密!日記再開

月日の過ぎるのは早いもので、三年も閉じていた日記をこっそり再開します。友人・知人の皆々様、もしこのブログを私が書いているとご存知でしたらどうかメール又は電話又は念力にてお知らせください。可及的速やかに対処させて頂きます(用は軽やかに再々閉)。

再開の動機はid:Delete_All先生の記事を再読&爆笑したからです。あぁ、「苦痛はすべての思想より深い。笑いはすべての苦痛よりも尊い。」byエルバート・ハバート。人様に見せられないブログはいずこの闇へ、しかし今宵「夢の中よりいっとうよろしい!」と心の中のエディソン氏(ヴェリエ・ド・リラダン未来のイヴ』参照)が叫びます。ムヒを塗りながら完全ムヒなミス・アリシア・クラリーのことを想いあくがれ、本日はこれにてドロン!

身内にブログバレしました

母の4番目の妹、すなわち叔母にバレました。「何書いてるのよ、ソラニー家の恥さらし!」という言葉を想像してどきどきというかばくばくしていたのですが、出てきた言葉は「なんで私がでてこないのよ!」でした。さすが「鳩ぽっぽ」を逆から歌えないと大人になれないとか、暖かいご飯に冷たい牛乳をかけるとドリアになるとか、「The」は安いっていう意味よ、と私に教えて母から「余計なこと教えないでちょうだい!」と怒られていた叔母のことだけはあるな、と思いました。そんな彼女のご趣味は食品サンプル収集です。何年たっても勝てる気がしないゼ…!

Let's sing 大人になるためのFirst Step!
つぽっつぽっつぽー
つぽっつぽっとはー
かーいしほがーめま ぞるやらそー
でなんみくよかな いこにべたー

大人ってなんだか分からなくなってきました。

キュウリの使い方〜ローカル療法〜

人里離れた山奥に、小さな喫茶店がぽつんとひとつたっている。たいして車が止まっているわけでもないのに、何年たっても潰れる様子がない。不思議に思った親子は、一度訪れてみることにした。カラン、という音のあとに期待される「いらっしゃいませ」という挨拶はなく、ただ老婆がこちらをじいっと、半ば睨むようにして座っていた。睨みあった後の第一声、「ご飯?」「え、えぇ…」「ごめんねーご飯あと3人分しかないの。帰ってもらえる?」
親子は困惑した。こちらは2人組である。もしや、老婆と、奥の厨房で働いているらしき彼女の夫の分まで勘定にいれているのであろうか。「あのう、私たち小食なので、ご飯は少なくてもよいのですが…」奥で激しく口論する声が聞こえる。周囲に飲食店はない。交渉の末なんとか席につき、母親はミックスフライ定食、娘はハンバーグ定食を注文した。まず母親の分が届き、次に娘の。ハンバーグの鉄板を持ってくる老婆の手こそ危なっかしい以外のなにものでもなかったが、「危ないからね、やけどするからね、気をつけてね」と念入りに忠告をしてくる。嫌な予感がした。案の定、渡す間際になって老婆は手をすべらせ、鉄板が娘にあたった。
「大丈夫?」次の瞬間、老婆は母親のミックスフライ定食のサラダに手を伸ばし、斜めぎりにされたきゅうりをひょいとつまみあげた。

「きゅうり、いる?」老婆はもう一度言った。「きゅうり、いる?」
娘「あ、だ・大丈夫です…」
老婆はホッと安心したように去っていった。娘も安心した。数分後戻ってきた老婆の手に、角切りのきゅうりがしっかと握られていたことは、まだ知る由もない。

ウィザードのまじかるジャンピンにみる格差社会

ウィザードのまじかるジャンピンを指さし、あれに乗りたい、と少年の口が動いた。花柄のタンクトップに、7分のジーンズを穿き、日傘をさした母親は肯定の意をこめてにっこりとほほえみ、木陰の椅子に座って他の母親たちと話し始めた。少年の手首には真っ赤な一日乗り放題のパスポートが巻かれている。

夏休みの遊園地はプールにくる親子連れとプールとアトラクションの両方を楽しむ体力ある高校生で溢れていた。溢れるといってもそれほど人が多いわけではない。子供用のアトラクションであるウィザードのまじかるジャンピンの前では係員が退屈そうな顔をして立っていたが、それは他のアトラクションでも珍しくない光景であった。引きこもりと深夜徘徊の繰り返しが生活パターンになっている者からしてみれば、「見ろ!人がゴミのようだ!」と言いたくなる程度である。

昼すぎ最初の搭乗者である少年に、係員は笑顔で応対した。少年もとびっきりの笑顔で応えた。少年は身なりもよく、子供らしい愛らしさだけでなくきちんとしたしつけを受けている様子が見て取れた。彼を仮にのび太としよう。初めは少し緊張気味だったのび太も、二回、三回と繰り返し乗るにつれて、母親に手を振る余裕まででてきた。そこへ、おそらくまだ若く(二十歳前後)、それでいて生活臭がありありとにじみでている子連れの母親がやってきた。髪はまばらに染められ、白の半袖シャツにブーツカットジーンズが少しぽっちゃりとした体を際だたせていた。彼女の息子は可愛らしくしたジャイアンそのものだった。ジャイアンは、のび太が楽しそうに乗っているまじかるジャンピンを指さし、母親の袖をひっぱった。母親はアトラクションの横に設置されているチケット販売機で、一回分のチケットを購入した。いよいよ搭乗というときに、怖じ気づいたのか、ジャイアンは座る場所をなかなか決めることができなかった。まじかるジャンピンが空に向かって動き出したとき、ジャイアンは目をぎゅっと閉じ、安全バーをしっかり握っていた。そしてまじかるジャンピンが落ちる度に、「キャー!」とか「ひゃー!」という体型に似合わない可愛らしい声を発するのである。私は段々ジャイアンが愛しくなってきた。また、のび太を意識してぎこちなく手を振り、自分は平気だということを母親にアピールするのだが、その手と表情は見ている者の不安を誘う以外の何ものでもない。

二度、三度と母親にチケットを買ってもらい、四度目に彼女の首が横に振られたとき、ジャイアンはあることに気がついた。のび太の手首に巻かれている赤いブレスレッドがあれば、何回でも乗ることができる!ジャイアンは母親にブレスレッドをねだった。母親は悲しそうな目をした。ジャイアンは何かを察したのか、抗議の声をあげることなく母親に手を引かれてその場を去った。

その後ものび太は、まじかるジャンピンにとびっきりの笑顔で乗り続けましたとさ。めでたしめでたし。

パッションフルーツもぎもぎ子

麦芽豆乳がとても飲みたい、今麦芽豆乳の気分だ、と思ってグラスに並々注ぐけれど、三口目には吐き出したくなる。これって愛する人のもぎもぎフルーツとその延長からコンデンスミルクを採取したときに似てるかも。ごくごく飲みたい、と思うけどやっぱそんなことなかった。抹茶豆乳だったら喜んで飲むのにな。マルサンは早く抹茶豆乳1000mlを商品化すべき。

who is 変質者?

昔々、あるところにひとりの少女がいました。少女が友達と校庭で遊んでいると、明らかに体格に合っていない自転車に乗った怪しいおじさんがやってきました。よく見ると、その自転車は少女のもので、怪しいおじさんは本当のおじさんでした。
本当のおじさんは、おじさんというには若めなおじさんだったので、「おにいさんのようなおじさん」の略で「おにじい」と呼ばれていましたが、当人の断固とした反対により「おじにい」になりました。ソラニー一族に入ると大人は必ずあだ名をつけられる運命なのです。さて、おじにいに連れられて家に帰ると、皆が神妙な顔つきで待っていました。変です。ソラニーが学校から帰ってくるのも待たず、書置きもせず意気揚々と発電所見学に行く一家とは思えません。ソラニーはあの時人が生きるためにものを食べることを実感しました。きゅうりにマヨネーズをかけて食べるのは美味しかったです。塩もみしなくても涙でしょっぱく味付け済!それはともかく、皆が心配していたのは、このような電話がかかってきたからだそうな。
「お前の娘を誘拐した!」
「娘は今、学校にいるはずですけど…」
「お前の娘と今、隣町にいる!返して欲しくば言うことを聞け!」
「はい」
「まずはパンツを脱げ!」
「嫌です」
「脱いで口にくわえるんだ!」
「嫌です」
「言うことを聞かないと…(略)!」
(母、ハンカチをくわえる)「くひゃえまひた」
(犯人、満足して電話を切る)「ガチャン☆」



後日、ソラニーは担任でもなんでもない先生に音楽室にひとり呼び出されました。
「家に変質者から電話がきたんだって?どんなこと言ってたの?」
「お母さんは『卑猥なこと』って言ってました」
「卑猥なことってどんなこと?具体的には?」「いやらしいこと?単語で言うと?」「もっとはっきり言って!」
どう考えても先生のほうが粘着性変質者だ。

捏ね小ネタ

  • 小田せつまい

小田切まい」をちょっと油断していると「小田せつまい」と読んでしまいます。これは経験によって得られた感覚的知識ではなく、明晰判明に理解できる観念から生じています。デカルトによると、観念には三つの種類があります。第一に、太陽など感覚を通じて外部から得られる観念。第二に、キマイラのような、われわれが作った偽なる観念。第三に、われわれに生まれつきそなわっている観念であり、「真理」や「存在」とかいうような観念。これは明晰判明に理解された真なる観念であり、実在的なものを示します。よって「小田切まい」を「小田せつまい」と読んでしまうことは、欺く神のしわざであることがお分かりいただけたかと思います。お分かりいただけないほうが正常です。
「ああ、せつまい」と言ってしまいたい衝動に駆られますが、分かっていても言ってしまう年齢と性別になるまでは我慢しようと思います。posted by レ・ミゼラブルが大好きな女子大生

  • 最強の母

知人の知人が部屋でひとり自慰に浸っているとき、ばっちり母親に見つかった。その母はこう言って去っていったそうな。
「なんや。さみしいんかー」
カッコ良すぎる!今年のベストコメント賞を差し上げます。きっと私が母親になってもうす笑いを浮かべてふすまの間から足音を立てずに消えていくのが精一杯だわ…まだまだ精進が足りませぬ。