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2008-10-26

シモン・ボリバル


 シモン・ボリバル――これまでも何回かお話してきたように、南米の解放に生涯を捧げた真実の革命家の一人である。彼のただ一つの願い――それは祖国の民衆の幸せであった。そのために彼は、自身をなげうって戦った。栄達やを求めず、ひたすら崇高な目的のために生命を賭した。こうした強き信、人格にこそ、人間としての「光」は輝く。

 ボリバルは語る。

「私の剣とはつねにコロンビアのものであろう。そして私の最後のは天にコロンビアの幸福を願うことになろう」(ホセ・ルイス・サルセド=バスタルド『シモン・ボリーバル』水野一監訳、春秋社)

 祖国を愛する彼のが、いかに強く、深いものであったか。

 また彼は、「偉大さとは何か」との質問に答えて言う。

「危険に直面する勇気、これを克服する智恵、祖国に対する愛と専制政治に対する憎しみである」(前掲書)と。

 答えは明快である。そして誠実であり、から納得できる言葉である。私どもも常に、こうした回答ができるようでありたいものだ。

 このボリバルの言葉には、指導者としての要諦が端的に示されている。

 逆境を恐れていては、本当の前進はない。あえてに挑み、乗り越えてこそ指導者といえる。むしろ、逆境の中で知恵を発揮し、敢然と戦い、勝利してこそ戦いの醍醐味もある。

 少々のことで勇気が萎えてしまったり、多少の圧力に臆するような弱々しい生き方では、人間として三流、五流と言わざるを得ない。

 いかなる権威にも、独裁にも屈しない透徹した精神。強靭な闘争力――そこにこそ、偉大なる指導者の「魂」がある。その「魂」を培うところにも、信仰の大きな目的がある。


【第26回本部幹部会 1990-02-07 創価文化会館

「祖国」から考えるアイデンティティ


 数日前に友人と話したことを書いておこう。


 アイデンティティ(自己同一)という言葉は、殆どの場合「自己存在」という味で使われている。つまり、「お前は何者で、どうしてそこにいるのだ?」という質問に対する回答を求められているってわけだ。


 ここで、「俺は俺だよ」という答えは許されない。なぜなら、「俺」の定義が不問に付されているからだ。


 最もわかりやすいアイデンティティを挙げると、「俺は日本人である」ということになる。たとえ茶髪のアンちゃんであったとしてもだ。「じゃあ、日本人ってえのあ、一体何なんだ?」と追求されると、少々困ってしまう。だからこそ、政治家の多くは靖国神社へ参拝に赴き、戦没者とA級戦犯に頭を垂れているのだ。これは、神道がどうのこうのといった次元ではなく、ただ単に日本人であることを確認する作に他ならない。


「祖国」という言葉に対して、私はどうしようもない違和を覚える。これは多分、外国との戦争を体験していないためだろう。国を守ったことのない私は、当然のように国から守られている識も薄い。だから、なるべく税金も払いたくない(笑)。せめて、ヨーロッパ諸国のように教育や医療の負担を、国家が肩代わりしてくれたなら、考え直してもよい。


 私は郷土に対する愛着はあるが、愛国はさほどない。驚くほどないのだ。これは北海道出身ということも影響しているとう。北海道は因習が少ない地域なのだ。であるからして、本来は田舎者であるはずの道産子が上京すると、東京の因習にたじろぎ、東京の田舎ぶりを嘲笑うことになる。ちなみに、三代続けば江戸っ子というのは、東京に住み着く田舎者が少ないことを示したものだ。100年続けば老舗(しにせ)、も同様。


 人間は味に生きる動物だ。だから、自分が無味な存在であるということには耐えられないようにできている。万人が自分自身の固有と尊厳(「かけがえのなさ」ってやつだ)を求め、世界から必要とされていることを証明しようと頑張ってしまう。まったくご労なことだ。


 ここで沈黙考してみよう。「私は日本人である」というアイデンティティは、どうしても「日本から必要とされている私」となる。だから、税金を払い、保険料を納めているのだ。しかし、これが国民の本当の義務と言えるだろうか? 言えない。断じて言えない。国民に課せられた本当の義務は、国を守ることである。そう。兵隊になることなんだよ。それをよしとしないのであれば、アイデンティティを日本人に求めるべきではない。


 世間一般の人々が大変なのは、アイデンティティすら確保できないところにあることが理解できる。アイデンティティってさ、つまるところ帰属識に過ぎないんだよね。どこに所属しているかってだけの話だわな。


 面倒臭くなってきたので、結論を述べておこう。


 我が祖国は「創価」。以上だ。


シモン・ボリーバル 新装版―ラテンアメリカ解放者の人と思想 シモン・ボリーバル―ラテンアメリカ独立の父