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2010-12-06

「空」とは否定作業によって自己が新しくよみがえるというプロセスの原動力


 神、世界、肉体そして言語の存在を否定していった果てに何が残るのかを、竜樹も彼の後継者たちも明確に言い残してはいない。「まったき無」なるものがそもそもありえるのか否かも定かではない。というよりも、空の思想はその「まったき無」がどのようなものであるかを、正面から問題にしたことはない。重要なのは、否定作業の続く中で、「まったき無」に至る前のもろもろの否定の段階において、その都度新しい自己のよみがえりが可能なことである。

「空」とはこのように、否定作業によって自己が新しくよみがえるというプロセスの原動力である。


【『空の思想史 原始仏教から日本近代へ』立川武蔵〈たちかわ・むさし〉(講談社学術文庫、2003年)】

空の思想史―原始仏教から日本近代へ (講談社学術文庫)

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