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2012-03-07

宗教的な神秘体験は側頭葉が重要な役割を果たしている


 側頭葉、頭頂葉、後頭葉の接合点に位置する言語概念連合野は、主に、抽象概念を生み出したり、こうした概念を言語と結びつけたりする役割を負っている。複数の概念を営むことの領域は、言語の利用と理解に必要な認知作用のほとんどすべてを担っているということができ、意識の発生と、意識の言語的表現にとって必要不可欠な領域になっている。

 当然、言語概念連合野が精神機能一般に果たす役割も大きく、宗教体験に関与していたとしても何ら不思議はない。ほとんどすべての宗教体験には認知的・概念的要素があって、それについて考えたり、理解したりできるからである。カリフォルニア大学ロサンゼルス分校のV・S・ラマチャンドランは、側頭葉てんかん患者が、宗教用語や、宗教的な事柄を連想させる言葉などに強く反応すると報告している。この発見は、宗教的な神秘体験の際に、側頭葉が非常に重要な役割を果たしていることを示唆している。さらに、この領域には、因果的思考などの重要な機能も備わっている。因果的思考とは、われわれが神話を作ったり、儀式の中で神話を表現したりするのに欠かせない機能であり、この点については後の章で詳しく議論することになる。


【『脳はいかにして〈神〉を見るか 宗教体験のブレイン・サイエンス』アンドリュー・ニューバーグ、ユージーン・ダギリ、ヴィンス・ロース:茂木健一郎訳(PHP研究所、2003年)】

脳はいかにして“神”を見るか―宗教体験のブレイン・サイエンス

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