眠りながら歩きたい ver.3

映画、ドラマ、小説、漫画などの感想や、心に移りゆくよしなしごとについて書きます。

「X-ファイル」 第2話「ディープ・スロート」 感想

毎日、Dlifeで、20時から絶賛放送中。録画したのをそのままにしておくと、どんどんたまっていって、結局見ずに消去する可能性が高い。ハードディスクに常に空きを作っておかねばならず、血を吐きながら続ける悲しいマラソン状態にならないようにしたいものです。

ということで、第2話「ディープ・スロートをみる。
ブダハス中佐が自宅に立て篭もる。ひどい湿疹がみられたうえ、心神耗弱のような状態で身柄を確保された後、妻は彼に会えなくなってしまう。軍が夫を連れ去ってしまった。モルダーとスカリーは、空軍パイロットであるブダハスの実績から、所属する基地で新型ステルス機の飛行実験に取り組んでいたのではないかと推察。それが彼に多大なストレスを与えたのだと。とすれば、そのステルス機とはどのようなものか。ストレスに耐える訓練をされているはずの人間が耐えられないような飛行機とは?という具合に話が進んでいくのですが、まあこの基地周辺にはかねてから、UFOの存在が日常的に語られる場であり、モルダーとスカリーも、夜間に基地上空をふわふわと飛ぶ謎の光を目撃する。基地では一体何が行われているのか…ということを知るために、単独で基地に潜入するモルダーは、ついに、今の科学技術的には存在しえないであろう飛行物体を目の前にするのだが、とらえられ、見たものに関しての一切の記憶を消去されてしまう…。モルダーに接近し、彼が怪しむ存在、世界について、情報を教えるよ、という謎の人物がディープスロート。ひと気のないところに突然現れる。そして、すっと消えてしまう。この人自身が超常的存在ではないのか、と思ってしまうほどの神出鬼没ぶり。
第2話にして、ドラマとしては核心の部分に踏み込んでいたと、は思いもよらず。見たはずだが全く記憶になかった。UFOによる技術で作られたのかもしれない飛行機、ということは、外宇宙生命体の存在は本当である、といきなり言ってしまったということで、ネタを小出しにしないところが潔いが、段々このあとは引っ張り続けるからね…。記憶の消去というのも怖いのだが、ブダハスがストレスで性格が変わった、というのも嫌な話で、最後に彼の家にいってみると、もう元に戻ったわという奥さんの後ろから、「今度は誰だ!?」みたいなブダハスの怒号が聞こえてくる。事が闇に葬られることの恐怖と共に、それを受け入れてしまう、受け入れざるを得なくなる人たち、という部分のおぞましさが、より背すじを寒くさせる。まるで変わってしまった夫とこの先も暮さなければならず、おそらく離婚も出来ず、街を出ることも、夫人には出来ないだろう。

ラリっていた若者カップルの男が、セス・グリーンだった。最近、みかけないね。と思って調べたら、映画への出演はだいぶ減ってますな。テレビドラマのゲストなどが多いみたい。