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2009-06-06

断絶された「私」


 断絶の向こう側にあるのは、他者のだけではない。そもそも、私たちの主観的体験は、全く脳の中の神経細胞が作り出す脳内現象である。脳内現象である以上、「私」という識と、広大な世界は本来的に断絶している。脳という神経細胞のかたまりから身体中に張りめぐらされた神経細胞のネットワークが終わるところから、断絶は始まる。「私」の主観的体験という視点から見れば、神経系が終わる所で「私」も終わる。だからこそ、私たちは「現実自体」を知り得ない。私たちの脳は、この絶対的な断絶を与えられた条件として進化して来たのである。


【『脳と仮茂木健一郎(新潮社、2004年/新潮文庫、2007年)】

脳と仮想 脳と仮想 (新潮文庫)

(※左が単行本、右が文庫本)