「竹島問題、棚上げ合意」 国交正常化前に“密約”存在 韓国誌が紹介

【ソウル=黒田勝弘】日韓が領有権を争っている竹島(韓国名・独島)に関し、両国はお互い領有権の主張を認め合い、お互いの反論には異議を唱えないとの“密約”があった−と、19日発売の韓国の総合雑誌「月刊中央」(中央日報社発行)4月号が伝えた。また“密約”では、韓国は「独島」での駐屯警備隊の増強や新しい施設の増築はしないとなっていたが、韓国側はその後、この約束を守らなかったとしている。

 竹島問題について日韓双方は、国交正常化(1965年)の交渉過程で領有権を棚上げすることで合意していることは、日本では知られている。これは韓国側も日本の領有権主張を一応、了解していたことを意味するが、韓国ではこのことはほとんど知らされておらず、近年は日本に対する一方的な非難、糾弾に終始している。

 韓国マスコミは竹島問題で韓国の立場を支持する日本の学者や研究者などの話は大々的に伝えるが、不利な意見や主張は無視するのが通例だ。今回の報道は竹島問題をめぐる日韓の交渉過程の出来事を客観的に紹介するものとして異例だ。

 同誌によると、この“密約”は、国交正常化5カ月前の1965年1月、訪韓した自民党宇野宗佑議員(後の首相)と韓国の丁一権首相の間で交わされた。内容は(1)島については今後、双方が自国の領土と主張することにし、これに反論することに異議は提起しない(2)韓国が占拠している現状は維持するが、警備隊員の増強や新しい施設の増築などはしない(3)両国はこの合意を守る−などで、韓国側では朴正煕大統領の裁可を受け、日本側では佐藤栄作首相などに伝えられたという。

 “密約”を証言しているのは、日韓国交正常化を推進した金鍾泌・元首相の実兄、金鍾珞氏ら。金鍾珞氏は当時、経済界にいて舞台裏で国交正常化作業を手助けした。竹島問題での対立が国交正常化の大きな障害になっていたため、金氏が「将来に解決する」ということで棚上げ案を出し、合意にこぎつけたという。

 韓国政府は当初、竹島支配については現状維持で目立った動きはしなかったが近年、接岸施設の建設など物理的支配を強めているのが実情だ。

大勝軒 つけ麺発祥の店、46年の歴史に幕 東京・東池袋



つけ麺(めん)発祥の店として知られる東京・東池袋の「大勝軒(たいしょうけん)」が20日、のれんを下ろす。再開発による立ち退きで半世紀の歴史にピリオドを打つ。「おやじ」と慕われた店長、山岸一雄さん(72)の人柄と味に魅せられたなじみ客が連日100メートル近い行列を作り、最後の味を惜しんでいる。
 大勝軒は1961年創業。カウンターとテーブル計16席が小さな店内にひしめく。客のお目当ては、山岸さん考案のつけ麺(現在650円)だ。東京・中野のラーメン店で修業していた17歳のころ。出前で忙しい同僚が麺を、スープやしょうゆなどを入れた湯飲みにつけ、かきこんでいるのを見てひらめいた。
 自分の店を出し、「特製もりそば」の名で1杯40円で発売。甘酸っぱいつけ汁とモチモチした食感の麺でたちまち人気に。74年に静脈瘤(りゅう)で両足が不自由になり、出前をやめたが、近所で働く得意客が「おやじが作ってくれれば、おれたちが運ぶ」と自ら取りに来てくれた。その習慣は今も続く。
 一緒に切り盛りしてきた妻二三(ふみ)子さんが86年死去。あまりのショックに店を閉めたが、店頭に張り出した休業お知らせの余白に、なじみ客が次々と再開要望を書き込み、7カ月後に復活した。
 2年前にも体調も崩し地域の再開発も重なったため、「ここが引き際」と閉店を決めた。この数日、客が次々と訪れ、最長5時間待ち。代休を取って駆けつけた会社員、斉藤一敏さん(42)は「開店前に店の中に入れてもらってビールを飲んで待っていたのが懐かしい。本当に残念です」。
 山岸さんは、客に贈る色紙に「麺絆(ばん) 心の味」としたためる。のれん分けした店は北海道から沖縄まで全国に100近く。「弟子は子供と同じ。落ち着いたら、子供たちの店をゆっくり回りたい。それがおやじの役目だからね」と大きなおなかを揺らせて笑った。【三木陽介】

ここの店は入ったことないけどよく知っている。大塚にある高校から歩いて池袋によくみんなで行ったときに通ったもんだ。なんでこんな変な場所にあるこんなボロイラーメン屋に人が並んでいるのか不思議だったが、その頃からわりと有名な店と周囲では評判だった。

サンシャインの裏にある割にはここの一区画だけ昭和20年代、30年代のまま止まっていて、ある意味、異様な感じ。言葉は悪いが日雇い労働者の街"山谷"みたいな雰囲気なんだよ。大阪のあいりん地区とかTVで特集されるがあんな感じ。

当時の自分的には入ろうとか思ったことはないですね。ここの店の姉妹店がうちの地元にある。ちょうど池袋に向かう明治通り沿いなんだけど。そっちは相変わらず営業中なので、今度、話のネタ目的で行ってみるか。