AQTソーラー、出力60Wが可能なCZTS太陽電池モジュールの試作品を開発

 低コストCIGS薄膜太陽電池セルの開発企業AQTソーラーは、同社のモジュール化提携企業と共に、出力60ワットが可能なCZTS太陽電池モジュールの試作品を開発したと発表した。
 同試作品はAQT社とソーラー業界にとって電力密度の点で節目となる大きな成果となる。
 AQT社は材料の制約を受けない独自の製造プラットフォームを活用することで、これまでにない早さで試作品段階に到達した。今回の成果は、同社の商用プラットフォームが低コストで高効率のセルに対する需要を満たす上で必要な種々の材料をサポート可能であることを実証するものとなる。

 これまでの研究により、同社のCZTS太陽電池セルは非常に低い製造コストに加え、太陽電池モジュールメーカーに対して下記を含む広範な利点を提供できる潜在力を持つことが分かっているとのこと。

 ・結晶シリコンと比べエネルギー獲得率に優れる
 ・優れた耐久性のガラス基板により、モジュール組立中における機械的歩留まりの低下を最小限に抑制
 ・従来からの実証済みの材料・装置を使用することで、モジュールの適応性と拡張性を確保
 ・標準出力サイズでの提供が可能


AQTソーラーについて
 2007年創業のAQTソーラーは実証済みの製造プラットフォームに専有的なプロセスを導入することで、CIGSとCZTSによる高性能・低コストの薄膜太陽電池セルを製造しているメーカー。