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2011-08-28

仏教はもっともドグマから遠い教え


 私は、インドのインディラ・ガンジー首相がお亡くなりになる2週間ほど前に何度かお会いしました。ちょうどその時、「仏教および国民文化に関する第1回会議」("The First International Conference of Buddhism and National Cultures")というのが開かれていたのです。この会議を開いたことが、ある意味でガンジー首相の最後の仕事になったといってもいいと思います。ガンジーさんがなぜそういうことを思いついたか、インド政府が国費を支出してそのようなことを行なったのはなぜかというと、開会式の中でこういうことをいっていました。

「今の世界は非常に危険な状態にある。文明は進歩したけれども、精神面ではいろいろとちぐはぐなことが起こっている。今度もしも戦争が起きたなら、勝利者もいないし、敗北者もいない。これをどうして防いだらよいか。そのためには高貴なる精神を必要とする。過去の世界の生んだ偉大な精神的指導者の教えに耳を傾けるべきである」

 そこでまずブッダ仏陀)をあげます。それからマハーヴィーラをあげます。これはジャイナ教開祖です。それから3番目にあげたのがナーナタです。シク教の開祖です。次にマホメット、イエス・キリスト、孔子、老子、こういう人の名をあげました。世界の多くの人々が奉じ、耳を傾けている教えというわけです。

 そして、

「こういう人々の教えに耳を傾けるべきであるけれども、とくに仏教はリースト・ドグマティックである」

 つまり、仏教は、教義をたてに人を縛ることがもっとも少ない。

「だから私はその精神を明らかにするためにこの会議を開く」

 といっていました。


【『ブッダ入門』中村元〈なかむら・はじめ〉(春秋社、1991年)】

ブッダ入門

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