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2010-12-15

讃仏乗〜大乗仏教運動


 しかし、供養というのは、本来、大切なお方、それも生身(しょうじん)のお方に向けられるものでした。ここに大きなジレンマが生じます。

 西暦紀元前3世紀以降になりますと、仏塔崇拝はどんどんと熱を帯び、いよいよ隆盛に向かうようになります。仏塔には、在家信者のなかでその能力に長けた人が出てきて、釈迦の生前、あるいは釈迦の前生にまで及ぶ偉業を、感動的に語るようになりました。釈迦という仏を徹底的に讃え上げたのです。

 こうした、釈迦という仏を熱狂的に讃える運動のことを、讃仏乗(さんぶつじょう/讃仏運動)といいます。釈迦の偉業とその教えをわかりやすく感動的に説く人は、半ばプロフェッショナルな人となっていきました。その中心的な働きをする人を法師といいます。

 と、このように、仏を称賛し、熱心に供養する運動の熱が高まったすえに、それまでの出家至上主義を批判するかたちで、新しい、むしろ在家信者が大々的に救済される仏教を提唱する運動が現れてきました。これを大乗仏教運動といいます。


【『仏教の謎を解く』宮元啓一(鈴木出版、2005年)】

仏教の謎を解く

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