読書

夏と夜と

夏と夜と

夏と夜と  鈴木清剛 **

>>>男女の違いも、二人も三人も超越し、愛される楽園を夢みたけれど・・・。
結婚して4年。僕とゆきには子供ができず情緒不安定な毎日を送っていたそんな折、僕は専門学校時代のクラスメイト、和泉みゆきと偶然再会する。彼女は最近いまは亡き共通の友人、スウちゃんの幻を見るのだと告げる。>>>amazonより

鈴木清剛の作品は、現実感が薄くて、言葉の選び方がスタイリッシュで無駄がないのが好きだったのですが、これはイマイチ。
現実感は確かに薄い。主人公の僕の、中性的なところは好き。
スウちゃんの幻をもってきたあたりが失敗じゃないかなあ。。
現実感なく、オカルトじみてくると、嘘臭くなりすぎる。
それに比べると、よしもとばなな作品のオカルトじみ方は、現実感があったなあ。
こわいと思ったもの。それは作家本人の資質によるのかもしれないですね。