親しい友人たち (山川方夫ミステリ傑作選) (創元推理文庫)
- 作者: 山川方夫,高崎俊夫
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 2015/09/30
- メディア: 文庫
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バニラビーンズの「ニコラ」はほんと良い曲だ。
帰国(解散)を惜しんでバニビのPVを見る。
『親しい友人たち 山川方夫ミステリ傑作選』山川方夫著 高崎俊夫編を読む。
以前図書館から筑摩書房の全集で読んだことがあるが、
高崎俊夫編はミステリ、SF、伝奇などの
さまざまなショートショートがコンパクトに収められている。
うまくて都会的。
人生の秋を迎える前に「早世した」ので
熱気を帯びた若さと才気があふれ出ている。
『トコという男』は、文明批評というのか
映画、文学、音楽、漫画などカルチャーをシニカルにとらえた作品。
初出「エラリー・クイーンズ・ミステリ・マガジン」
作者の代表作『夏の葬列』、初出は「ヒッチコック・マガジン」だったとは。
『夏の葬列』は課題図書になったり、教科書にも収録されている。
今よりも昔の方が反戦や反原爆とかを掲げても
軋轢はなかったようだ。
話は変わるが『ゴジラ』だって反戦、反原爆思想が根底にあるわけだし。
何度も読んだが、感動は変わらず。
ただ何かあざとさのようなものを感じた。
アニメーション『この世界の片隅に』でヒロインに起きた悲劇を見た時、
感じたものと同じようなものが。