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2010-04-10

ペリー・ショックが日本国民を精神分裂症にした


 ペリー・ショックによって惹き起こされた外的自己と内的自己への日本国民の分裂は、まず、開国論尊王攘夷論との対立となって現われた。開国は日本の軍事的無力の自覚、アメリカをはじめとする強大な諸外国への適応の必要性にもとづいていたが、日本人の内的自己から見れば、それは真の自己、真実の伝統的日本を売り渡す裏切りであり、この裏切りによって、日本は自己同一性の喪失の危険にさらされることになった。この危険から身を守るためには、日本をそこへ引きずりこもうとする外的自己を残余の内的自己から切り離して非自己化し、いいかえれば真の自己とは無関係なものにし、内的自己を純化して、その回り(ママ)を堅固な砦でかためる必要があった。(中略)そこで、不安定な内的自己を支える砦としてもってこられたのが天皇であった。


【『ものぐさ精神分析』岸田秀〈きしだ・しゅう〉(青土社、1977年/中公文庫、1996年)】


 外敵を知らなかった日本は、それまでナルシシズムに満たされた幼児のような世界観しか持ち得なかった。そして黒船という暴力によって無理矢理外の世界へ引きずり出された。日本人の精神分裂傾向は現在にまで受け継がれている。欧米には額(ぬか)ずき、アジアを蔑視するのがその証拠だ。分裂した自我は精神をコントロールできない。統合失調症という病気は自分以外の何者かに支配されている症状(幻聴、幻覚)が現れる。


 三類の強敵は見方を変えれば、社会と融合する段階を示していると考えることも可能だ。なぜなら、対立関係を止揚することなしに広宣流布はあり得ないからだ。こう考えると言論問題、第一次宗門問題において創価学会鎖国状況を解いていなかったように思える。世間の人々が共感を示したのは第二次宗門問題における葬儀の簡素化や、聖職者vs信者という構図であった。


 ただし宗教政党である公明党を取り巻く状況はさほど変化していない。情報公開の時代の流れに逆らうような不透明性が拭えないためだ。党人事、議員選出の透明化が求められよう。また、政権与党入りしたことが、我々学会員を無理矢理成熟へと促したが、世間の反応は逆方向へと動き、「権力と手を結んだ宗教政党」と見られてしまった。

ものぐさ精神分析 (中公文庫) 続 ものぐさ精神分析 (中公文庫)

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