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2008-11-03

植木雅俊氏が毎日出版文化賞(企画部門)を受賞


『梵漢和対照・現代語訳 法華経 上・下』=植木雅俊・訳(岩波書店)


経典理解と見事に呼応

 法華経は、大乗仏教を代表する重要な経典だ。わが国では鳩摩羅什(くまらじゅう)による漢訳が読まれてきた。訳だが、19世紀にサンスクリット原典が見つかり、テキストを対照してより正確な味を研究できるようになった。

 植木氏は独学で教学を学び、30代後半に東方学院の門を叩(たた)いて、中村元院長の教えを受ける。中村院長の励ましのもと、サンスクリット語の学習を始め、以来寸暇を惜しんで研鑽(けんさん)すること十数年、独力で法華経の現代語訳を完成させた。一個人の仕事として、まれに見る偉である。

 翻訳は、徹底した経典理解と呼応する。植木氏はまず、経典を《白蓮華(れんげ)のように最も勝(すぐ)れた正しい教え》と訳す。法華経の中については《三乗のすべてを一仏乗に導く。そしてすべてを成させる》のが《法華経の目指したことであった》とする。くっきりと力強い理解である。

 今回の訳は、信仰をもつ人びとにとってはもちろん、一般読者にも大いに有益だ。地味だが有義な企画を進めた版元の英断も、企画部門の受賞にふさわしいと判断された。(橋爪大三郎


毎日新聞 2008-11-03

法華経 上―梵漢和対照・現代語訳 法華経 下―梵漢和対照・現代語訳

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