先端物理学が図解でわかる!』佐藤勝彦監修


「電子は見ている時は粒だが、見てない時は波である。そうでないと説明できないことが多いから、そうしておこうぜ」ということらしい。科学の世界も究極までゆくと信仰と変わりがないようだ。


 私たちが物体を観察するとき、そのもっとも一般的な手段は「目で見る」というものです。「見る」という行為は、物体に当たって反射した光が目の網膜(もうまく)の中にある視細胞(しさいぼう)を刺激して、その結果生じる電気信号が脳に伝わって識に上ることで成立します。つまり見るためには(自ら光を放つ物体を除いて)必ず光を対象物に当てなければなりません。

 私たちがふだん目にするマクロの世界の物質に光を当てても、物質の質量が十分に大きいので、その位置が変わってしまうようなことはありません。しかしミクロの世界の小さな物質の場合には、たとえばその物質が「どこにいるのか」を観測しようとして光を当てると、当てた光のエネルギーによってミクロの物質が動いてしまうために、もともといた位置がわからなくなったり、物質の運動方向が変わってしまうといったことが起こります。つまりミクロの世界を「見る」場合には、その対象物を「見る前の状態のまま」で見ることはできないのです。


 何だかいい加減なこと、あいまいなことだらけで、私たちが信じてきた「整然とした自然」とは正反対ですが、それが自然の本当の姿なのだと、量子論を築いた物理学者たちは考えました。量子論は、物質や自然がただ一つの状態に決まらずに非常にあいまいであることを、そしてあいまいさこそ自然の本質であることを私たちに示したのです。


 量子重力理論は物理学の「大統一理論」の完成に重要な役割を果たすことになります。大統一理論とは、自然界の多種多様な現象を統一的な法則ですべて説明しようという、物理学の究極の目標の一つです。量子重力理論や大統一理論の完成がいつになるのかはまったく不明ですが、そのためにはまた新たな革命的理論の登場が必要とされるのかもしれません。

「量子論」を楽しむ本―ミクロの世界から宇宙まで最先端物理学が図解でわかる! (PHP文庫)

トラックバック - http://d.hatena.ne.jp/sokaodo/20080905/p1