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2010-04-02

茂木健一郎の新著


田原総一朗責任編集 2時間でいまがわかる!アタマがよくなる勉強会


まえがき


 人間の脳というのは、大脳皮質だけでも百数十億の細胞がある。ところが、その数は生後2か月でほぼ確定してしまう。それ以上増えないから、20歳を過ぎると脳細胞は少しずつ死滅していく一方になる。だから、私たちは忘れることがだんだん早く、多くなっていく。年月を重ねるとともに脳の回転は鈍くなり、アイデアも出なくなっていく。

 これが、いままでの“常識”だった。この常識にしたがうと、もうすぐ後期高齢者2年目に入る私などは、生きている価値もなくなる。だが、七十数年生きた私は、どうもこの考え方は違うのではないか、と思っている。

 たとえば、日本では偏差値が頭のよさを示す指標の一つとされる。だが、偏差値の高い大学を卒業した者と、さほど高くない大学を卒業した者の差は、ほとんどない。偏差値が高くない大学を出た人物も、大学すら出ていない人物たちも、大勢活躍している。私よりずっと年上なのに、若者たちを驚かせるような斬新なアイデアを連発する人もいる。

 私は人と会うことが仕事で、唯一の趣味とすら思っているが、彼らは脳に関する常識や俗説がまったく当てはまらない人物たちばかりのような気がするのだ。

 では、頭がよいとか、脳が活発に働くとはどういうことか? 年を取っても頭はどんどんよくなるのだろうか? そんな脳に関する疑問がどんどんふくらんでいったとき、脳科学の第一人者で、脳ブームの火つけ役でもある茂木健一郎さんに会った。

 茂木さんは、のべ10時間におよんだ対話のなかで「誰の脳でも鍛えれば鍛えるほどいい脳になる。これは筋肉を鍛えるのと同じだ」と指摘し、「脳は冗長性や代償機能があり、工夫次第でいくらでも若返る」とも言った。そんな言葉に、私はとても勇気づけられた。

 これは読者も同じに違いない。学生もお年寄りも、ビジネスマンも家庭の主婦も、すぐに始めることができる脳を鍛えるコツや勉強法、さらには脳を活かす生き方を、茂木さんは熱く語ってくれた。誰でも一読すれば、俄然ヤル気が出てくるはずだ。脳についての最新かつ決定版ともいうべき対談本ができあがって、私はたいへん満足している。

 なお、本書をまとめるにあたっては、アスコムの高橋克佳、小林英史、ジャーナリスト坂本衛の諸氏の絶大なる協力を得た。感謝の意を表して筆をおく。


 2010年3月 田原総一朗

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