眠りながら歩きたい ver.3

映画、ドラマ、小説、漫画などの感想や、心に移りゆくよしなしごとについて書きます。

ルパン三世part3 第3話「こんにちは地獄の天使」

武器商人が残したはずの、天使の絵のコレクション。その隠し場所を知っているのは、一人娘のフローラ(声・玉川砂記子)。コレクションの在り処を探して、ルパンは彼女に接触することになる。ところがフローラは、幽閉されているような場所から助け出しに来てくれたとルパンを歓待。3日だけ、言うことを聞いてくれたら、絵の隠し場所を教えると言われ、ルパンはしぶしぶ彼女に付き合うことに。田舎の銀行で強盗するようなちんけな犯罪を繰り返し、いい加減飽き飽きしてくるルパン。3日目、フローラはルパンにペンダントを渡す。まるで忘れ形見のように。実は彼女には重大な秘密があった…。

初放送時にみている。そのときも、悲しい話しだなあ、と思ったものだが、31年ぶりに再見してもやっぱり悲しい物語だった。退屈だった日々が、最後の3日間だけ輝く。それだけで満足だ、という想いを想像すると、もうなんとも泣けてしまって…。悲しい現実の中に、幸福な瞬間が刻まれることで、命が最後のきらめきを放つのか。フローラの笑顔を思い出すだけで、今も泣ける。エンディングに出てくる妖精は、フローラに似ている。妖精になって、素敵な恋をしているんだ。そう思って、また泣くのだった。

因みに第1話の作画監督は、荒木伸吾。そりゃ不二子も美人になるよな。