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眠りながら歩きたい2  

2018-04-25

ロンドンゾンビ紀行 感想

監督は、マサイアス・ヘイニー。2012年のイギリス映画

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感想
原題コックニーズVSゾンビーズ。これだけで可笑しいが、当然内容はコメディ。ゾンビ映画は基本的に低予算の物が多いので、その中ではかなり予算のかかっている部類であるのが救い。

墓をみつけて中に入った作業員が襲われるオープニング以外に、ゾンビ発生に関する描写はなく、以降も事態の収拾とかどういうウィルスかとかといったことには全く触れない。そんなものは誰も期待していないということを見越した作りだろう。潔い。

笑いと見せ場だけで突破しようというタイプの映画なので、そこに乗れる人には面白いだろうが、単純で見せ方もごく普通、人物描写もごくありきたり(主人公たちの祖父がいい感じだが)となると、映画としてはごくごく普通の内容になるのは仕方なし。微妙にチープな特殊メイクや着弾や血のりのCG処理なども、見慣れた映像、見慣れた風景。

笑いの場面も、抱腹絶倒というほどのことはそれほどなく、くすくすとなる程度。露骨な笑いよりもむしろ、ろくでなしでダメな兄弟の、しかし憎めない人柄から醸し出される人情味や、彼の仲間や強盗の人質たちに生まれる連帯感や、老人ホームの住人たちの見せる優しさや心意気や仲間意識といったあたりに醸し出される微笑ましさや軽いユーモアにこそ、この映画の良さは出ていると思う。

場面転換の処理の仕方は、なかなかに省略の効いた場面もあり、だらだらと説明せずに短く過去の場面を挿入するあたりも映画のリズムを作る下地としてうまく生かしてあり、たぶんにガイ・リッチーの影響が大きそうである。