Hatena::ブログ(Diary)

斧節【onobusi】 このページをアンテナに追加 RSSフィード


WWW を検索 創価王道を検索

2009-06-12

「私(わたくし)」とは真の個性


 然(さ)り気(げ)ない表現だが、孔子の「我レヲ知ル者ハ、其レ天カ」(※『論語』)という言葉にしても、然り気がない言い方でしょう。この死を得る工夫がひそかに練られる所は、この作家(※志賀直哉)の全作品の歴史が創られて来たその内省と同じ場所であることを、とくとい描いてみるなら、個を捨てて、主義や綱領に従ったが為に、内省による智を失って了(※しま)った集団や組織の動きが、どんなに上手に建設的歴史の恰好(かっこう)をしてみせようが、容易にごま化されるような事はないでしょう。(講演「生と死」)


【『小林秀雄全作品 26 信ずることと知ること』(新潮社、2004年)】

小林秀雄全作品〈26〉信ずることと知ること

トラックバック - http://d.hatena.ne.jp/sokaodo/20090612/p1