2007-07-14

「白泉男子」は白泉社の少女マンガを好んで読む男性である。
桀紂屋(ketchu) - 「腐女子」の対義語は「白泉男子」だと思う

　『「腐女子」の対義語は「白泉男子」』の…『白泉男子』…ってよォ〜〜。
　『男子』ってのはわかる…。スゲーよくわかる。女子の対義語は男子だからな…。
　だが『白泉』って部分はどういう事だああ〜〜っ！？白泉社は少女漫画だけじゃなくてヤングアニマルとかも出してるっつーのよーッ！
　ナメやがってこの言葉ァ超イラつくぜぇ〜〜ッ！！「ふたりエッチ」とかこそこそ買ってる中学生まで「白泉男子」じゃあねーか！
　チクショーッ。どういう事だ！どういう事だよッ！クソッ！白泉ってどういう事だッ！ナメやがって、クソッ！クソッ！

　というギアッチョネタを思いついたのですが、これだけじゃなあ、と。最初は白泉社との接点が思いつきませんでした。
　しかし、ギアッチョ→スケート→白泉社＋スケート→「銀のロマンティック・・・わはは」そうだ、これでいこう。
　ということで掲載当時のを探してみました。(もうこの時点で最初の趣旨からズレまくってますが)

　花とゆめの1986年4号です。

　大き目の画像は別ウィンドウで拡大表示(フォト蔵を使用)。開いた先で画像をクリックするか、「元画像」リンクでさらに大きい画像が開きます。
　フォト蔵は時々不安定なので、画像が表示されない場合は時間を置いてみるか、右クリックから画像を再度読み込むかしてみてください。

表紙と目次

　目次より

　■表紙イラスト・日渡早紀／レイアウト・ADOX

奥付より

花とゆめ '86/4 通巻313号　

第13巻　第4号
昭和61年2月5日発行(毎月5日・20日発行)*1
昭和60年11月5日国鉄首都特別承認雑誌第8634号
昭和49年7月2日第三種郵便物認可
編集人兼発行人服部博
定価200円
雑誌 21231-2/5

ページ数など

連載作品9作品、読切2作品*2

総ページ数：344ページ*3

漫画作品ページ数：296ページ
記事ページ：25ページ*4。
広告：5ページ*5
自社広告：18ページ*6

　ページ単価は0.581円。隔週誌は今でもこんなもんかな？
　全頁に対する漫画ページ数は86%。以前の試算*7がそんな的外れでもない傍証として。

この週の漫画*8

ガラスの仮面 (美内すずえ)*9
小さなお茶会 (猫十字社)
シュガーベビー (高野まさこ)
銀のロマンティック・・・わはは (川原泉)
V-Kビビッド・キッズ☆カンパニー２ (山口美由紀)
アクマくん魔法マジック★BITTERビター (日渡早紀)
パズルゲーム★Jr.ジュニアはいすくーる (野間美由紀)(読切)
パタリロ！ (魔夜峰央)
パステル色の冬 (たてわき真)(読切)
ブルー・ソネット (柴田昌弘)
ノルディック・ルーンEXPエクスプレス (河惣益巳)

　この時点で5年以上やってる長期連載も多いのですが、ここからさらに10年以上続くのが4作品も。

巻末コメント

　「美由紀」が二人いるため、そこは苗字表記。
　目次での掲載順のため、作品掲載順とはずれてます。

「紅天女」の取材もうまく運び、たっぷり充電しての連載再開です。おもしろ満足度100%を目指します！！ (すずえ)
去年は忙しすぎてのんびり○ン○ン旅行も行けなかった。今年こそ・・・。（温泉？新婚？） (野間)
正月に弟が帰省。社会人の彼は姉と違い懐が暖かいらしく気前がよい態度だが財布を出さない (真)
冬の夜にこたつで裁縫をするのが日本娘らしくて素敵♥あなたも全プレに応募してくださいね！ (泉)*10
眠い眠いと言いながら消しゴムかけしてくれる姉上、ケーキセットおごるから寝ちゃだめ！ (山口)
今回の連載は長いので次号で1回休憩しまあす♥さあ、やっとお正月映画を観にいけるぞ！ (早紀)
年賀状のあとはバレンタインデー。ウィスキーボンボンがいいと担当は言ってますけどね。 (峰央)
模型飛行機は楽しい。北風にあおられて落下していくさまに、私はもののあはれを感じる・・・ (昌弘)
2/19にはHCコミックスでカルメン他、3/10の別冊ではロマンティッシュEXPエクスプレスの総集編が出ま〜す！ (益巳)
ポリス・ストーリーを見たのだ。血湧き肉踊るシーンの連続。冬の街も寒くないくらい燃えたよん (猫)
先号の原稿アップと同時に高熱でダウン。今号の仕事開始の頃、直った。プロです、わたしは (まさこ)

　変な語尾というか口調が'80年代かなあ。
　あと、猫十字社はなんで「猫」なんだろうか。それは苗字でも名前でもないような。

　この11人のうち、現在も花とゆめで連載してる作家はゼロ。
　ただし、作品としては別冊花とゆめで魔夜峰央がパタリロ！を連載中なのと、一応ガラスの仮面は続刊中。
　また、出版社こそ秋田書店に移ってますが野間美由紀は今も「パズルゲーム」シリーズを連載中。

個々の作品について

　アマゾンに画像があったりなかったりなので別巻や別作品を併記してるのがあります。

ガラスの仮面 (美内すずえ)
- 第32巻/42巻(続巻)。(刊行ペースが落ちてる、というか実質止まってます。20年で10冊だもんなあ。)
- 第11章紫の影連載第221回。「忘れられた荒野」の嵐の初日が明け、通常版の公演終了、バージョンかえる所まで。
- 現在は充電中？43巻は一体何時頃・・・。
- この号は巻頭カラー。カラー扉は32巻の表紙にも使用されました。

小さなお茶会 (猫十字社)
- 第6巻/全7巻(現在は完全版全4巻が扶桑社より発売中。)
- 連載第169回。
- 現在は、主にファンタジー作品などを描いてるみたいですね、っていうか小説なのか？(猫十字社・公式ホームページ『猫つぐら島』はあるけど、現在何やってるか判らないつくりなのでどうしようもない)
- 小説は朝日ソノラマから出てるみたいなんですが、どうなるんだろう？

シュガーベビー (高野まさこ)
- 第8巻/全9巻
- 連載第172回
- 今は・・・もう引退なさってるのかな？
- これ、文庫にもなってないのか。白泉社は結構文庫化してるイメージがあるんだけどなあ。

銀のロマンティック・・・わはは (川原泉)
- 全1巻。(文庫版では「甲子園の空に笑え」に併録。この方が手に入れ易いかと＞ISBN:4592883128)
- 連載第2回。chap.8 マスカレード〜chap.14 バレリーナネヴァ・クライネヴァ・ギブ・アップまで。
- この方は、ファンもファンサイトも多いし、あんまり書く事も無いのですが。
- 現在はメロディで隔月連載(なんだけどもあまり載らないので、隔月「予定」連載か)

V-Kビビッド・キッズ☆カンパニー２ (山口美由紀)
- 第2巻/全5巻
- SONOIII（その３）ってことで、巻頭にカラーシール(じゃないな。裏に水溶糊のついた切手みたいな・・・シート？が付属。)↓のカラーイラストはそこから。
- この方も色々なタイプの作品を描いてるので、なんつったら良いのかね。扉はカラー。
- 現在はメロディで「天空聖龍-イノセント・ドラゴン-」を連載中。

アクマくん魔法マジック★BITTERビター (日渡早紀)
- 第2巻/全4巻(アクマくんシリーズ全体では第4巻/第7巻)今丁度文庫新装版が出始めてますね。(ISBN:4592885252)
- 第12回。
- 大ヒットとなった「ぼくの地球を守って」はこの翌年1987年に連載開始。この後もなんというか、スピリチュアルな作品群を世に送り出してます。ええ、はい。
- 現在は別冊花とゆめで「ボクを包む月の光」を連載中。

パズルゲーム★Jr.ジュニアはいすくーる (野間美由紀)(読切)
- 第7巻/全34巻*11
- EXERCISE-3*12で、2色パートカラー。
- これも息の長いシリーズで、本エピソードで高校生〜成長していく過程を描く傍ら、中学時代、未来、最後には子供世代まで話は進み、今は「新」が連載中。
- 現在は秋田書店ミステリーボニータで「新・パズルゲーム★はいすくーる」(ISBN:4253097618)を、白泉社シルキーで「ジュエリーBOXデイズ」を連載中。あ、ミステリーボニータも美由紀二人いるのか。

パタリロ！ (魔夜峰央)
- 第29巻/80巻(続巻)
- 話数表記無し。(123話？)「デュモンへの挑戦」表紙はカラー。29巻の表紙にも使われてます。
- 現在は別冊花とゆめで「パタリロ！」、メロディで「パタリロ源氏物語」、シルキーで「パタリロ！」のなんかよくわからないの、別冊シルキーで「ミーちゃんち」って多すぎるし意味判らんわ。
- 西遊記や源氏物語含めると、もうすぐパタリロだけで100巻超えですね。

パステル色の冬 (たてわき真)(読切)
- 未単行本化。
- 読切。
- 単行本も出てないみたいで、この後数作読み切りを数作発表してますが今は引退しちゃったのかな。

ブルー・ソネット (柴田昌弘)
- 第17巻/全18巻。白泉社のは新書版も完全版も絶版で、メディアファクトリー文庫(ISBN:4840101450)が現役商品。
- 連載第100回。(赤い牙VII 砂漠都市第2部)
- 現在はヤングキングで「サライ」を連載中。この人も少女漫画も少年漫画も描く人ですね*13
- この当時は、同じ白泉社のコミコミで「ラブ・シンクロイド」も連載してました。